まえがき 「ステージ市場」をネットで偶然見つけたみちのり(通称ミック)は、そこに描いてあるビジネスモデルに興味を持ち、大学での自由課題研究として追求していくことにした。友人のトミーやリコに相談しながら、疑問点やビジネス参加の方法などを探りながら・・・・・・・・ 主人公は、高野上美知憲(みちのり:ミック)と神前富美男(とみお:トミー)と頼子(よりこ:リコ)の3人。 ミックは大学生、横浜出身で大学は藤沢市なので下宿生活中、もう3年なのでそろそろ就職を真面目に決めないといけないとは思いつつ適当に暮らしている。トミーは、高崎生まれの逗子育ち、奇妙な事が重なって知り合い友人関係が続いてるが、お互い親友だとは意識していない。2人は同じ年、高校時代に共通の女子高生を通じて横須賀にある彼女の学園祭で知り合うことになったが、その年の暮れ、その彼女は帰らぬ人となった。持病の心臓病が悪性インフルエンザの影響で、心臓弁に障害を及ぼし発症して1か月後、短い人生を閉じた。女子高のクラブ仲間から連絡を受けて、お見舞いに駆けつけた時再開した。笑顔いっぱいで迎えて順調に回復すると思われたクリスマスイブの前夜に、訃報をもらって葬儀に参列することになった。これが3回目。お互いに連絡方法を告げずに過ごしていた大学1年の9月、今度は鎌倉で原付バイクのトミーとスポーツ自転車のミックが出会い頭の衝突、場所が鎌倉警察署の真ん前で当然交通課の巡査に目撃され、びっこを引きながら取り調べを受けることになった。それぞれ腕と腰、くるぶしと膝に大きな捻挫の後を残しただだけで事なきを得たが、警察から双方でしばらく連絡をとって、後遺症の確認をするよう進められた。これが、メール交換の始まりになった。 今日から5月、ゴールデンウイークが終わると課目選考テストがある、ミックの成績は中の中くらい。テストと言っても成績には影響しない大学後期用、情報工学のコース振り分け試験。久しぶりにベースギターの弦の張り替えに没頭している。一方トミーは、ジェットスキー免許の参考書と向き合おうとしてもがいていた。ガールフレンドが休み返上の仕事で、デートがドタキャンで少々落胆気味。
第一話 ミック&トミー Bird Dog
--mail-------------------------------------------------------------------------------------------------- トミー、1ヶ月以上のご無沙汰ですが、調子はどう? ゴールデンウィ~クは出かけてる? 時間があったらでいいんだけど、 先週面白そうなサイトを発見したので、お知らせします。 www.ステージ市場.net ミック -------------------------------------------------------------------------------------------------------- -------------------------------------------------------------------------------------------------------- ミック、カラダのチェックは去年で終了で、 まったく異常ないけど、頭がイカレテます。 ナオミとのデート、ドタキャンでめげてます。 以上 サイトチェック中 トミー -------------------------------------------------------------------------------------------------------- ---phone------------------------------------------------------------------------- 「もしもし、俺だけど・・ミックだよ。今日空いてる?」 「ああ、忙しくはないけど・・いいよ」 「いつもの店(Bird Dog)でどう?1時間後は?」「OK、じゃ」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「よう、待たせて、もらっちゃって、ますよ、トミ~ちゃん(富美男)」 「待たせて、無いじゃん、ピッタリ、5分遅れです。・・混んでるぅ?いつもと違う、まぁーだ、午前中だツぅ~のに、昼時みたい」 「あのさ~、ジ、ツは、教えてもらいたいことが、あってね、・・」 「んぅ????席、変えようか?うるさくない?無いか」 「トミーんとこ、学科コース選考試験なんて、あったっけ?」「何、それ?」 「うちの、ジョーコーって、学科のコースが多いんだよね、6個だもん、振り分けで、落とされちゃうかも」 「試験なんて、無いけど、話ってそれ?」 「違う、違う。エ~~ット、これ見てよ」 ・・・・・ミックがバックから取り出したのはNexus7というタブレット・・・・・ 「ステージ市場??何なの?」 ・・・・・タブレットにはミックが昨日ブックマークしておいたサイトが表示されている・・・・・ 「メールで知らせた、サイト、・・・・・面白そうなニオイがするし、でも、よくわかんないこともあって、さぁ~~~・えっとぉ、ここ見て、」 「チェック、した、けど・・・」 「ビジネスは、・・・・"デジタル作品のオンライン小売業。アップルやアマゾン作品販売とは違い、他の会社から販売された作品は扱いません。とか何とか、、作品は、音楽、映画、CM、小説、アニメ、マンガ、ゲームの「自費出資」とか、何とか、何とか・・・で?」 「あのさぁ~掻い摘んで、言うとね、すぐに、じゃないけど、被災された人が、作品を作って、売れるって、書いてあんだよ。去年、一緒に、仙台の先で、ボランティアしたじゃん、予定と違って、荷物の仕分けばっか、だったけど、あの時、2トン車運転してた娘、覚えてる?リコって娘なんだけど・・・」 「何、女の話ぃ、あの娘、オレは趣味じゃないけど・・・もう一人の方、名前、何だっけ?」 「ち・が・う・女の相談じゃ無くって、彼女、作詞作曲やってんだよ。彼女のスマホで、1曲聞いたけど、いいんだよ」 「オレ、音楽はハイスタ、くらいしか、わかんないんだけどぉ・・・」 「でね、彼女みたいな、現地の人がさ、詩とか、歌とかで、何か、簡単に、ビジネスできるとしたらぁ、いいと、思わない?」 「マジだよ、こいつぅ・・・ん、い、いいよ、いいんじゃない」 「相談は、・・・こういう風に、なんのかどうか?イマイチ、こぅ~ピカっ~て、こないんだよ。こォ~れだ!とストレートで、脳味噌に飛び込んで来る奴、えぇ?いと、何だっけ、金銭とは、ム~、近視眼的で、今の、資本主義は、間違ってる・・自由主義経済では・・・」 「あっ、そう、いう、ことか。ミックっ!例の、ドラッカーの、ネクストソサエティか、覚えてたんだ?!お~めぇ?ずらしぃ~」 「そう、ドラッガー。やるでしょ!雷走ったもん、覚えちゃうよぅ」 「あのドラッカーを引用して、論文出したんだよ。今でも、先生から追チェックされててさぁ~、結構プレッシャーだよ~・・、﷯・マンガのマネージャーで有名になっちゃったし、・・・で、ドラッカーの話はさ、ネットが持つ流通チャンネルが、世界を、根底から変える力を、持っていることを、実例で予測は、してるんだ。でもね?、全体的な印象はさぁ、金持ちの勝ち、大企業の勝ち、・・だから経営者諸君!!こうしなさい、・・・というメッセージが強くって、途中から・、・・何か、世界が違うな?つぅ?カンジ」 「たださぁ~、ドラッガーの別の箇所で、イケテル話があってさぁ~・、あのぉ~、・、デリバティブ。デリバティブは、まがいもの、と、言い切ってたところ。ドラッカーはさ、リーマン・ショックも、ギリシャ危機も、ライボー操作も、デリバティブの成せる、悪行!!ここのとこをアレンジして、引っ張って書いたらさぁ~、教授に受けたんだよ。実際、今そうなってるから。こいつ、やるなぁ?と、丸印バ~ッチリ。この続編、アメリカの金融崩壊を、また、論文にしようと思ってたけど。マジに考えてみようかな。サンキュ~、サンキュ~。でさ、経済のゼミに講師が来ててさぁ~、授業受けてんだけど、けっこぉ~、美人なのよ!!ま、イイか、!何だっけ、」 「だから、ビジネスって、予測で、実現ができるのか、どうかってシ、ツモンでしょ」 「そりゃ~、、できる人も、いるんじゃない。ビル・ゲイツとか、スティーブ・ジョブズとか、予測しないと、まだ世の中に無いものを作れないもの。それにさ~、無いものを作るって、その女性講師が、よく言ってんだけど、いろいろ、リサーチとか、マーケットチェックで、かなりはっきりした証拠がないと、危険だって。直感一発、何て、ありえません、で、彼女、ニューヨークの、ゴールドマンサックスに、いたんだって。すごいよね、何か、ホッカホカの生の情報、そのモノでしょゥ。その上、オーデコロン?が立ち込めてさぁー、ヤバーイくらい。迫り来る、悩殺モード。いいのかよ、とか言っちゃいそう、」 「金髪?」 「れっきとした、秋田美人!」 「ほぅ?、?気になんのはぁ~~、このステージ市場が、言ってんのが・・・・、考えたのがプロの人でしょ・・」 「見た見た、一応さぁ~、プロだから、信憑性あるよね。オレたち、完全アマチュアだもん。いくら理屈を並べても、自分では、やったことないものは、説得力に差が出るよね~。うまくいく方法とか、証拠とか、書いてあったっけ?」 「一応、順を追って、進め方は書いてあるん、だ、けど、うまくいく、証拠か?、しょうこって、何?」 「証拠は、何か、納得材料って、感じかな、ビジネスなんて、半分ギャンブル、だからね。何か、信用できそぉ~な、動かぬ証拠。こいつが、犯人、間違いない、と、嘘でも、みんなが、思い込みやす~いデータだね」 「一番気になってんのがさぁ~、俺情報工学じゃん。で、ここで、ガジェット開発が、書いてあんのよ。専門分野の血が騒ぐ、って奴。名前が、ダッチメントって、なってるけど、・・・・パーツ別開発すると、いいことがある、つぅ~話がね。・・でコスト削減できるし~~、数量、限定、生産とか~~、すごいのが予約、完売型、ビジネスが、できるかもって、あるんだよ、事前マーケティングで」 「そこは、ミィ~ツゥ~。ガツンと、来るね。予約して、完売できるビジネス?ありえない、けどな、ケインズ経済学では。普通はサぁ~、大量生産で、物が売れると、マネッコが始まるよね、・、・そぉ~すると、・・・、・コモディティ化して、価格破壊が起こって、・、・だんだん、、在庫がオーバーフローして、・、・、・ますます、価格低下、・・、・、そして、経費削減、人員削減となる。完売というより、売れる時は、イケイケ、ドンドン、儲け主義が当たり前だからね、ここまでで、販売修了。増産無し!なんて、考える企業経営者は、いないんじゃないのぉ~、講師の話では、創業経営者は、自分の目的値でやめる時は、やめちゃえる人が多いらしいけど。雇われ社長には、無理しょ。儲かってるうちが、花だから。もしもね、売れてるのに、増産中止かけちゃうと、間違い無く、株主から、非難の嵐がドドド~ッつと来て、クビだよね。ちゃんと、次に売るものとか、売れることが確実な商品とかがあればね、そんな刹那的にさぁ?未来はない、今が勝負だ!みたいな、ビジネスはしないと思うけど、・、・・、しかし、ミック、これ、難しい、相談だよ」 「だろ?で、さぁ~・・・」 ・・・・・話しは、その日そのまま、深夜まで続いて・・・・・ 「ミック、じゃねぇ~サイト見て、答え、見つけとくよ」 「頼むわ、俺、東北行く」 「え、えっ、マジィ~、リコちゃん?もう一人は、・、ええと、・、・まっち~だ、満津美ちゃん、でも、オレ、今、ヤバイか」 「そうそう、ナオミちゃん?だっけ、待ってるよぉ~、おやすみぃ?」「おやすみぃ?」
第二話 ミック&リコ 仙台 民宿
-phone------------------------------------------------------------ ミックです。仙台駅到着しました。 スタバに向かいます。 リコちゃん ----------------------------------------------------------------- ----------------------------------------------------------------- 了解、ミック 今スタバが見えたとこ 久しぶりだね~~ じゃ ------------------------------------------------------------------ 「ホントォ~久しぶりぃ~、~、元気そうじゃない」 「どうしてたぁ、親戚の家、直った?それに、お父さんも、大変だったもんね」 「話せばなが~~~い話、になるけど。家も、直ったし、お父さんも、会社、ダメみたいで、去年、別のとこに、上手く空きがあってね」 「へえぇ~良かったねぇ~。もう、3年か、あの時の、補給所、一生忘れないな~ぁ、汗だくで、クタクタで、で、トラックで、リコが、カッコ良かったぁ~ホント」 「ありがとぅー、言ったと思うけど、お父さんの会社で、手伝いで、覚えたトラック運転、ピンチで、大、活、躍、しちゃった・・・配送先のおばあちゃんとか、話したかなぁ、まったお願いねっちゃ、くれぐれも、身体に、気をつけてっちゃ、って何度も、何度も、手を振って、くれて、・・、・、クスン、・、・、まぁ、いろいろ、ありました、ねぇ~、・で、メールで言ってた話は・・」 「その話は、あとで、ゆっくり、・、・、キャラメル・マキアートにしよう」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「なわけで、急遽仙台にきちゃった・・メールでは詳しく、説明してなっかったけど、・・・、おっ、どうしたの?」 「ねえ??わたし、大学どぉ~う、しようかと、思ってて。別に、相談じゃないんで、重くとらないでね、ついね、目下の、重要課題、だから・・」 「筑波だっけ、美術の、学芸員、やめちゃうの?俺、よく知らないんで、何も、言ってあげられないなぁ・・」 「いいの、いいの、実家がね、北仙台って、ちょっと、先なんだけど、あんま、調子良くないんだ。まあぁ、そんなに、﷯問題じゃ無いんだけど、あの日以来、何かと、悪い方に、考えちゃうんだね、悪い癖。ボランティアには、大学の休みの時だけ、行ってて、もう3回目。その度に、逆に励まされちゃって、情けないなぁ~と思うと、また、自己嫌悪になっちゃうし、難しいね」 「・・・」 「どうしたの?マック?あの時は、駄目だよ~って、叱ってくれたじゃない。おい、おい」 「うん、リコ、ちょっと、歩かない?夕方まで、まだ時間あるし」 「メールでは、2、3日いるって言ってたけど、どこに、泊まるの?」 「決めてない、あの時泊まった、ビジネスホテルとか、何とかなるでしょ、タブレットもあるし」 「ねえぇ、旅館にしない?ボランティアで知り合った仲間が、勤めてるとこ、民宿だったかな、誘われてんだけど、今は、混んでるかもね」 -仙台駅から、電車とバスを乗り継いで、宿に向かうことになった2人- 「見えてきたぉ~よ~マック、バス停から、遠い、ト~イ、ねぇ、素泊まりだから、ここらで、腹ごしらえだね」 「リコ、ここまで、一緒に来て、・、・、泊まるの?ここに、家に、帰んないの?」 「どうする?泊まって欲しい??ヘンなこと、考えてんな、コイツゥ~」 「お~いおい、一人で話を盛り上げないでよ、変わったねぇ~いつの間にか、強い女に、変身してんの」 「ミックのおかげ、さっきからず?っと黙って、いろんな私の愚痴、聞いてくれてたで、しょ。今は、スカーッとして、もう、元気、元気。ちょっと、恥じらいの少女風で、いくとね、うん、恥ずかしいから、いや?だっ~て、ワタシまだ、しょ、・・じゃなくて、友達が、気を利かして、部屋2つでしょ、だって。OK、しちゃったよぉ~、でした、おかあさんも、ちーちゃん、とこね、はい、気をつけて、だって」 -県道から旧道に入ったところにある「今どきの店」の看板に寄せられて夕食をとることになった- 「マックー~ぅ怪しそうだよね、このメニューも、変だよぉ~」 「お待ちどう、様ぁ~」 「、・・、・来た!オムライスと、中華スープと、刺身だって、注文通り、リコの、巻き寿司、変わってるぅ~、お米で、巻いてある」 「これ、欧米では、当たり前だってよ、黒いのとか、海苔とかを、生まれた時から、食べないから、彼ら、今どきの店、ね~、な、る、ほど」 「リコ、話していい?メールに書いてた、こと、ステージ市場のこと、・、・、リコって、歌作ってたじゃない、で、そいつを、今すぐじゃないけど、仙台や筑波から、オンラインで、販売できるって、話・・・」 「待って、作品の話って、わたしには、関係ない、と思ってたけど。歌を売るって、初耳、なんだけど」 「ま、最後まで、聞いて、、、、ステージ市場が言ってる、曲とか、映像とか、買って楽しむって話は、わかったよね。うん。﷯その売り物を、プロだけじゃなくて、普通のアマチュアが、地元で、参加できるって、とこもOK?」 「OKじゃない。誰でも、できるって、ダサいのばかりだと、売れないだろうなぁ~って思ってたの、私のも、駄作だから・・・」 「すみませぇ?ん、お茶、クダサぁ~イ、・・、ステージ市場サイトの印象だとさぁ~、ダサくても、いい、みたいに、聞こえてるんだよね。こういうこと、1つには、売れなくても、チャレンジが、何度もできてぇ~~、周りの仲間に、応援してもらえて、仲間も一緒に作って、もらって、宣伝や、写真で、協力してもらってぇ~。いい?・。次に、作品の値段が、安い割に、儲かる金額、印税が比較的多い。作品の値段は、未定だけど、少額の出資者が、全員で、ネット投票で、決める、らしいんだ、リコも俺も、投票できちゃう、わけ。そうすると、印税ってあるじゃない、それを、曲作りとか、写真とか、協力者全員で、山分けできる、らしい。って、あったでしょ?」 「しつもぉ?ん、出資金額って、いくらですか?、で、儲けを、分ける方法は、どうするんですか?」 「・・・ん~と、サイトには、書いてなかったなぁ、投票で決める、こと以外は。どういうことかって、いうと、これは、俺の説じゃないんだけど、トミーの説で、おぼえてるよね、トミー」 「トミィーて、トミオさんでしょ、ボランティア仲間に、トミーのファンがいるんだけど、・、私じゃないよ」 「で、書いてあった情報は、出資金額は、1万円以上、10万円以内、から、出資希望者の、投票で決まる、の、と、印税額も、投票なんだけど、こいつらは会社ができてからの、出資者投票、それで、トミーが言うには、毎回、株主投票みたい、これは、いい話。それに、社長も投票で、任期も、投票らしいので、リーダーシップが、思うように、発揮できない、これも、いい話。あとはぁ?、のれん分けできないし、株式譲渡とか、金融商品化が、できなくなる、これは金持には、悪い話、金融商品なんて、専門外でお手上げ、だけど」 「また、しつもぉ~ん、リーダーシップって、支援活動で、飽きるほど聞いたけど、悪い話、つぅ~のは、マズイよね、これって、大事でしょ」 「俺も、聞いたんだ、で、たぁ~しか、リーダーシップは、目標と、優先順位と、・・、・、規定、基準、?を、キープすること、ドラッカーの話を使って、説明してくれたんだけど、わかる?」 「それで?答えは」 「リーダーシップは、個人の能力や、指示のことじゃ、ない。だから、個人能力と、勘違いすると、大事件になるって、説。﷯で、やたら、発揮されちゃうと、迷惑なことも、起こる、トミーが言うには、これは、由々しきこと、だって。原発4号機の、東電の処理のことを、言ってたなぁ~~」 「リーダーシップが無くって、総理が、あの始末で、東電の対処が、そもそもダメ、・で、マスコミは、総攻撃」 「でもね、トミーが言うには、東電と、経済産業省は、10億円かけて、非常時の、マニュアルを作ってた、らしいよ、建造段階で、放射能汚染状況を、予測した準備は、怠ってなかったって」 「えぇ~、聞いてなぁ?い。そんなぁ、じゃじゃぁ~、何で、それ、使わないのよ」 「俺に、聞かねいでよ、これ以上は、無理です。話が、原発に行っちゃったよ、チンプン、カンプン、です。さぁ~飯も、食ったし、行きますか」 「腑に、落ちなぁ~い、プンプン」 -その日はそのまま別々にお湯に浸かって床について、終了して行きました-
第三話 ミック&リコ2 民宿 展望岩
「おっは、ようぅ~、ミック、遅い。さっきまで、ちーちゃんも、待ってたんだよぅ。行っちゃったよ、仕事に」 「ごめん、ごめん、でも、まだ7時前だし~~連休でも、仕事なんだ」 「そう、支援活動で、ず~っと、子どもたちの世話をしてんの、えらいよねぇ、頭がさがるわ」 「朝から、ウルッと来ちゃう話」 「朝ごはん、できてるから、食べよ?ぅ、ちょべっと、待って、かだずげるね」 -民宿には他に、2組みのご夫婦が滞在してたようで、食べ終わった食器が食卓に並んでいる- 「おっ味噌汁に卵に干物、ひぃ~さしぶりだな?朝食って、感じ」 「はい、揃った、いっただきまぁ?す」 「朝、メール、呼んでてさぁ~、ながぁ?いメール。メールのせい、にしてるかも」 「誰?」 「トミー」 「で、何だって」 「ながぁ?いメール、だから、ちょ~っと、つまめないなぁ、あとで、」 「そうなんだ、私、明日、用があるんで、今日、実家に帰るけど、今日どうする?」 「み・て・い、なが?ぁいメールの話、くらいかな」 「さっき、ちーちゃんが、ね、この辺に、チョ~景色いいところがあるって、行かない?」 「イイ提案だねぇ、乗ります」 -食事を終えて宿代は美知憲のおごりに落ち着いて、旧道を山の方向に歩き出した2人- 「すみませんねぇ~おごらせ、ちゃって、い~ぃ天気、春の木漏れ日、サイコ~ぉだね」 「うん」 「ちーちゃんが言ってたけど、毎日の様に、子どもたちに会って、笑顔を見ると、も、サイコーって、感じなんだって」 「うん」 「おいおい、どうしたの?暗いじゃない」 「うん」 「わぁ~あそこ、ちょっと、展望台みたいな岩がある~、行こイコ~」 -展望岩に着くや否や美知憲は、バックからタブレットを出して操作し始めた- 「ダメ・・ここ電波来てない!残念」 「こんな、素敵なところに来て、電子機器は無いでしょ、見て見て、塩釜港が、うっすら見えるぅ~キレイ。名取の方は、見えないね。でも、町がなぁ~い、あ?ぁ」 「ホント綺麗、悔しい、さっきから、トミーのメールで、気になるところがあってさぁ~頭が、占領中だったから、ゴメンね・・・」 「また、難しい話?難しくはないか、さっき、食堂でタブレットで、またサイト見ちゃったし、プレゼンアニメ良かったし、家に帰ってアクセスしよ、で?トミー何だって」 「あいつ、ステージ市場の、弱点を探そうとしてんだよ。そんなにうまくいくはずはない、って疑ってて、自分でも、マーケットリサーチや、インベストメントとか、近い将来、会社作りたいって、言ってて、ちょっと、納得できる、疑問もあってね、、、で、俺の方は、上手く行ったとしたら、問題は、どうやって稼ぐか、という、チト楽観的すぎる、ビジネス志向なんだけど・・・・・・」 「その辺が、惹かれ合うんだろうなぁ、水と油は、つかず離れず、だよね~うちも、お父さんとお母さん、違う人種だもん、妹は、宇宙人だよ」 「そんなんじゃなくって、そうかもしれないけどぉ~あいつが言うには、着信音楽から、事業をスタートするのは、OK、多分、年配向けの、黄昏ヒットソングカバーは、ありだと思う。だけど、次にCM着信音楽やるってところが、引っかかってるんだよね~、それと、ダッチメント。こいつは俺も、ヒトコトあるんだ」 「さっき一通り読んだけど、私は引っかかるとこ、無いな~ぁ、でも、・・提案したいことは、あるよ」 「リコって、ホ?ントに、偉い!俺たち、バーカみたい、イチャモンばっかり、・・・」 「イチャモンって言ったら、イメージわる~い。疑問点を、はっきりさせるって、いいんじゃない。で、そのあと、提案だよね。その疑問とやらを、お伺いしたいところ、ですけど、どうでしょう、ミックさん?」 「んん、トミーの疑問は、CMってさ~ぁ面白いからとか、いい曲だからって、ダウンロードするか、ってとこ。サザンとか、AKBなら、ありだけど、今どきのスターじゃないと、ダメじゃないの、ってね、・俺ジャズ好きじゃん、だから、ポップスよく見えてないんだ、AKBって、誰が誰か、知らないもん、自慢じゃないけど」 「ぎょ、モグリの若者がいますよ~ぉお巡りさ~ぁん。てね、私も、今どきの若者じゃないけど、その話って震災前、だよね。・・・・私だけ、かもしれないけど、ちょっと思い出すと、涙出そうだけど、みんな、友達や、親戚の人が、・、・、クスン、いけない!、言いたいのは、気がつくと、震災前のような、ノーテンキには、なりにくい、自分がいるの、わかる?話がそれちゃうね、ごめん」 「わかるよ、何かな~ぁCMで、元気が出るんなら、OKなんだよね」 「それ、それだーぁ、、、元気が出る、CM作れば、私買う!」 「何だ!おっ、・・、カイケ~ッツ、トミーに言ってやろう!!コマーシャルは、歌手だけのパワーだけでは、ダメな時代に、キューに、変わっちゃったからって・・・コマーシャルは、商品名連呼の、イメージ作戦一辺倒の、テレビ時代から、次の時代に、変わろうとしていま~ぁすって。リコすげ~ぇ、ひらめいちゃった。何か見えた気がする、幻かも・・・」 「ちょっと寒い、ミック降りよう」 「さむ?い?まずいこと言った?シラケるかもね」 「ちがう!、明日困るし、風邪引くの嫌だし、ほんと風が冷たくなってきた、も~ぅからかってないよっ、自分で元気が出るCMって言ったんでしょ、わたしはただ安いんなら買うって・・・」 「おいおいCMだよ、ただだよダウンロード。余計にOKだろ」 「えっそうなの、全然OKよ、あ~イギナリ寒い」 -2人は山を後にし一路仙台へ-
第四話 ミック&リコ3 仙台 ワイン 「人多いね、仙台駅。降りよぅ。お腹すいた~~でしょ」 「ああ、どっかある?」 「あるけど、人多いかも、1時半か、そうだ、ミックぅワイン飲む?」 「うん」 「じゃ決まり。ゴージャスなイタリアンが、近くにあるんだ。ホテルだけど・・・・・お父さんと、デートしたとこ、会社でよく使うんだって、前の会社でね。値段もリーズナブルで落ち着くよ~っ」 「づ~っと付き合ってもらちゃったから、俺が払うね」 「ム~リしない、無理しない。値段を見てから言って、太っ腹はケガのもと」 ……2人は仙台駅からほど近いホテルに向かった。レストランは6階、ワイドウインドウ側の席に案内される2人…… 「すげぇ~豪華、この床ピ~カピカ、滑りそう・・・おっおぉ~景色いいぃ~~っ」 「で、しょ」 ・・・・・ 「カンパ~イ、乾杯、これからもよろしくね。で、ありがとぅ」 「お礼は、俺の台詞だよ、ホント、有難う・・」 「・・・・いい感じのとこだから、ちゃんと、話ができるよ。リコ、・・・今回さ・・・」 「えっ、ちょっと、チョット、いやぁ~?変なこと、言わないでよ!」 「お~いおい、早まるなよぉ。プライベートな話、だけど、仕事の話、だよ」 「ん、しごと?・・・ワインおいちぃ~い」 「仕事、というには、早過ぎるけど、話が尻切れちゃうから、結論から言うね。あのぉ~リコの作った曲、なんだけどぉ~」 「うん。駄作!」 「違う、俺って、ベース引きなんだ。ジャズ、ベース。ジャコ・パストリアスに憧れて、始めたんだけど、中2からだから6、7年とこ」 「初耳、その2だね、じゃこか、さかなぁ?でぇ?」 「魚じゃないけど、冷めないうちに、食べよ、うまそぅ~ブイヤベースに、ムニエル、こんなの、入学の時以来」 「・・・・うん、うん、おいちぃ~、チョット、デニムよりドレスって感じの方が、イイね」 「俺、曲も書くんだ、まだ十数曲なんだけど・・・・」 「初耳、その3」 「もうぅ~・・・で、一緒に、曲作らない?と、いうより俺、詩が苦手だから、リコの曲作りに、入れてもらえないかな、と思って・・・編曲もやるし、キーボード弾けるし、楽譜書けるし、それにマック持ってるし、ロジックも」 「何ぃ、これが、今回の旅の目的?・・・ロジックて、よくわかんないけど、メールで済むんじゃないの?いいよ、いいよぅ、作ろうよぅ」 「かる~ぃ、あのさぁ~、ステージ市場で、予告として載ってた、"Song 311"の件で、チョット、打たれたことがあってね。﷯・・・被災された人からの、作品発信。これは、誰も想像してないし、現実的じゃな、ってとこ・・でも、実現すると、キット、人が想像できるような、もんじゃないなっ、と直感したんだよ。サイトを見て、そんで、自分で、被災地を見てて、言えることは、俺も、タダのよそ者、被災された人の気持なんか・あのぉ~・・ゼッタイに・うん、、、・なんでか、つぅ~と、被災したこと、語れるのは、被災した人だけだ、よね、マイクを差し出しても、そんな、重い言葉が、すんなり出て来るわけ無いな、といつも、思ってて、何か、マスコミの、心なさが、強調されて、白けちゃんだよね・・・・」 「うん。そう思う・・・クスン、・・・ミック・・2人とも、う、え、を、向ぅういてぇ~あ~る、こ、ウォ、ウォ、ウォ、オぉ~、だよ・・・」 「ムニエルが、塩っぽくなっちゃう、ゾォ~」 「うん・・・・美味し~ィ」 「そんで、被災された人が、語る方法を、考えたことがあって、いちゃもん、付けだけじゃなくって、何か、無いかなぁ~と、思ってはいたんだ。で、サイト見て、もしかしたら、これかもって、思ったんだ。だから、歌を作った、リコの気持ちがやっと、その時、気がついて・・・・今からでも遅くない、気がついたら、動け!!ってね、今、すぐじゃないけど、何かが、変わるなって」 「わかった!これは、メールじゃ、無理だ。こ、こ、(下に指さして)には、口に出せない程の、ストーリーが、いくつも、あるって、知ってるよね。でも、難かしぃ~、私の歌、駄作だって思うのは・・・言いたい、んだけど、言えない、言い方が、わからない、つ~か、どう、表現したら、いいのか、な~って、うん、結構、ダマシダマシ、出来た曲なんだ。明るいほうがいいか、と思ってメジャーセブン多用した、つ~か、メジャー7ダケソング、だと思わない」 「確かに、マイナーだと、落ち込んじゃうかも・・・・でも、チャレンジする価値は、あるかも、よ」 「ミック思い出した!!・・ていあん、提案、提案することある、って言ってたよね、・・・・なに?」 「急に~~ぃ、なに?って・・・曲作りだよ」 「んで」 「え~と、歌詞作るのってムツカシイよね・・・・だから・・・サイトに書いてあったんだけど、プロが協力してくれる方法があるって、でも、方法は書いてなかったんだよ。それでねぇ~、いろいろ考えてたら、アイデアが出てね、・・・サイト上で・・・作品の、面接会、みたいなのを作る、とするじゃない?」 「オンライン・マッチングだよね、んん」 「上手く言えないんだけど、誰か1人のプロと、タッグを組むとするじゃない?そして、作ってる途中でさ~、違うな、この人、って思っても、・・・何て言うか、断りにくいよね、断る理由を、見つけにくいし、相手にも、悪いじゃない、一生懸命だったら、余計でしょ?」 「そ~だね。ズケ~ッと、言える人なんて、そんなにいないよ、親しい友達でも、そうだと思う」 「だから、この仕組みは、上手くいかない、と直感したの。でもね、投票の選択肢と、同じ方法も、あるな~と思ったの。どーいうことかと、い・う・と、複数の人と合同で作るのを、有りにして、この場合は、詞の修復、強化、チームね。で、最後の完成した後に、もう一回選択の機会を作って、依頼した人、というか元の詞を書いた人が、決定する、という方法・・・ダメ?」 「いやいや、いいと思う」 「聞いてた?怪しいなぁ~、もっとあるんだけど、今は、まとまってない。ワタシ、ウイークポイントだらけだから、ヘルプの方法がたくさんあると、嬉しくって・・これならできる!!と安心しちゃう、こういうタイプの人、なんですよぅ~~~」 「俺思うんだけど・・・・・そういう方法って、ルールみたいに、投票で決めるとしたらね、ルールって規則だから、そんなに頻繁に、変えられないじゃない?うまくいかなくなるルールって、たくさんあるでしょ、学校でもあるし、スポーツでも、交通規則もそうだよね。あのぅ~何て言うか・・・まだ始まってない事に、ルールを付けするのは、結構、難しいんじゃないかないのかな、と思わない?」 「そ~ね、起こるかもしれない、ミスマッチなんて、最初から予測できないかぁ~・・・じゃ、ルールは、後で作るの?」 「はっきり言い切れないけど、知らない人同士を、マッチングさせる仕組みは、投票で大まかに決めて、細かいところは、それぞれのチームが、こうしよう、ああしようって、決めていってさ~、んで、上手くいったら、こんなルールにしました。って報告するとか・・」 「ミックぅ~~~いいよ、そうすると、良いルールを真似して、いい流れができるよ。それ、それにしョ」 「いいかなぁ・・・じゃ、もっとまとめて、人に提案できるように、しとこうかなぁ」 「イイカンジ、私の弱点追求せずにフォローして、イイアデアにまとめる・・・・これって、才能だよぅ~~」 「おだてても、ダメ。ダメ、ダメ。ゼンゼーンまとまってないもん、勉強します」 「ねえ、話変えてイイ?・・あのね~、わたし、美術じゃん。でも、絵より映像って、使い道は考えてないんだけど、デジカメで、短編作ろうかと思って素材、ためてんだ。ボランティアって言ったでしょ、それって映像撮ることも、兼ねてんだよぉ~」 「へぃ~~おもしろいよ。映像ね~ぇ~考えてなかったなぁ~、音楽いるよね?」 「ま~だ、まだ、イメージまとまって無いって、素材集めだけ。でも、だ~ん、だんテーマが見えてきて、﷯口に出せる程じゃないけど・・・・最初は、"荒廃と、復活"みたいな、有りがちタイトルで、メモってたんだ。でもね、な~んか、形が元に戻っていくのが、ツマンナイっていうか、お金があれば、資材があれば、できるジャン、今、足んないみたいだけど、で、最初は、犬ね、ど~こから来たんだろぅ~と、思って撮ったんだ。これが、自分では何か、グイっときて、次に、人ね。そこにいる人、いた人、でも、動いてる人。動いてる、働いてる、とか作ってる、とかじゃなくて、動いてるぅ。分かるかな~」 「うん。わかろう、としてる・・・・動くって、動かない、動けないの真反対ってこと、でしょ」 「そぅ~~~~分かってくれてるぅ~、とにかく素材集め、な、の。音楽のイメージなんて、ゼンゼーン、先の話かなぁ、考えてぇ~~」 「やってるね~。リコ。最初に、大学が何とか、言ってなかったっけ?そのまま、続ければいいんじゃないの?考えることなんか、無いじゃない」 「複雑なのよ、いろいろと、場面場面で、気持ちがね、オプチ、ミスティック(楽観的)とペシ、ミスティック(悲観的)」 「む~~~何が、複雑なのか??見えてないけど・・・い、い、の、かなぁ?」 「幸せって、考えたこと、ある?」 「特に、これが幸せぇ~というものは、無いなぁ~」 「悲しくなりそうな話、して、い、い?・・・メールじゃ、ちょっと言いにくい、ことなの」 「・・・・・・う・・ん」 「被災された人の話で、愚痴として、よく聞く、言葉があるの。"なんで、私が・・・こんな目に"・・・、よく、聞く話で、しょ」 「ちょっと、重い話、だね」 「病気になった人や、事故にあった人も、必ず、口にしてるよね。やり場のない、悲しさや、辛さや、その苦味を、味わった時、誰もが、同じように、感じると、思うの・・・この思いを、このひろぉ~い、東日本全体で、みぃ~んな、感じてるの、だから、何とかして、という話、じゃないよ。・・・幸せなんか、もう来ない!のかな、と思った時、上から、押しつぶされそうになる、ほど悲観的に、なっちゃうの、私・・・大事な、友人が、いなくなったの。良くしてくれてた、おばさん、も、たくさん、たくさん・・・いろんな、思いも、まとめて、流され、ちゃった」 「・・・・ん・・・え~と、援助ボランティア、してる時、・・そこに、来てる人も、被災された人も、目を疑う光景を、跳ね返そうと・・・必至だった・・辛いけど、頑張るぞぉ~、という思いが、あふれて、て・・・・でも・・・俺、学校に戻ると、いつもの、生活」 「えっ、違うよぅ~、同じように、悲観しろって、言ってないぃ!って、違うよぅ~・・ゴメンゴメン」 「でも・・・・今でも、思うのは・・・今、自分が幸せかどうか、なんて考えること、自体、何か、罪悪感が、あるんだ・・・」 「そう、じゃなくって、なぁーんていうか、言い方、見えてないんだ、けど・・・・人間って、いつも、普通にしてる時、幸せ、﷯なんじゃないかな、と、感じるように、なってきてるの。不幸は、やって、来ることが多いんじゃない、かなぁ?自分が、いつもは、持ってないもの、これを、ヨッコラショ・ヨッコラショって、"不幸"を背負って、やって来る、何かが、いるんじゃないのかな、って。ミックが、重いって、言うから、かついじゃったけど、ちいぃ~ちゃくて、ポケットに入り込む、奴かもしれないよ、ね」 「よぉ~く、分かんない話に、なってきました・・幸せは、いつも、持ってるって、んぅーー~~?」 「不幸だなぁ~と思う、時って、何にも、手に付かないでしょ?やる気も、起きなきゃ、元気もない、気迫が、乏しくてなるで、しょ?」 「うん、確かに、自分で、不幸になる、原因を作るってことは、無いかも・・」 「バランス注射、ありだよね」 「えっ、ドラえもん?」 「あの、のび太くんの、不幸話が、幸せ話になる、マンガはね、幸せと不幸せの、﷯バランスをキープする話し、なんだけど、小さい時、あれって?シアワセの大きさは、いい方も悪い方も、一緒なのかぁ~、そんなもんかぁ・・・とずぅ~っと思い込んでたの」 「ぜぇ~んぜん、覚えてませぇ~ん」 「でも、私の、その感じ方、今、、変わってきてる、みたいなの。・・・シアワセの方が、ずぅ~っと大きい、かもって。ど、ド、ドドッ~と不幸の波がやって来る、じゃない、そして、あっという間に、行っちゃうのね、そのあと、その、不幸を背負って、歩いていくことになるの、今の私が、そうかもしれないけど、けど、その間ず~と不幸不幸不幸不幸って突き刺さってるか、って言うと、そうじゃないよね。幸せを感じないと、やっていけない、ってことが、つくづく分かったの」 「ほ~う、それで、それで・・・?」 「いつも、モヤ、モヤぁ~と、かぶさってるよう・・・・不幸な国、未来が、危うい、舵を失った、日本、経済貧困は、不幸を招く・・・・・こんな話、どこでも聞くよね、大学でも、経済専攻じゃなくても、授業に出てくるから・・・・もちろん、テレビは、すごい勢いて、煽り立てて、その度に、"へえ、そんなもんかぁ~"じゃなくて、"悲観しろぉ!""幸せなんて、甘いこというなぁ!"。お父さんは、違うけど、40代、50代の大人からは、君等は、アマーイ、みたいな説教を、頂いてるでしょ」 「は~い、毎日のように、頂いてます」 「何か、人種が違う。と、ずぅ~っと思ってて、"ま、いいか"、だったけど。この前から、お母さんのね、口癖、急に、﷯頻繁になってきたって、気がついたの。それは、"シアワセ、シ、ア、ワ、セ"。家に帰ってきたから、かな~と、気にしてなっかたの。でもね、昔より、確実に、多く聴くのよ、それも、ニコニコして、言ってる、見返しても、目をそらさなくって、ニコッとしてるの。でもね、これって、スゴーク、励みになるの。よく、自分では、言えないけど、見守られてる、大丈夫だよ、と、安心させてくれてる。小さい時は、誰でも感じてると、思うけど、今、この時に、言う台詞としては、好ましくない、という人も、いると思うけど・・・ね、まとまってないでしょ?」 「それって、まとめるような話じゃ、ないな」 「誤解しないで、欲しいけど、今、とっても、シ、ア、ワ、セ、ここで、こうして、美味しい料理食べて、ワイン飲んで、ミックに、好きな事話して、幸せ」 ……この夜、美知憲は何を思ったか、急に藤沢に帰ることにして、夏休みにまたリコと会う約束をして仙台を後にした……
第五話 トミー&マヤ ステージ市場
「トミー!だっけ・・・何してんの?」 「先生!・・・ちょっと探しものなんで・・・先生こそ、ゴールデンウィークですよ、学校も授業も無いのに・・・」 「先生って、まだ慣れないわぁ。休みでしょ、だから自分の仕事ができるビッーグ・チャンスなのです。研究室来る?」 「くるくる」 「What kind Of Things you lookin for, GUY ?」 「BOOKです。英語の経済書つ~か、コミュニティ関連の本とか有りましたよね?」 「へえ~経済書ね。Hey,talk to me your serchin for」 「その英語何とかなりません?授業でも参ってる奴いますよ」 「I don't care、これが私のやり方。今、一息入れようと思って、車に行こうかと思ったとこと、また一服するとこだった、助かったわ。ベンディングマシーン?自販機コーヒー?いいよね」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「これは、どうすか?」 「この辺のは、コミューニティ通貨とか物々交換ビジネスだけど、いいの?経済論じゃないよ」 「これがいいんです。あの~、ちょっと、時間いいですか?直接、見てもらった方が、早いので・・・PC、使って、いいですか?。じゃ・・ブラウザ、クロームですか?アドレスはっと・・・・」 「で、何、見せてくれるの、と日本語で聞いてみたりして。でも、日本語って、たいへ?ぇんなんだ、授業で」 「大変?先生、日本人でしょ?・・・おっ開いたゾ」 「5年間、朝から深夜まで、毎日、専門英語で、全世界と、渡り合う世界ですよ。ブリテンも、インドも、チャイナもロシアも、﷯ぜ~ぇ~んぶビミーョウに違う英語だよ。即座に、英語で、考えなきゃ、即答できないからね、日本語捨てたの。自分では、ゼーンゼン、訳さないの、日本語に、・・・、だから、翻訳頭脳が、全く育ってないのよ」 「へえ~」 「それで、勉強熱心な学生君、課題は何なの?・・・・これか、ステージ市場?・・うんうん・・・・・・で、これか・・・」 「ここに、アニメがあるでしょ・・・」 「Flash、ファンタースティック、ベーリィーインテュレスティング・・・・」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「最後のとこ、"ステージ市場"か」 「そうなんですよ。このビジネスモデルって、どっかで、見たことあるな~って、確か、研究課題で見た、英語の、コミュニティ関連書かな、と思ったら、やっぱり。・・・で、どう想います?このビジネス」 「作品って、コンテンツでしょ?iTuneでもAmazonでもない、ビジネスモデルか、少なくとも、アメリカには無いわ。ヨーロッパにも・・・ということは、地球上には無いってこと。インディーズは、違うもんね、インディビジュアルで、セパレーテッドだから、ギャザーリングも、レジストレーションも、メイク・ルールも、インディビジュアルでね」 「何て、言いました?」 「誰かが、お金出して、会社作って、ルール決めて、コンテンツ集めて、売るシステムとは、ゼンゼン違うね、と言ったの」 「そう、だから・・うかつに、なるほど?と言う、サンプルがなくて、不思議で、興味が沸くんですよね、特に、ファイナンシャルで」 「勉強家!!私も、一言では、論評できないなぁ。でもポシブルね・・・この、プロフェッショナルってのが、クセモノかな」 「でしょ?オレも、気になって・・でもビクターとか、ドコモ、シャープなんかは、嘘じゃ、出せない名前、ですよね?」 「先生!そうだ!」 「ね。先生は、今止めない?授業じゃないし、私どうせ、今年までで、赴任終わりだし・・・・・マヤにして、慣れてるから」 「ええ、いなくなるんだ・・・マヤ・・さん??・・アメリカの、エンターテイメント産業、って知ってます?」 「イェア~、知ってる、何てもんじゃないよ~、経済界では、特に、インベストの会社では、エージェントが必ずいて、専用窓口があるからね。うちもいたけど・・・映画の資金集めは、ウォール街無しでは不可能なのよ。・・・ウォール街、っていう映画知ってる。あれ、面白いよ~」 「聞きたい、聞きたい」 「あれってさ~、ウォール街は狂ってるってる、って言うテーマなのね。で、映画製作には、ゴールドマンは、あんまり口出ししなかったけど、﷯ウォール街全体からの、協力体制は、有りなのよ、変でしょ?自分らのイメージが、悪くなるのに」 「聞いてる?」 「はい、生の情報ですね、ドキドキです」 「ちょっと、難しい話だけど、常識だからね。アメリカには、3つのターム、何って言うの?極、3つの極ね。ゴールドマンや、財務省バンクスのタームね、あとは、リールター、不動産やオイルダラーね、そしてミリタリー・インダストリアル・コンプレックス、軍産複合体ね、説明は省くよ、映画ウォール街は、この前の2つの極が合作して、作った、宣伝映画」 「なんで?」 「この説明は、日本語で難しいね~ぇ、映画もテレビも、基本は一緒、宣伝プロパガンダ。ほら、日本語で褒め殺しって、あるでしょ」 「敵対相手を褒めて、逆に、力を弱める。おだててる手に、ナイフ持ってる、カンジ?ですよね」 「コレクト!イイね~ぇ、その表現!。このタイプは、その逆なの、わかる?悪く言って、良いイメージを、密かに、密かに、そっと作る・・・・AIPACとかネオコンとか、対イスラエル戦略やイランもそう。ひと昔前の、ロシアや中国は典型的ね。北朝鮮もかな?難しいな~説明するのは・・・わかる・・分かるわけ無いよね」 「はい、わかりません」 「よし、じゃトミーの話題で説明しよう。この作品販売は、コンテンツビズだよね、いい?慣れた言葉でね、・・・アメリカの、コンテンツビズはコラースプ(低落・破綻)状態だって、知ってるでしょ?世界でも、日本でも、ね・・・・それで、ネットが出て来る、はずなんだけど、売ってるのは、デジタル変換した、アナログ商品なわけ。CD、DVD、本、新聞、みんなそう。だから、デジタルで、制作から販売まで、オールラウンドで、完結するビジネスが、まだ出来てないのよ。というより、そういう構造になって、無い。これは、金融もエネルギーも、同じ運命にあると、私の敬服するファイナンス・マンが、口をそろえてることなの。一度、完成して成功したから、作り直し、なんて考えがないの。いい?実際、作り直しのための資金なんて、集まるわけないし、利益も、保証できないから、株主が、逃げていくだけだと、言い切ってるわ。じゃ、どうするか、次に、何が、儲けを生むかが、問題なの。歴代の、大統領が、命を張って、国の繁栄を試みてんだけど、ケネディは、バキュ?ンでしょ、ニクソンは、ウオーターゲート事件、クリントンは、モニカ・ルインスキーとの、不適切な関係で、弾劾裁判、全部、仕掛けられたもの、でしょ?一番怪しいのは、911、なんだけど、誰も語らない、命が惜しいからね。こういう国で、できることは、ほめ殺しと御調子乗りくらい?・・・・・つまり、アメリカを弱体化させてるって、作戦。戦争するなら、やりましょ~、ど~んどん大きく、大盤振る舞いね、敵はイスラム、テロリスト、コイツラは極悪非道!!と叩きまくる、爆撃しちゃう。これが作戦アメリカ。みんな、グルなの。そうすると、ブリックスや、イスラム圏が、だんだんと、自立しなきゃ、ならなくなる、発言、せざるを得なくなる、経済でも、エネルギーでも、宇宙科学でも。これを、狙ってるの・・・・・何故って、分かるでしょ。アメリカに、投資しても、儲からないからよ。中国やロシア、ブラジルの方が、リターンが大きいのは、分かるわよね?そこに、イスラム圏を加えようとする、流れがあって・・911以後、イスラム国家が、逆に増えてる、って知ってる、イラク、チュニジア、エジプト、ソマリア、・・、はアメリカでは、敵対国家よ、減るべきはずの、テロ国家が、増えてる。・どういうこと???。・でしょ。・そこからが、金融各社の腕の、見せ所、直接投資か、インフラ投資か、新金融商品開発か、・・・ヨーロッパでは、米英の、ヘッジファンドを使った工作が大ヒットして、ギリシャでは大儲けでしょ、・・・ところが、アメリカ本国を、どうやって、儲けさせるか?これはもう、ベトナム戦争以来、悪戦苦闘。勝者は、今のとこ、ミリタリーだけね、。金融は勝者じゃなくて、仕掛人だから、ハズレはない、ことにはなってんだ。でもね~ぇ、」 「戦争は、まだ、続くんですか?」 「さ~ぁ、わからないけど、アメリカらしく、悪を暴こうとする情報もあるのよ。ニュー・ワールドオーダー。訳すと、世界の進むべき道、とかビルダーバーグ会議(北米や欧州の各地で会合を開き、政治経済や環境問題等の多様な国際問題について討議する完全非公開)通称"陰のサミット"。こうした画策を、取材しているメディアの人は、結論のない非公開会議なのに、情報を?んでるの。リークだね。それで、ミリタリー、軍産複合体の力を、軍事費縮小で、弱くなる、(裏で操作して)弱くする、のが自然だと言ってる」 「じゃ、アメリカは、どうなっちゃうんですかね?・・その前に、日本では、そんな大事な情報を、ニュースではぜ~ぜん、﷯言ってないですよ、もし、アメリカで、そんな情報が飛び交ってるとしたら、日本のマスコミは、隠してんですか?それとも知らない?」 「知らない、ってことはないでしょう。あんなに、正々堂々と、正面から言い合って、それを3大メディアは無視を決め込んで、地方の独立個人ブロッガーの間では、ケンケンガクガク。とすれば、報道できない、何か理由があるのかもよ」 「それ、知りたいですね。隠し事の理由なんて、ちょっと陰謀じみてて、かっこイイスすね?ぇ」 「私から言えることは・・・本当はネ、日本に帰ってくる度に、ビックリしてたのよ。とんでもハップン、スチューピッドなニュースばかりで、こりゃ、国民が不幸だわ、とね。でも、マスコミは、国民はまだウブだから、汚れに触れされると、汚染される、的なカンジかな、とも思ってたの。でも、本当は、壮絶な地下戦争が、毎日のように繰り広げられてる・・・と会社の上司から、こんこんと説明されて、今では、大納得」 「オレにも、教えて下さいよー」 「それは、また今度ね、それより君の話、アメリカの先行き・・・気になるんでしょ?」 「気になるけど・・・・今度、日本の秘密の話、改めて聞きに行きますよ。いいですかぁ?」 「オーケ~ィ、今日は、アメリカ。・・・・アメリカは、借金やクレジットカードで、成り立ってた国でしょ、・・・流通ビジネスも、・・・コンピュータ製品も、全部国外脱出。このディケード(10数年)は住宅と、金融バブルで、歴史的収益増加。でも、弾けちゃって、数百万人の世帯が、破産に追い込まれてる、もう悲惨も悲惨。メールでやり取りしているの。仕事仲間だった先輩、何人かと、息子や娘と、自宅で同居、始めたって。息子家族とかも、仕事無くって出戻り同居だって。若い人みんな、家賃が払えない、絶体絶命ライフみたいだよ。私のビジネスパートナーは、もうthrow the kitchen sink at US-self(ちゃぶ台返し)しかないだろうって。今が、チャンスかなのかもね、日本でコンテンツビズやるの。・・ワタシ日本の、ヴィジュアル・カルチャーって、すごいと思って、内心誇りに思ってるの。アメリカは言葉の文化、でも日本は違うよね、言葉は、・・江戸幕府?時代から、表と裏に分かれていって、オモテ向き、裏向き、本音と建前?。表現は、ビジュアルでアーティスティックに、北斎や歌麿呂とか、そして、アニメも庶民が、オカミに対して、苦々しく思う部分が、隠してあって・・・。アメリカ人には無理、絵は無理。言葉でも、裏が無いと言うか、主張を通す手段だから、言葉は、ストレートであればあるほど、民衆には響くの、オバマがそうでしょ。ただ大統領は、本音でできる商売とは、考えにくいけど。・・・日本では、言葉の代わりに、絵や小説や・、・民謡なんかもそう。表現方法を、自分たちで作って、ちゃんとパズルワードにして、裏意味を庶民レベルで理解して、ビジネスにして楽しんでた珍し~~~い国だな??て感心しちゃう」 「はあ、ということは・・・・このビジネスは、上手くいくかも・・と」 「その点は、確実じゃないけど、リミテッド・ライアビリティ・カンパニー(合同会社)は、アメリカ発祥のビジネス・ストラクチャ(構造)なのね、﷯外部の声に、影響されない仕組みなの、基本的に税金も安いし、無税の州もあるし、決算公開義務もないの、大金持ち仲間や、有志が作る組織には、適してるから、この方法は正しいと思うし、この"ステージ市場"を発想したところが、目を引く仕組みだと思う、わ」 「そうですよね?・・人と人との、触れ合いの施設ですよね、これはアップルや、アマゾンとか、中央集権的なビジネスとかが、やろうとしないところ、出来ない事、まライブ会場なんですけど、でも、んん違う。と思ってて・、・・・・それに、日本では、っていうか、あの、震災!日本の人みんな、同時体験してて、まだ生々しいですよね。で、で・・その。広場?市場を災害用避難所として用意してるとこ。こいつは、一般の日本人には、ムゲに否定出来ないとこなんですよ。もちろん、作品発表とか、憩いとか、はファクターですけど・・・これをもし、全国の市町村レベルで作るとなると、税金すごいスよね、管理維持費も、半端じゃ無いでしょ」 「な?んだ、説明できるほど、オサエテルじゃない?」 「はあ、・・・・疑問なのは、その施設で、どんなビジネスを想定してるか、っていうチョット先の話なんですけど・・・」 「ほうほう、それで、・・コミュニティビジネスね、地域通貨ね・・・・」 「まあ、多分、地域差があって同じビジネスで統一するのは難しいんですけど、、、オレの分野は、金融や経済なもんで、つい相場や、通貨供給に影響されないのかなぁ~~と思って」 「ふ~ぅ~ん。その辺の学生じゃないな、トミー!!モグリだろ~ぅハッハッハッ・・・い~い、資料があるよ。まだ、本になってない、ホックホクの情報だけど」 「待ってました!」 「さっき言った、ギリシャ!・・・知ってるよね?ギリシャ危機。ここでね、幾つかの町で地域通貨を発行してるのよ、私も、チョット映像見ただけなの・・・RTかな?・・ロシアン・テレビって、アメリカのケーブル。Youtubeでも、専門チャンネルがあるから、日本でも見れるわよ、英語だけど。このRTは、プーティンが、プライムミニスターの時作ったって、言われてるんだけど、米国版ではマックス・カイザーとかアビー・マーティンとか、歯に衣着せぬっていうの?爽快な、キャラクターに出会えて、と?っても楽しい、政治、経済エンターテイメント、オススメね、でギリシャの件は、マックス・カイザーが、最初に取り上げて、ギリシャ大学の、確か、ヤニス教授がコメントしてたの・・・・・」 ……2人の話は教室の黒板上に移り、英語と漢字と矢印が落書きのように書きなぐられていった……
第六話 ミック&トミー&ナオミ Bird Dog  「おう、早いトミー来てる、ジャン」 「よう、これ、クロワッサンサンド食べたくなってさ~、朝飯抜きで、ペコペコ。すいててよかったーぁナントヤラーぁ、連休最終日だからかな。メール見たけど、・・、仙台で、・、上手く、話がまとまったみたいで、バッチリだね、・・隅に置けないねーぇ、マック」 「色っけ、無しだよ、血気盛んな割にはね。ビミョ~ゥなところかな」 「おいおい、ご馳走様ですか」 「今日は、アイスココアにしよう、ちょっと熱いよな」 「で、メールに書いた話、続きが見えたよ」 「俺も新幹線で考えちゃってサ?、ダッチメントの件・・・」 「オレの方から言ってイイ?感想を聞きたいんだ。キーポイントが自分なりに見えてサ~ァ、こいつが、別の形になっても、使えるのかなーって代物なんだ。え~と、タブレット持ってるよね」 「あるよ?おい、手拭いて?」 「・・・・・ここ、ここ、投票の選択肢を作る人のこと、"選択肢の作成は、対象分野のプロ集団、専門家チームが、選択肢を用意するのが、ベストです。・・"とあるよね。ここは、いいと思うけど、それだけ、しか書いてない。変だよね」 「なんで?、だって・・決定すること、すべて書きだしてさ~ぁ、選択肢のサンプルを、1つ1つ作るつぅ?のは、この新会社提案者のする仕事じゃないでしょ。これまでのミチノリで、拾ってきた検討事項を、整理整頓して、多くの人が、理解できるようにすること、ってあったよね、違ったっけ、サイトの役目って」 「そうそう、ミチノリ君、変なのは、その段取りに、ゼーンゼン触れてないこと。プロでしょ?そんなこと、決まってなくても、アイデアは、あるしょ?」 「そいつは、もっともだけど、深読みし過ぎだよ~、まだ、会社もないし、賛同者も、いるのかいないのか、状態だから・・トミーみたいに、﷯会社の仕組みが描ける人、ばかりとは、限んないしぃ~、少なくとも、俺には無理かも」 「でもさ~ぁ、会社名とか、代表者も、投票だよ!だとしたら、投資金を振込むか、どうかしらないけど、お金が動くときに、会社の登記事項とかも、同時にないと、設立できないじゃん。・・・いい?その時の選択肢も、ゼッタイ必要だよね、例えば、代表者への立候補や、推薦も決選投票も、どれも選択肢あっての話でしょ・・・そう思わない?」 「そうだ!そうだよ!で?」 「だから、会社の、必要事項決定の手順が、書かれてないのが、変だって、言ってんだよ」 「なっとく、・・俺が、今思うにはサ~ぁ、やっぱ、時期が速すぎる論、なんだけど、例え、手順が書かれても、分かんない人は、分かんないって、・・という人もいるし、立候補や推薦なんて、今聞いても、他人事だもん」 「そうかなぁ・・・」 「いい?俺の、即席、こう思う案。俺って、ベースやってんジャン」 「ああ、ライブ見たこと無いけど、現物は見たからね」 「音楽が、怪しいってこと」 「はあぁ?」 「音楽ってさ~、リコと話してて、納得したんだけど、作品で必須、つ~か、何の作品とでも、合体できるって、書いてあったろ~、言えてるなぁと思って、だから、会社提案者は、音楽のアーティストやミュージシャンを、考えてんじゃないかと、思うんだ」 「選択肢を???おもしろ~い、それで」 「今思うと、だけど、投票する時さ~、推薦もそうなんだけど、ミュージシャンの顔って、思い出しやすいと思わない?・・・映画監督とかさ、小説家なんて、顔知ってる人すげぇ~少ないでしょ、その上、みんなが、その映画とか、ゲームとか、小説とか、読んでるとは、限らないよね」 「うん、おおそうか、有名人ってことね、少なくとも日本で、多くの人に知られてる人。確かに、投票しやすい」 「それに、プロモーション効果、バツグンでしょ?」 「ミック、さえてるね~」 「ついでに言わしてもらえば、テレビで使えるキャラ、つ?こと」 「テレビね~、ここはオレも同感。実はサー、テレビで上場企業の代表とかがさ、イベントや商品発表会とかに出てるの、見るしょ。あれって、俺達にしては、チト滑っちゃうよね~。エライ人なんだろうけど、偉さが剥がれちゃう、つーか、アピール力のある、タレントとか、ミュージシャンとかを、さ~、ちゃんと、レクチャーして、仕立ててさ~、エライ人は、後ろで、コントロールしてる方が、様になるって、気がしてならないんだ」 「そうだよね、あれじゃ、アピール相手が消費者じゃないのが、見え見え、ジョブズ先生恋し~ぃ、だよね・・・でもさ~?レクチャーって、どうなのよ~、上手く伝わんのか、疑問だけどね。オリンピック選手が柔道着で、出て来たりさ~、リョウ君とかマー君とか、ハンカチなんとかさ~、テレビ受けさえすればいい、と思ってる人、多いんじゃないの?」 「それは言える、・・・、言えるけど、ミック、けどね、変わんないよ、多分。テレビって、あんま見ないけど、見たいものがないんだよね、ゼーンブ小学生対象だよね、それと、お年寄り。この人達に向けて、気の利いたことなんか、考えないって」 「ところで、話って、選択肢が?別の形でも、使えるとか、なんとかって、言ってなかったっけ?」 「はあ、お~ぅそうそう、ちょっと道に迷ってるポイな。それ~ぇは、さ、内情は分かんないけど?ぉ~、専門家って、スタンバッてんのか?どうか?っていう疑問があって、不可解だな?って、全部、仕組まれてて、金儲けのための、陰謀かも、とか、大手メーカーや、通信会社の回し者が、匿名でやってるとか。でもね、多分いないんだよ。タブレット、えーと、え~と、えーと、え~と、ここだ、"・・集まる機会を作るために作ったのがこのサイトです・・・"アイデア出したプロを、集めることが、難しいから、オンラインにした訳だよね。事の成り行き、ばらしてあるしょ。でも、オンラインなら納得できるし、だから、専門家を集める方法は、一体何か?というのが、疑問なのと?ぉ、その集め方を、考えたわけよ~デートもせずにさ~、いやいや、からかってないよ、ただ、いいよなぁ~って」 「も~勘弁してよぉ?」 「でもさ、綺麗になってた?リコ」 「うん」 「頂きました~ぁ、座布団1まぁ~い」 「帰るぞ~ぉもう、もう聞くの、やめようかなぁ」 「ごめんごめん、方法は、・・ですね、・・まず、さっきのミックの話でさ、ミュージシャンが、自分で、私社長に立候補しますとは、言わないよね、タブン・・で・募集するんだよ」 「社長を?プロを?」 「表向きプロ、だってプロかどうかって、有名人だったらわかるけど、それ以外は、自己申告だと、誰それ?となるよね。選択肢とか、アイデアとか推薦とか、とにかく何から何まで、オンライン募集するっていう方法。これって、自己申告でも、効果ありだと思うんだ」 「効果、ふ~ん、それが、投票しやすい環境を?」 「自己申告をさ~、自分のプロフィールページに、Facebookみたいに書いてもらって、リンクさせとけばいいしょ。そーすると、その人の言ってることや選択肢を、・・・・提案?するとか、知ってるミュージシャンを、推薦するとか、」 「プロフィールで、分かんの?」 「ああ、素人が、提案文を書いてサ~、プロが見て、何、この、印税の金額設定は、的を得てる?考えて書け!とか、なりがちしょ。けどね、ミュージシャンとか、その業界人だったら、分かんないけど、何か本人たちしか知らない、エピソードを出して、んで結局、こいつは、スゴークいい奴です、とか言われると、そ?なのかもしれない、とね。そう思わない?」 「ふ~ん、勉強になりま?す。あさってまでには、理解しま~す」 「無理があるかなぁ・・・まいいか。今日まだ時間ある?」 「ああ、何」 「忘れ物しちゃって、取りに行こうかと思って。・・・ミックにも見せようと思って、整理して、PDFで印刷したんだけど、ついね、多分、プリンターに置きっ放し」 「家、遠かったっけ?」 「植物園の方、去年の年末酔っ払って、来ただろ!・・あっ・そ、うだ・ナオミがいた、おうおうおう、丁度い?い。チョ?ット待って」 「電話すんの?・・・・」 「OKでした。何しろ、帰らなくって、済んだ、持って来てくれる、って」 「やっさし~ぃ、確か、仕事とか?大丈夫かよ」 「ダメ元でね・・、気分転換が、キーワード、・・・」 「しかし、マメだね?ぇ、プリントするとは・・・・」 「さっきの、マヤ先生の話が強烈でさ?ぁ、情報源調べたらさ~、全部英語。スラスラは読めるけど、意味不明、でね、気になるところだけ、訳そうかな~ぁと思って、いざ文書にすると、イラレだから、文書と記号だけど、で、あるはあるは、気になるポイント」 「トミー、留年して、東南アジア言ってたじゃん、ペラペラかと思ってたけど、・・・」 「英語ってね、アメリカと、イギリスでも違っててさ~ぁ発音。インドなんて、アクセントが、これが正しい英語、みたく発音されてて、もうわかんない、わかんない。最初は、チンプンカンプン、アメリカ英語は大丈夫だと思ってたら、マヤさんの情報さ~金融の専門英語だらけ、・・・クレジット・ディフォルト・スワップ、コモディティ・フューチャー・トレーディング・コミッションズ、コーレタライズド・デッブ・オブリゲーションズ、キャピタル・ストラクチャー・アービトラィージ、ヘッジファンド・・・・・」 「ストップ!そこまで!!・・・俺に、経済の話しても、無駄だよ。犬に小判?猿?猫?・・・」 「ネコ!・・・あのさ~、ミックも知ってたほうがイイ、情報があるんだけど、・・いや?」 「ケイザイ?・・か、しょうが無いよな、トミー、経済の大学に行ってんだもんね、・・滅茶苦茶分かりやすく、噛み砕いて、液状化状態にしてくれる?」 「訳の解らんこと言っとるな??世界の、経済の、現状というのが、大きなテーマでさ?、でも、ミックには、初歩の初歩、基本中の基本、のとこだけに、しとくかな」 「やっさし~ぃ」 「話はリーマン・ショックから。でもさ?オレ、あの時、高校生だったから、リーマン?はて?何のことか、分かんなくって、日本でも、﷯ニュースで騒いでる割には、今の大震災に比べたら、他の国の些細な出来事だと、今でも思ってたの。で、マヤさんが言うには、リーマン・ショックは、世界には無いんだって、日本の造語、英語ではファイナンシャル・クライシス、とか、グレート・ディプレッション、金融危機。で、世界的大事件は、アメリカ住宅バブルの崩壊だって」 「日本の土地バブルの話は、俺たちの生まれる前じゃない。バブルって言葉はわかるけど、実体験してないから、よくわかんないんだけど・・・」 「どんちゃん騒ぎのことしょ、土地も株価も上がる一方、金は借り放題、使い放題。在り得ないけど、在り得たんだつ~はなし。日本の、土地バブル崩壊はさ~、土地の値段が、バコーッと下がって、ほとんどの企業、金融機関の財産が消えちゃったって聞いたけど、大金持ちじゃない一般人は、トバッチリ被害だって。そんで、・・・、アメリカのバブルも、日本と同じで、住宅価格がコンスタントに上昇ね。でもさ~ぁその後は被害者が逆でさ~、一般人、中産階級(貧乏人でなく大金持ちでもない人)が買った、家の価格が暴落したんだって。・・で、しょうがないね~という話じゃなくって、ほとんどの人は、当時、住宅ローン返済額が、月20万円以上になりつつあって、だから、高騰してる内に、ローンの借り換えするか、売っ払って、2軒目の家を買う予定で、ホクホク状態だったつ~こと」 「ジャンジャン、終わり?」 「終わらないしょ?まだ。ローン払えなくなってたら、破産だよ。それも全米で、200万世帯以上500万世帯とも言われてるそうだよ。500万世帯は・・・東京が630万世帯だから、東京の世帯のほとんどが破産して、ホームレスになったんだって。これって、冗談だろって、言う話でしょ」 「ホント~に?、待ってよ、東京がホームレスの大都会になるの、えっ、飲み込めないな~わかんない、風景が想像できない。どういう風に考えればいいんだよ、チョ~苦手、ただただ、パニックってこと?」 「ここで、押さえておいてね。って言われたのがさ~、破綻した家庭でも無く、金融機関の対応でもなく。企業行政の悪化でも無いこと。で、それぞれの話は、ジュズつなぎみたく絡まって、悪影響が今も続いてるんだって。でも、でも、それ以上にやばくなったのが、アメリカドルの価値低下。大きな原因は、ドルの無尽蔵、紙幣印刷。ここから先は、上手く説明できないんだ」 「でした・・と言うことですね、今は、落ち着いてるじゃない?何かヤバイの?」 「何かさ?津波の後の引き波でドーッと町が消えたじゃん、今回もあれよあれよってまに、経済津波になるかもね、だって」 「気味の悪い話・・・・・でさ~」 「おお、ナオミィー!・・こっち、・・・・・サンキュ~ゥ、来たよ!ミック」 「ホントだ、こんにちは~」 「初めまして、だっけ~ミック?ナオミです」 「そうだ、初めてだ、よな~ミック」 「そうなんだ、名前だけは、よく聞いてんだけど、ウぉ~Kawaii」 「はい、これ、でしょトミー」 「そう、ありがとう。30ページはあるかな?・・・はい」 「はいって、これ全部読むの俺、今から?・・・・」 「違うっよ~、提出物じゃないからさ~、こうやって、マーカーでライン引いてるとこ、ここだけ見て、はい」 「あ~そ~うん」 「ナオミ、車は?」 「今日は、原チャリ。・・・・空スゴ~ク 、So Beautifulだよ」 「そう?・・・・悪い、ミック134号、行って来てもいい?すぐ戻って来る? 行こ」 「あいつ~、返事も聞かないで、・・Kawaiiな、ブツブツ、・・さ、読むか」 ……国道134号線は湘南の海岸線に沿った道路で、休みの日は大渋滞が当たり前、今日も車だらけ道を横切り2人は海岸方向に…… (独り言)「んーー~~~トミーすご?いな?、ほう~~~~」 「みちのりち~ゃん?おみやげ。はい」 「えっ、なに?え、え、スマーー~~トホーン、ケイス、・・ですか?カラフル~、ありがと??う」 「この先の店でね、ナオミのプレゼント、な」 「ワタシ、レッドとグリーン、大好き」 「ちゃんと紹介する。エメラルドブルーの瞳、ナオミ・ロドリゲス、出身プエルトリコ、お父さんはテキサス人で・・・何だっけ」 「ミック、よろしくお願いします。仕事は、ゲームプログラマー、オンラインワークだから、海の近くでも、暮らします?せます。会社は、横浜。スマートフォンの、ゲーム作ってます。日本のゲーム会社の、ロスで、ガッダジョブ、アンドスリーイアーズ、ヘッドクオーター横浜に、トランスファーです。だから、日本語、うまくないです。ミックは、Bass Manでしょ、ブンブン・パパッパ・ブンブンブーンね。ワタシ、フェバリットアーティストが、ノー・ダウト、ストーンテンプルパイロッツ、シャナイア・トゥエインとかたくさん。知ってる?」 「オフコース、ロックだけじゃないの、カントリーも好きなんだ」 「両親は、ニュージャージーにいるんだけど、写真見るとさ、お父さん牧場のおっさんみたいだもん、こんなハハハッ」 ・・・・・・・・・・(しばしの世間話)・・・・・・ 「読んだ?」 「読んだよ、黒板撮影したのがあったよ~」 「それだけ・・・感想は?」 「考えちゃうよぅ~、御用聞き???読んだけど、ピンと来ない」 「マヤ先生が、ヒントくれてね~、イッチ~~~、ナオミ!違うって大学のセンセイ!・・・でさ~、ステージ市場、タブレット貸して・・・・え~と、ここかな・・・・"施設のバックヤードには、厨房と食品加工施設を備えた搬送センター・・・"・オレ、バイトでゼンショーでさ、冷凍車やってたんだよ。配送センターが川崎の扇島。だから、・・搬送と配送の違いも分かるし、ロジスティクス・ローテーションなんかも覚えてるんだ。まだあるんだよ、別のバイトで、フリーペーパーの配送。これも、幾つかのルート担当でさ、とにかく、経済の勉強にはめちゃくちゃ役に立ったんだ」 「意外と、フィジカルだね」 「だろ、やる時はやるよ~ぉ~。配送ってさ~ぁ、自宅まで届けるでしょ。で、御用聞き。以上」 「分かんネ~ェ」 「ま、ま、ま、お宅まで行くとさ、宅急便なんて、直ぐ帰っちゃうんだけど、何か、一言、有難うございました、以外の言葉をかけると、返事がいろいろ聞けるんだよ~。熱いですねぇ、とか、雨模様ですよ、とかは、洗濯物のある家、これ重いので、気をつけてください、とかね、そんで、そこに、何か、メニューがあれば、渡して、ありがたく思われるものを、考えたわけ、」 「それが、QRbookでお店の情報か、これって、あれ、フリーペーパー?」 「ピンポーン、QRコードのスキャンね。クーポン無しだよ、言っとくけど、グルーポンになるの御免だから」 「I don't like it Groupon、tooね、サウンドライクグリーディーでしょ?」﷯ 「考えたなぁ~ビックリだね、よくこんなこと、思いつくなぁ~・・でも、オンラインで済む話で、・・じゃ、無いんだよね?」 「まだ、その辺は、まとまってないんだ。でも、その冊子の中に、手渡しじゃないと、伝わらないものが、こう、バシッと、見えればいいんけどね、グーグルマップみたいに、撮影車が回ってこないと、地図更新されないじゃない、だから更新を兼ねた、配達とか、ナンカネ」 「すげー、グーグルの上を行くのかよ・」 「そうだっ、って言いたいとこなんだけど、な~、まだかな?」 「わかった、すっきりした。・・・で、俺の話も、いい?」 「あー~御免ごめん、一方的だった。悪い、新幹線で・・・って言ってたよね」 「それがさ~、ナオミ、Would you give me a hand ?」 「Sure!」 「何が始まんの?」 「ガジェットの話、ダッチメントね。でも、時間大丈夫かな?ナオミ」 「might get in the way of work? todayミックが」 「Sorry,not today ミック、ネクストウィーク大丈夫・・・Just,,wait a minute・・・んー~~と、ネクスト・フライデー・マストビ OK、金曜日のランチタイムどう?」 「んん、水曜日までは、ダメだけど、いいよ、どこで?」 「マイ・カンパニー・イン・ヨコハマ、・・・・センジュー・ディーテール・バイ・メール、ASAP OK?」 「ディテールって詳しくは、だよね?OK、オーケー、トミー・・・」 「何?オレ、いいんじゃな?い。ITテクノロジーの会話には、ついていけませ~~ん、なんてね、はははっ」 ……ミックは半信半疑。会社に行って話すようなことでもないのに・・と思いつつ承諾した。じゃね~バイバーイ、外はレジャー帰りの大渋滞。夕焼け前の快晴の空の下、トミーとナオミの大きな声を聞きながらミックはペダルを踏み込んだ……
第七話 ミック&ナオミ&ヤッチ 横浜
「いらっしゃいませ?」 「え~と、たくさんある?、迷っちゃう」 「こちらがバーガー、こちらがパンケーキ、そしてサンドです、只今ランチタイムになっております」 「定番だな、これ、チーズバーガー・・・とアイスティー(かしこまりました)」 「ミックー、ここ、ここ、カモ~~ン」 「この椅子ナイスだね、ナオミ!・・・・アメリカンな店だね、サイトチェックして店は見たけど、写真より広いよね、﷯長いね」 「そう、カンファタブルです?」 「落ち着くソ~ヨ~、ミックさん」 「ええ、あの~」 「ミック、彼女もイッショOK?」 「お、お、オーケーだけど」 「八千代です。初めまして、みんなには、ヤッチと呼ばれてます」 「話はレィーター、食べるよ、わたしはクリームパンケーク。ヤッチはシーズエッグベネディクト、これも美味しいよ」 「こうやって食べるんだ・・・うまい、バーガーが皿で出てくるとはビックリだけど、イケテル」 「あの~私から、今日のいきさつを、話しますね。今、ナオミのチームと、ゲームビジネスで、タッグを組んで、仕事をしてるんですね、で・・・」 ……事態が飲み込めないミックは様子を見ることにした。そしてこれが結構奇抜なシーンであることがわかった…… 「ミックさーん、分かったので・しょうか?その顔は、不完全燃焼ですね。整理しましょ~か。私の、会社の、ファッション・デザインモチーフを使った、ゲーム制作が、午前中のブレスト。ナオミのゲーム会社の名前は、フローバック。プロデューサー兼エンジニアは、ナオミ。ゲームタイトルは、"モーション・ファッション"これは、ナオミから・・・」 「さっきの話、ダメ?ワンモアタイムなの?イェーース・・・ファーストオブオール、ゲームは、画面の中から、デニムや麻やキヌ?コットン・・から選んで、カットしたり、スティッチ、ぬいあ・わ・せをして、メイク・ユア・クローズ・ユアセルフ、アンド、できる、服ね、本当に買えるの、ヤッチの店で、ダーッツ、イット!」 「さっきの話より、わかりやすいかな。でも、本当に買えるってとこ、が分からないな」 「説明します。服は、最初から、用意して、あります。ゲームでは、その作り方や、素材を、選べるように、してあるだけで、わざわざ、そのために、作るんじゃないの。です」 「えっ、そんなの、有り~?」 「それでは、ここから、その裏に、隠れた、壮大な計画の話に、移りま?す。いいですか?この話が、ミックの、チェックビジネス、ステージ市場?に大きく、関係するかも知れません。まだ、分かんないけど。・・NPO法人、ナチュラルカラーズ、これが私の会社。これは、本社は目黒にあるんだけど、工場は、カザフスタンのアルマティという、中央アジアにあります。ファッション系カジュアル縫製工場。かっこ良さそうだけど、現地の人3人と日本人2人でやってる小さな会社。カザフスタンは、鉱物系は、大注目されてて、平均年齢27才という、若者の多い国なんだけど、大学も少なく、仕事がなくって、困ってる国なの。私の相棒の、山上くんは、家族で現地にいますが、実は義理の弟で邦人(クニト)っていうの・・・で、私の妹が、現地で、彼の奥さんやってます」 「ふ~ん・・」 「・・それで、・・ここ10年くらい、クニトのお父さんが、全農から頼まれて、現地で、穀物の、開発支援会社を、﷯やってんのね・・・今の時期は、事業の種蒔き時期で、大きな儲けは狙ってないそうよ。そこで、現地の刺繍や、絨毯作り、羊毛や、綿の栽培とか、ファッションの素晴らしい素材が、た~~くさん眠ってるのを知って、会社を起こしたのですよ。私が社長だけど」 「わかりやすい、うん。それで、ゲーム会社と組んで、プロモーションという訳だ」 「さすが、情報系。スジョ~はバレてるよ・・・ナオミからキ・イ・テル」 「えっ、どこまで知ってんの?・・もしかして、作品販売のステージ市場のこととかも・・・?」 「ええ、だから~ここにいるのよ?」 「エブリシング・アイ・テル・ハー、アズロング・アズアイノウ、そうそう・・トミーに聞いてね、サイトは、日本語だけね、漢字読めまセ~ン」 「サイトチェックしてたら、興味が湧いて、ナオミに聞いたら、イッショにどう?と誘われて」 「で、何の話すんの?」 「違うでしょ、ユ~、ミックが話すでしょ。ユーアスク・ミー・サムシング?」 「うん?、そうだよ、そうかぁ?頭を切り替えるね。・・・え?と、作品販売の話は、2人とも知ってるので、説明しないけど、イイね?疑問に思ってること、があって、ナオミに、聞こうかと思ったの、は・・・・作品販売は、携帯電話では、無理なので、ダッチメントという、接続ガジェットの、説明が書いてあった、よね~見た?これなんだ」 「I feel very concerned、ビコーズ、スマートフォン、ダッツ、マイプラットフォーム、ユノー?、トロンオペレーションは私には分からないし、ディフィカルト・ツゥ・ビジネス・インUS、ビッグコンサーン・セーム・アズマイカンパニー。ゲームビジネスはムツカシイね」 「私、機械の中身のことは、よくわからないけど、あれを見て、何となくOK、かもしれないと、思ったの。アメリカでのビジネスは、チョット置いといて、・・私のような、貧乏な会社には、有難いわ。宣伝費出す前に、経費自体が、無いんだもん。・・聞いてくれます?」 「聞きますよぉ~、もちろん。NPOの人とは、被災地で、何人も会ったけど、何しろ大変、としか聞いてないから」 「ゆっくり話して、ヤッチ、聞く、日本語、OK。ダカラ」 「NPOの話、というより、普通の会社でも、言えることなの。儲け話、だけにしか、興味ない会社は別だけど、会社って、何か志があって、始めるでしょ」 「ココ、ココロ、ザシ?何ですか?」 「contribute to society or make thing good これでいいのかな?」 「発音いい!合ってるかどうか分かんないけど、」 「OK 分かったね。アイ・ハブ・ア・ドリーム。ん~~~メイク・キッズ・ハッピー・アンド・モア・エデュケーテッド、ゲームの開発ね、ダッツ、マイ、こころざし」 「私も、ドリームがあります。カザフの人に、もっと働ける場と、素晴らしい、カザフスタンの繊維素材を、もっと広めたいの」 「ちょちょ、、チョット待って。俺、まだ学生だし、すげぇ~、プレッシャー、なんですけど。夢、なんて、特別用意してないし・・なにしろ・・ま、ま、会社の、ココロザシがあった、としましょう・・で?」 「私が、言いたいのは、・・"宣伝用に作った作品が売れる"こと。これは、ちょっと、目からウロコ・・あ~~I can see the light・・・いい?・うん、テレビCFなんて、ゼッタイありえない会社、たくさんありますよ、ねぇ、だから、特にNPOなんか、会社の資金は、寄付とか、募金とか、しかないんですよ。みんな持ち出し、うちも、今だに持ち出し、ナオミからの、ゲームプロジェクト話は、サプライズな、素晴らしいチャンスなの、ね。もし、今の活動を、映像や音楽や、・・メッセージなんかにして、作品にする、これは、お金がかからないだろう、し、現地で、協力してくれる人は、結構思いつくし、作品が売れて、本業より儲かっちゃったり、するかも、とか、面白いな~って、想像してたの」 「そうか?そういう考え方ね。本業より、儲かること、あるかも、・・どうなるんだ?本業ストップ、それはないか・・・・・・」 「いい?、私思うのね、ドイツで、学生してたから、わかるけど、キリスト教の国って、教会が、最後の砦になって、くれてて、パンってあるでしょ。教会に行けば、パンを無料でくれるの、町の駅でも。施し、みたいなの、持ってない人に、お金や食事を提供することって、封建時代から、脈々と続いてるって、下宿のおばさんが、教えてくれたの。だから、アメリカの起業家精神や、フロンティア精神も、同じ流れで来てて、考えられないくらいの、投資金額や、寄付金社会なの。ドネーション?大統領も寄付金で選挙、戦ってるよね・・・」 「I AGREE !!。You're so スマート・アンド・レコナイザブル。マイカンパニー、FLOWBACK社長・トシキは理解するよ。ヤッチの話。フランクリー、スピーキング、会社はUSでは、戦争ゲームが、売れる、どんどん?たくさん?ヒュージ、マウント、オブ、マネー、ユー、クッド、ハブ、もし戦争ゲーム作ったらね、ブラッドシェッド、ジェノサイド(流血・虐殺)アンビリーバブル、アンド、みんな銃やライフル、持ってる、学校で人を殺す、たくさんたくさん、イノセントピープル、ボーイズアンドガールズ殺されたよ、悲しいこと。トシキは、違うブライト、アンド、メイク、ピープル・ハッピーゲーム作ると言う、だから私、手伝ってる」 「へぇ??、皆さん、考えてるんだ」 「You Turn 、ミック?」 「あなたの話を、聞きましょう、って」 「あっ、・そうだ、みなさんの持ってる、通信ガジェット、教えてください。俺は、スマホと、ネクサス」 「私は、経費が無いので、ケータイと、アマゾンのキンドル、モノクロ」 「ワタシは、スマホだけね。ipad、9インチは落として壊れた、ベリーナーバス、もう買わない!」 「ナオミ!ダッチメントのコンセプトは、壊れたら、安く、買い換える、こと・・・アナザー・・チープモニター」 「ソウネ、安いなら、買うね、2000エン?ビッグは4000エン、アーーンド、タイニースピーカー・オア・オオキイスピーカー、エクスチェンジできるね。ベリー、ベリー、ユースフル、安い、カラフル、グリーン?いろいろね、メニー、カインズ、すごく、イイ、ベリーグーゥド」 「・・・・これが、この通信ダッチメントの、面白いところだと、俺は、思ってるんだ。もしサ?、女の子向けに、可愛いピンクとか、で揃えた、ガジェットセットを、考えるとして、これにダイヤルと、キーボードの、オプションを付けて、・・自宅用、デカモニターと、ビッグスピーカー、外出用に、ケータイ電話と、付け替え、ミニモニター、それに、ヘッドセットとか、カメラパーツとかね、・・・・これ今のスマホだと、ワンパッケージに、詰め込んであるでしょ」 「うんうん、パーツならいいよね、壊しちゃったら、そこだけ、買い換えるとか、バージョンアップ、するとか・・・」 「ナオミ・・・聞きたかった、ことは、ゲーム作る時さー、画面の、大きさが、変わる、と、作り、直しなの?それと、﷯コントローラーも、変更、できないの?」 「アーーイガッイット?。ノーゥ、トラブル、アト・オール。問題な~いね。ノートPCと、デスクトップが、違うも、ノートラブルね。コントローラーも同じ。ボタンが同じ時ね、ボタン、たくさんメニーが、スモールマウント、少ない、になるのは、ダメ。ワンモア、また、アナザープログラム、You have to write codes from the beginning 」 「話は、終わりです。分かっちゃった、取り越し苦労でした。え~~~worried needlessly」 「えぇ~~、ど、どういうこと」 「ナオミ!ベリー、ユースフル。ユースフル、イズ、ツー、メイク、ユー、ハッピー。これです、使いやすいことが、一番。後は、問題ないんだ。モニターが変わるとか、プリンターや、カメラにつなぐ時、その度に、プログラムを、別に、書かなきゃ、いけないんだったら、きっと、コストが、高くって、ダメだろうな~ぁ、同じ、大きさにする方法を、もっと、考えたほうが、いいんじゃないかって、勘違い、してた」 「ミック、タブン、ユーセッド、ライカ・プレーステーション・アンド・ニンテンドー、マイクロソフト・XBOX。リッスン・ケアフリー、この3つのマシーンね、ディファレンス、プログラムゼンゼン違う、アイミーン、イフユープログラム、プレーステーション・ゲーム、ライト?ユーキャン・ノット・ユーズ・プレーステーション・プログラム・トウ・ニンテンドーOK?イーチオブゼム、ぜんぶヒトツ・ヒトツ、ベッツ、ベッツ、プログラムね」 「でしょ?だから、マシーンごとに、別々にプログラムすると、思ったのよ。これ、正しいでしょ?コレクト?」 「イエース、でもねダッチメントは、オペレーションが、1つでしょ。ライト?それは、プログラムも1つ、のホウホウでOK」 「そうか、OSか、わかっちゃいるんだけど、OSプログラム、使ったことないからな・・・・・でも解決」 「私には、な~んの話か・・・・」 「ナオミ!OSがフリー、これはいいでしょ!。トロンOSはフリーだよ」 「フリーはベーリーナイス!リナックスもフリーね」 「そこの、OS選択は、わからなーい。もう一つ聞きたいこと、あのね、・プロに聞くのも、変なんだけど、・・フリーOSになると、ゲームのモジュール?プログラムの命令置き場?これ誰かが、ゲームメーカーが作れないの、販売作品として?そうすると、いろんな基本パーツが、作品として売れるし、その上で動くゲームも、作品にできる。ダメかなぁ~~~?」 「モジュール?パーツ?作品、ムー~、ゲームは、ファースト、オプラーション、ソフト、OSね。そして、モジュールね、OSのコネクター、分かる?そして、アプリケーション・ライブラリー、ウェイト、ウェイト、ウェイト、これは、コントロールのフレームワーク、分かる?」 「ナオミ?イッツ、ライカ、スプレッドシート、パターン?ユー、キャン、インプット、インニット、ハウエバー、アー、」 「コレクト、ヤッチ、プログラムデキる?ジョーダンね。テル、ヒム、ライブラリー、イズ、ヴェリー、ユースフル、フォー、﷯エッブリ、プログラマー、OK」 「ミック、え~と、」 「分かったよ、3つの機能のこと、ライブラリー何て、知らなかった。けど、それって、トロンには、もう、備わってるのかも、だね?ナオミ」 「アイ、ドンノー、トロン、バット、みんな、世界中の人、プログラマーだけ、じゃない人も、今の話、スタンダードね。リトル、ボーイズ、アンド、ガールズ、スタディー、プログラミング、インザ、スクール、フォー、スマートホーン」 「ヘェ?、と、いうことは、モジュールがきちんと、ワークウェル?作ってあると、どんな端末、アクセサリーでも、動かせちゃう、てことだね」 「それって、いい事なんですよねぇ~、ミック、ナオミ?」 「オフコース、フローバック、わたしの会社も、フリーのライブラリーと、オリジナルライブラリー、使ってる。これが無いと、ウィズアウト、ディスワン、ゲーム作る時、ツゥーマッチ、タイム、たくさんたくさん、仕事いるね、仕事の時間いるね。いつ、デキる、ダッチメント?いろいろ、付け替える、イイね、売れるよ、・・・・ワタシ、買うね、楽だもん、安くしてね。だって、プレーステーションのモジュール、高いね、トシキ言ってた。コンソール・シュミレータも買う、ソニーから、ハードウェアね、テンミリオンダラー・・・イッセンマンエン。ヒュージ。トゥーマッチ、だから、アンドロイド。これフリー、いいね」 「リクエストです。ナオミ!、モジュールは、君が作るんだよ。ガジェット・プロデューサー、できるでしょ。だって、アップルが、作るわけでもないし、ドコモが、何でも作れる、わけないもの」 「ミック?誰でも、作れるものなの?」 「分かんないけど、製作チーム作れば、知恵を出しあって、お客さんのリクエストを、聞いて、必要な数だけ、作ればいい。プログラム、モジュール?を、組み込みパーツとして、売ることなんて、ナオミの守備範囲、でしょ?イッツ・ユア・フィールド・オブワーク」 「フォー・イグザンプル?」 「例えば、か~、え~と、落ち物テトリス、なんかの、キャラ設定、モジュールとか、変数、バリアブルデータセット・モジュールとか、RPGの会話モジュール、テーブルでもいいけど・・・一応遊びでゲーム作ったこと在るんだ・・・」 「オモシロソ~、ワタシ作りたいと思ったね。ゲームパーツできるね、タッチパネルも、使える、コントローラーも、使える。タッチは、長く遊ぶと、疲れるよ~」 「問題は、値段なんだ、けどさあ?、"投票"という、仕組みが、利用できるのかな~、と思って」 「投票式、値段決定?プライシング・バイ・ボート」 「ムムムム、ストレーンジ、イフユバイヴォートイエース・イフユノットバイ・ヴォートノ~?ライト?」 「買う人だけが、投票できる、ってこと?それならぁ、・・、"この価格だったら予約する"っていう、投票の方が、いいんじゃない?」 「みなさん、びっくりするほど、クリエーティブな意見が、出ますね?まいった、なぁ? あっつ、ちょっと聞いていいかな?ヤッチー?」 「うれし~ニックネーム覚えてくれたの!で、何でしょう?」 「ナオミと作るゲームってどんなのかなっと思って、タイトルは?」 「Dストリート!え~とね、最初は…………」 ……話は、その後2時間を超えるほど盛り上がり、ミックのアイデアも採用されることになるというハプニングまで起こった……
第八話 マヤ&トミー&ミック 学食
--mail----------------------------------------------------------------------------------------------------------- トミー これは、授業には関係ない個人メールです。 (私の授業は来週から1ヶ月間、覚えてる) この前の連休での、プライベートミーティングの話です。 この話の、続きをしましょうか? チョットアメリカのメル友から、関連する情報が入ったのです。 私は、明日の午後は空いてるけど、君はどう? 場所は、同じ私の研究室。 イエスかノーを、今日の午後3時までに返事して下さい。 まや --------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------- マヤ先生 イエスです。 授業が無いことは、ご存知だと思いますが、 プライベートも、空いてます。 楽しみにして、伺います。 トミー ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ミック 明日午後空いてる? うちの大学まで足を伸ばしてみませんか? 秋田美人とステージ市場の情報交換ミーティングを 開催します。 参加者は私だけです。講師はマヤ先生。 OKなら、先生にメールしとくけど。 トミー ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------- トミー オーケーです。 事前に情報が欲しいので、そこの学食で待合せはどうですか? 時間は、12時半ごろ ミック ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 「ミックぅ~、お持たせ、授業長引いちゃったんだ、ごめん」 「いいよ、今来たところ。何かドキドキするなぁ~・・・」 「飯食おぅ~、こっち・・・・・昼定食がいいよ、安くって日替わりで・・・」 「焼き魚定食!餃子付きイイね??」 「・・・・デザート、ヨーグルトパフェ・うまそ~しょ」 「ほ?う、結構、タップリだよ?」 「満席じゃ、ないんだ~、うちの大学は狭いから、いつも満席。ここ居心地いいね」 「いっただき、ま?す」 「・・・・・・なんだろうねぇ、マヤ先生の話?」 「わかんねぇ~・・この前、先生、マジに説明してくれて、授業料、払ってもいいくらい、だったからさぁ~、きっと今日も、中身の濃?い、セッションになるかもね」 「・・・セッション?何、新種の授業?」 「ミック、ミュージシャンだろぅ~、ジャムセッションってあるじゃん、トークでジャムること・・・」 「カッコい~い、今度使おう」 「・・この前、のPDFには、書かなかったけどさぁ~、マヤ先生の言ってる感じって、ステージ市場のやり方に、賛成ポイんだ・・・」 「へ~え」 「言っとくけど、マヤ先生、この先、先生業続ける気は、無いらしいんだよ、それで、ファイナンス関係の仕事を、日本で始めるって、言ってたっけ、言ってないか、な?・・・・だから、結構、ズケズケ質問した方が、イイみたい」 「へ?え・・・情報系の話でもいいのかな?・・・・通信とかコンテンツとか・・・」 「いい、いい、コンテンツビズの話聞くといいよ。アメリカの主要産業だからね今や・・・・」 「さあ食った、食った・・・・・・美味かったぁ」 「行こか」 「うん」 「こんちは?、いいですか?例の友人です。ミックどうぞ」 「は、初めまして、た、高野上美知憲です」 「えっオレ、ミック以外の名前、知らねぇ~」 「神前富美男君とはイワクツキの中で、今はいい競争相手です」 「初めまして、マヤです。話はトミーから聞いてるよね、ミック?適当に腰掛けてリラックスしてね」 「はい(小声)どうなチャッタの?ミック?人が変わったみたい?」 「ここ座っていいですか?(小声)だって・・・すげ?ビジン」 「何を、ボソボソ言ってるの?挨拶はこのぐらいで・・世間話は、あんまり得意じゃないん、でぇ・・本題に、入ってもいいかしら?」 「ええ」 「もう、どんどん、行って下さい」 「さ~て・・・のっけから、爆弾発言なんだけど・・・・ステージ市場って、何か臭いと思ってね、2人に意見を聞こうかと、思ったの」 「きな臭い、んですか?」 「ええトミー、いいこと・・・一体誰なの、ステージ市場って?・・・・どこにも、サイトの作者名書いてないでしょ、個人なのか、複数なのか、・・・まず、ここが最初の疑問」 「さあ~」 「・・・・・・わかりません」 「そう思ったのはね・・SWFムービーでアピールしてあった事・・ビクターレコードとかドコモとか、NTTコミュニケーションズ、シャープ、ジャフコ、横浜キャピタル・・みんな、そうそうたる会社ですよ、・・素人がノコノコ言って、ミーティングするなんて、有り得ないと思うの、・・とすれば、どこかの、お偉いさん?・・さあ、君たちの見解は?ここからスタートよ」 「・・そう言われれば、・・・・そう、・ですけど、あの~、・ブログを匿名でやってる人、多いじゃないですか、日本では、・・だから、あまり、気にしてなかったんですけど、どうミック」 「俺、も同じです、・・・だけど、誰か分かららないと、マズイんですか?何か、悪い企みとかが、隠れててたり、・・とか?・・それに、名乗られても、有名人じゃないと、多分、誰か、わからないと、思うんですけど?」 「次に行くわね、いい?」 「あの~・・」 「私の見方は最後にしてもいい?」 「はい」 「はい」 「次に、事業のプランニング。・・・交渉やコンペで、次第に進化して行ったと、しましょう。コンテストとか、ジャフコって、あるのね。特に、ジャフコは、日本最大のベンチャーキャピタル、事業は、創業支援だけでなく、事業再編や、買収案件も手がけてて、これまでに、建築や金融、スーパーマーケットや、マツモトキヨシ、らでぃっしゅぼーや、サイボウズ、ソフトバンク、タイトー、アスキー、ヤマダ電機・・かなりの数を手がけてるの。出資して、アドバイスして、ゆくゆくは、上場の手助けをしてる会社。アメリカの投資銀行は、世界中が相手だから、比べると、まだまだだけど、・。ステージ市場ビジネスは、このジャフコや、銀行に取り上げられて、何か相談なり、交渉があったはず、ね。つまり、設立資金や、その出資条件を、ある程度整えていたと、考えるのが、自然だと思えるの。私、自分で言うのも、変だけど、ニューヨークで金融のプロ、やってたから、いくつかの予測が、簡単に想定できるのね・・ミック・・ここまで、いい」 「す、ごいんじゃないですか?」 「事業化の資金の流れとか、組織案や将来展望、収益まで、押さえた・・・事業計画書が、出来上がっていた、という事ですよ・・・ね?」 「トミー、その通り!事業計画、ありきなの。そう、だから何故、その時に、会社を設立しなかったのか?これが第2の疑問、・・・推理小説みたいに、犯人探ししてるでしょ?」 「面白いすね」 「マヤさん?会社にしなかった訳は、最初に、書いてありましたよ。巨大な、エンターテイメント産業に、やられちゃうって。多分、ハリウッドだと、思うんですけど・・・この前の、ウォール街の話・・・で、・アメリカの、影の組織が、大きな影響力を持ってるって・・・ですよね?」 「そうかもしれないけど、その点は後でネ、・・・私の、最後で、最大の疑問は・・何で、今になって、合同会社という、投資して、もらいにくい形で、会社を起こそうとするのか?・・・・これが私には、一番納得がいかないことなの・・・・何故なら、・・・・投資して貰える可能性が、高いのは、実証済みなんだから、投資を受ける時期を、少しずらしたり、時期を見たりして、取り敢えず、多少の資金と、賛同する仲間とで、株式会社を立ち上げるべきでは、なかったのか、とね。プロだったら、使えるプロスタッフは、直ぐにでも、集まるはずでしょ・・例え、大きな邪魔が見えてても、戦闘モードを避けて、共存の方法を探していけば、少しずつでも、会社は大きくなって、いけるんだから・・・・。私が、言いたいことはですね?、この世の中は、株式会社を想定した、資本主義社会ですよ、今や中国もロシアもそう、その上、多くの専門家が認めて、投資家も興味がわくビジネスを推めるのなら、何も考えずに、貫き通せばいいんじゃない?・・・さあ、・・まずトミー、どう思う?」 「はあ、マヤさんの指摘は、合ってると思います。なぜ、合同会社か、はわからないんです、けど・・・・合同会社でも、出資者を募れるし、そのあと、投票で、ルールを決めることになるって?書いてあったんで、特に、疑問はなくって、・・・ただ、上場とか、株券がないことは、会社を巨大化させられない、ので、その点だけ、株式会社の方が、いいのかも、とは、思います・・・どうミック?」 「・・・・あの?・・・・今聞いてて、初めて、分かったんですけど、合同会社は、資本主義社会には、馴染みにくい、ビジネススタイルなんですか?」 「ミック、いい質問ね。短く答えると、・・これがアメリカのやり方、かな?合同会社は、アメリカで考え出された、仕組みで・・﷯アメリカは、歴史が浅いから、新しい考え方や、進歩的だと思われることを、積極的に取り込む社会?・・違うな??これじゃ、日本のマスコミ論説になちゃう・・えーと、アメリカには、いくつかの、強力なグループがあって、力関係が常に、劇的に、変わってるのね、軍事産業とか、オイルマネーとか、弱者救済とか、移民団体宗教団体、合同会社は、金融グループが法案を作って、法律化した経緯があるから、金持にお得な仕組みと、言えるかな」 「そうすると・・・矛盾しません?・・金儲け用に作った、金持用の会社、例えば、投資会社なんかは、上場時の売却益が入らないので、目的が、果たせなくなるんじゃないですか?」 「いいポイントですネ。トミー・・・、いい?、もし上場益より、美味しい儲けがあったと、したら、それが、会社内だけの、極秘の投資案件で、投資家は、持ち株の売却や配当より、さらに美味しい、投資還元利益があったと、すれば、多くの株主がいると、秘密を暴露されたり、利益の分け前が、減ったりして、不利益をもたらすだけに、ならない?」 「そぉー?なんですか?・・わぉ、勉強になるーぅ。それで、秘密結社的な、合同会社を作った、と」 「ステージ市場の連中も、この方法を使うのかも・・と、勘ぐったんですね?」 「トミー、秘密結社は、少人数制が必須条件でしょ。悪いことじゃなくても、重要な情報は、隠したいでしょ?ところが、﷯ステージ市場は、多くの人に、出資してもらって、出資額も、皆さんの投票で決めましょう。と、ノーテンキなこと、言ってるのね、まるで金融の素人、・・と言うより、個人のお金儲けには、結びつかない事を提案してるの、・・・だ・か・ら、疑問なの、お金欲しくない人いる?この世の中に?こんないい、事業案件持ってて」 「あのぉー・・・違ってるかもしれないんですけどぅ~」 「ミックの見解、教えて」
第九話 マヤ&トミー&ミック 研究室
「どうも、雰囲気からすると、代表者とか決定権の仕組みが、普通の金融のプロが考える定石とは、違ってるのかな、と・・・・受け取れるんです。・・経済オンチなんで、間違ってるかもしれませんが、儲かるというか、収益を得る方法を、どこか、別のところに、見てるんじゃないかと、思うんです。それで、・・・このビジネスは、先生のおっしゃるように、いい事業案件と、俺は見てないんです。取り立てて、斬新でもなくって、特別な仕掛けとか、があまり見つからなくて、インディーズ作品を集めて、みんなで売ろうよ、みたいな?、どーっこにでもある、パターンなんですね。だから、・・・バンドやってる奴なんか、別ぅーに俺には、関係ない!ツー、カンジの対応が、ほとんどだと思うんですね。何か、支離滅裂になってきましたが、何が言いたいかと、いうと、単純に、責任者とか、大株主とか、創業者とか、一時、ネットブームで、お金儲けバンザイ主義みたいな、超バブりーなノリが流行ってたと、本で読んだんですけど、こうした、成金主義じゃないことは、すぐわかったんです。なんで、多くの人に、呼びかけてるか、という点は、このスタイルが、うまくいくと、そのあと、このスタイルが、全国で使いやすくなるかも・・だから、最初のビジネスは、よくあるビジネスだけど、いろいろ飾りをつけて、もしかしたら、儲かるかも、と美味しそうにしたので、あとは、皆さん、自由にテキトーに、進めて下さい、では失礼致します。で、これでいいんじゃない?と同意した人なんですね、俺は、・・自由にやってやろうじゃない、さーて、自分だったら、どうするかなぁ・・・ときて、被災された人の、作品は、是非やりたい、と思ったんです、なぜかっていうと、・・仲間作りは、結構、大変な仕事で、特に、作品作りは、意見がぶつかったり、声の大きい人に、押し切られたり・・・俺がそうですけど・・・うまく、いかないんです。誰かが、親分ブッタリ、意見が違うと、仲間外しが起こったり、仲間が、いつでも、すぐできる環境は、あんまり無いんです。ミクシィやフェースブックも、利用できますが、上手く言えないけど、使いにくい、システムなんです、俺は、ですけど。被災された人が、仲間を作ったり、その制作、仲間になって、作品を作る環境、なんて、有りそうで、現実的じゃないんです。特に、金が絡むと、・・・ややっこしくなって、で、その仲間作りで、この合同会社スタイルが、使えるなーと、直感したんですけど、変ですか?」 「うん、ミックは、すごく、素直な、プラグマティック(現実的な)意見、OK!!トミー、経済志望の立場が、﷯無くなってしまう・・のでは、・・何か発言してみる?」 「えっ、え、ええ~と、はい!、ミックの意見を聞いて、今、思い付いたんですけど、この事業は、自主制作の作家を、応援するものだと、思います。・・・・な・ので、・・株式会社にすると、たとえ印税システムが、改善された、としても、儲かる作品しか、集まらなくなる、んじゃないかと、思っちゃったんです。会社は、株主の、意向を受けると、儲けなきゃいけない、という使命を、持つことになります。つまり、儲かりそうもない、儲かるかどうかわからない作品や、作家は、遠慮してもらった方が、いいわけです。常に、儲かる、売れる、アーティストといえば、テレビ露出してる人。AKBやジャニーズ系ですけど。何が何でも、売れるもの・・歌のうまい下手は、関係な?い、これが、今の、エンターテイメント業界全体の、メインストリームですよね。こんな、あからさまな、カラクリは、ウチのおふくろでも、知ってます。ミックが、最初に、このサイトの事を、教えてくれたきっかけは、大震災の被災された人が、作品を作って、売れるかどうか分かんない、けど、オンライン販売できたら、援助に頼らず、自立できる・・かも、しれない。・・ミックと、かぶっちゃいますけど、ここんとこが、オレたちが興味を持った、出発点なんです。だから、あの?もし、株式会社で、これができるんなら、レコード会社がとっくに、始めてると、思うんですよね。やってないんで、やっぱ、儲からないものとか、手間のかかることは、やらない、のか、できないのか、で、合同会社なのかな、って」 「そうだよ、代弁ありがとぅ~~~トミー」 「素晴らしい視点ね。拍手もんです。あえて反論してみますよ~~さっき、私が言ったのは、日本でも、世界でも、主要なビジネスは、すべて、株式会社の仕組みで、動いてる。ここは、間違いないことでしょ?いい、その儲け主義の中で、出資金を集めたり、投票で、代表者を選んだりする、合同会社を起こすこと、ホント~~に難しいことだと、本気で思ってるの。ウォール街、かぶれかもしれないし、金融慣れ、しすぎてるかも、しれない、けど、儲からないビジネスを、推める人は、負け組なの。これが、資本主義、食うか食われるか」 「先生!さっきの指摘で、この事業に、投資を考える、ジャフコとか、金融企業が、あるのに、・・って言ってましたよね?だったら、負け組と、最初から、決めつけるのは、どうかと思いますけど・・・・」 「あの?・・チョット、話が、ずれてしまうんですが、いいすか?」 「ウエルカムよ」 「正直言って、合同会社か、株式会社か、という議論は、あんまり、してないんですよ、俺たち。これが、どんな会社で、自分はその会社で、何かできるのか?できないのか?世の中に役に立つのか?・立たないのか?・・・何て言うか、これで、人が幸せになれる、可能性があるのか?・・みたいな、ポイントで、話してきたんです。じゃ、それが、株式会社だったら、どうなんだ、と疑問にならなかった、・・で、今日、改めて考えてみると・・・合同会社の方が、いいのかなって、最初の最初から、疑問もなく、決め込んでたからかな、と・・・それに、・・儲かるか、どうかで、作品共同制作に参加を、決めるとか、儲かるんなら、出資しよう、という人たちは、はなっから、このビジネスには、興味を持たないんじゃないかと・・・・」 「君たちの話は、おもしろ?い、インタレスティング、興味深い、・・いろいろ、教えて?ミックは?」 「あの?オレたち、ちょっと、特別な運命で出会ったなぁ、とお互い話してたんです。高校の時、共通の友人の女子高生が、死んじゃったんです、突然、見舞いに行った、すぐ後。初めての体験なんですけど、亡くなった人の顔を、見つめるのは、・・・何か、口では言えない、ズシ~ッ、としたものが、かぶさちゃった、感じなんです。彼女とは、めちゃめちゃ、親しい、関係でも無かったんで、それ以前の、思い出とかは、少ししかなくって、感情的にはならなかったんです。でも、ちゃんと、お化粧も、してもらって、生きてる時みたいに、今にも、喋り出しそうで、とっても、可愛い、お眠ポーズだったのを、今でも覚えてます。けど、息はしてない。人が死ぬ、ってことは、こんなに、身近なんだと。今にして思えば、人はこうして、死んでいくんだと、初めて、自覚したことと、死ぬことを、前提に、生きて行こうと、何か、気付かされちゃったんです・・・・・」 「ん~~~~、命ね~、死ぬことを前提に、ってどういう意味なの?」 「え~~~っと、難しく考えない、ってことですよ!ただし、いつ死んでも、後悔のないように、ベストを尽くす。でも、尽くせない時のほうが、多いんで、問題有りなんですけど・・・」 「そ~か・・・・・・・・・・そ~か・・・そ~か・・・・・・・・・」 「マズイですよね?」 「違う違う、今チョット、思い当たったんだけど、どうして、合同会社に、こだわったのか、がね。地方拠点っていう、提案を、何だっけ、リングトーン先生たちが、語ってたでしょ?その前に、リングトーンって何のことか知ってる?」 「何かの、音の事、じゃないんですか?」 「別々、じゃなくて、ヒトツの単語・・なんすか?」 「そう、着信音のこと。欧米じゃ、着メロのことを指す、名詞になってるよ。着信音楽は、リングチューンだっけかな」 「ふ??ん。そうだったんだ、着ソンやるから、リングトーンか」 「地方拠点展開は、ビジネスを拡大する時に、使う単語でしょ。東京だけでなく、全国に展開するとか、世界に拡げるとか、・・・・これは、OKでしょ?・・・この時、普通の会社だったら、株式会社ね。九州事業所とか、大阪営業所とか、拠点を作って、自社の、生え抜きを派遣して、所長にすえて、予算を配分する、という感じかな。当然、トップは、本社社長で、拠点が、いくら多くなっても、海外拠点でも、同じ社長が、指揮をとることに、なる。これは、当たり前、コンビニでも、カーメーカーでも、穀物から宇宙工学ビジネスまで、みんな、同じ経営スタイル、だよね。それで、もし、このステージ市場ビジネスがさ~、全国各地に拠点を、作っていくとしたら、社長さんが、同じままの時と、拠点別の投票選出社長さんでは、どう違うのか?これが、合同会社にしたい、決定的な理由なんだな~と再確認したのね」 「あの~・・・それってリングトーン先生たちが、言ってたことですよね。たしか、ステージ市場。この話、言ってることは、分かるんですけどイマイチ、よく見えないんですけど・・あの?財政的に言うと、独立採算になって、経営が厳しくなるのかな、とか、地方給付金みたいに、本社?から、基本手当が出る、のかな・・・とか」 「トミー、若い割に、お金のこと、シッカリ抑えてるね。その指摘は間違ってないよ、普通の経済人なら、誰もが考える、疑問だと思う」 「意見が、あります」 「何、ミック改まっちゃって、どうぞ」 「はい、そういうことは、え~となんて言うか・・・余計な、お世話かなと、思ってて、最初から、疑問を持ってなかったんです、がぁ・・勝手に、テキト~に、やれば、いいんじゃないのかな、って、乱暴で申し訳ないんですが。お金って、タダでくれる人は、いないと、思うんです。ああしろ、こうしろとか、これはダメ、あれはダメ、地方交付税も、営業所展開も、そうですよね? 受け売りですけど・・自分で稼がない限り紐付き条件付きですよね」 「そう?、そこに気がついたの、私も。ふ?ん、この2人は、人間性、違ってて、気が合ってる、とっってもいいねぇ~。私の描いた、地方展開のイメージは、全部建物もシステムも、レイアウトも、バ~ラバラ、出される料理も、地方色があって、味は全部違う、そうでしょ、採れる作物が違うからね、特に、出演者が絶対的に違う、これが最大の特徴。あるところは、フォークソングのメッカ、になるとか、ロックンロールの地域や、オリジナル民謡があるところ、なんて、素敵じゃない?・・同じ人が、社長になると、これは出来ない、同じ味、同じ色、同じ製品なら、できるけど・・これって、楽しい事じゃない?お客さんにとって」 「あの~・・・いいですか、今、気がついた、ことなんですけど?」 「いいよ、ミック、なになに?」 「本屋さんとか、レコードショップは、ここんとこ、ず?と、減少してますよね。このあたりの本屋さんも、毎年、減ってんで、実感でわかりますけど、だけど、もし、もし本屋さんとか、レコードショップが生き返る、方法があったら、その上、新しいビジネス・・モデル?が出来た、としたら・・・と、思い付いたんです。あったんです。先生のおっしゃるように、フォークソングや、ロックンロールのメッカに、なるような、手助けをしていく、役目を、本屋さんとか、レコードショップがやったら。まだ、あります、ゲームショップや、映画館なんかも、地元のアーティストを育てて、デジタル作品だけでなく、その作家の、本を印刷して、ビジネスに参加したり、CDやDVD、インタビューや、コンサート支援、ゲーム作家のたまり場、アマチュア映像作家の、上映会とか、できますよね。でも、・・これって、全国規模じゃないから、全国に、宣伝して、地方の本屋さんの本が、全国で売れたり、映像上映会を頼まれたり、とか・・東京ばかりが、メッカじゃない、という文化?ができると、面白いかな、考えすぎ、ですかね?」 「いいよ?いいんじゃな?い。その考え方って、"需要"を想像する、種蒔きだね」 「オレも一言言わなきゃ!!別の角度から・・・・以前、ミックにも言ったんですけど、宿泊ビジネスを、考えたんです」 「ホテルや、旅館とかの?」 「仕組みはそうですけど、チョット違うんです。リングトーンの、ウンチク話で、宿泊や介護も、単語では、書いてあったんだけど、説明はゼロ、だったんで、いろいろ調べたんです。ステージ市場の、宿泊施設ビジネスは、全国の、全世界かな?作家の、移動交流の、基点となれるんで、アーティストの、宣伝活動や、パフォーマンスビジネスに、弾みがつく、ことになるのかな?と、実は、これ受け売り、なんですけど、ウチの親父、今単身赴任で、シンガポールに行ったきり、なんですけど、昔、斑尾高原ジャズ・フェスティバルの、主催スタッフやったらしくって、聞きもしないのに、いろいろと喋ってたんです、けど・・・・彼曰く、アメリカの、名の知れたジャズミュージシャンって、生活が、あまり、イイカンジじゃないのか、演奏した後、どこか、日本で、ライブやりたいから、世話してくれないか?と頼まれたんですって。信じられなかった、親父は、一流ホテルも、ギャラも、高すぎて、払えないから、無理だ、と断ったん、ですよ。そうしたら、このフェスティバルは、パッケージ価格で、ビールメーカーが、宣伝でやってるから、特別ギャラなんだけど、自分の、他のライブ活動は、入場料収入からの、分け前でいい、ホテルじゃなくても、民宿でもOK。ここだけは、覚えてたんです。リアリティーあって。それなら、日本でも、世界でもいろんなアーティストが、移動して、活動する拠点があれば、これは、ビジネスとして、成立するな、と思ったんです。ビジネスは、欲しい人と提供したい人が、折り合える料金を、コールしたとき、成立すると、インプットされてるん、ですけど、違ってます?」 「あってるよぉ~・・・・君たちの話に、耳を傾けてると、何か、懐かし?い、すがすがし?い、あの、ティーンエージャーの頃の、﷯理想を思い出しちゃうね。その頃、男友達が、ロック・バンドや、フォークバンド作って、一緒に遊んでたから、スッゴ~~く、楽しかった思い出が、いっぱいあるのよ、私も。その私も、人が変わったように、お金のビジネスに、のめり込んでいって、もう、・・・どうしようもない、世界が、歴然と、存在し続けてる現実に、直面して、そして、そのまっただ中で、生活してたの。大したことは、言えないけど、今の世界経済は、アメリカを中心に、行き過ぎた資本主義が、横行してるの、行き過ぎたというのは、・・金持ちは、もっと儲かる、貧乏な人はもっと貧乏になるという状態、アメリカでは、当たり前になってしまった、事実。会社拡大のための、展開方法は、お金があれば、消費者がいれば、世界中で可能でしょ。マクドナルドも、エクソンも、アップルも、サムソンも、FacebookもGoogleもそうかな、その次を狙う、起業家を後押しすることが、世界的不況の脱出口だと、言われてるよね。でも、サムソンが儲かったら、韓国の国民は、幸せに、なれる? なってる?アップルが、グーグルが、儲かったら、アメリカは、よみがえるのかな?フォルクスワーゲンが、巨大利益を上げると、ヨーロッパが、元気になるの?それでも、上手くいかない時、今が、そうだけど、変えるとしたら、どうやって、何を描いて、誰に、どう、伝えれればいいのか?・・YES,WE CAN CHANGE と言った人がいたよね。でもね、サブプライム危機の後、日本では、リーマンショックと言うけど、アメリカでは、多くの人が、職を失って、工場が、閉鎖され、日本の、夕張市みたいな、破綻した町が至る所に、出現したの・・・・きりがないほど、たくさんの、どうしようもない場面に、出会うのね、まさに、1930年代の、大恐慌が訪れてるの。これは、ニューヨークでも、ロスでもワシントンでも、日常的に、聞こえてくる話。新聞、テレビ、ラジオ、ネット、だけじゃなくって、ごく身近な知合いなら、打ち明け話として、誰もが話題に加われる程、普通のことなの。日本では、不思議に、その現実が、知られてないみたいだけど。だけどさ~、だけどよ、もしかしたらね、・・・・・・」 「マヤさん!失礼な質問ですけど、無理にとは言いませんが、儲かった時は、いくら位、収入があったんですか?」 「トミー、ストレートね、私もストレートに、フォーハンドレッド・フィフティ・サウザンドくらい」 「えっ、4百5十に千と95円で・・・・・年収4千万以上?ファ~お??」 「でも、ボーナスはそれとは別よ」 「オェ、ちょ~金持ち。金融って、ほんと?に儲かるんだ」 「ねえ、お金持ちだと、わかると、見る目がかわる?」 「全然」 「べつ~~~に、」 「いいな??眼の色、変わる人、多いんだよ???君たち、ピュアだね。でもね、お金では、世の中変わらないのが、ハッキリ分かったの!!ゼ~~ったい変わらない、断言できる!世界一金持ち国家が、大量の貧乏人を抱えてる、矛盾してるでしょ?」 「そんな話??聞いてナイスよ」 「うん、アメリカは立ち直ったって、新聞に書いてありますけど、違うんだ」 「お金で変えられないなら、何で、変えるかが、問題なの・・・でも、答えが見つかった、かも」 「ナンスカ?」 「もしか、して・・・・・」 「さあ~~、・・その前にコーヒータイム。自販機にしようか」 「先生、オレ買ってきます・・・コーヒーと紅茶と日本茶、ウーロン茶位あればいいですね」 「悪いトミー、お願いしちゃおうかな」 「俺も行くよ」 「いいよ(小声)ビジンと、2人きりも、いいかもね」 「(小声)こら!」 「では・・・ひとっ走り~~っ」 「な~に、言ってたのかな?・・ミック?高野上、くん?君の、専攻は?」 「情報、工学です。インターネット、全般です。ソフト、ハード両方、です。ネットビジネスの、サンプルモデルなんかが、今年からの、課題です」 「じゃ、このネタ、ピッタリなんだね、道理で、・・ところで、株式会社方式の話は、理解できたの?」 「一応・・・でも、自分で、会社作るとか、投資とかは、考えた事無いんで、急に、考え始めたばかりなんで、まだ、リアリティーが、無いんです。・先生の見解は、金融のプロから見た、・・・何て言うか、文句の付けようがない、ものなんで、コメントなんて、俺には10年早いですよ」 「実はね、アメリカの知人と、月何回か、情報交換、してんだ。それで、今日、話のついでに、君たちに、特にネットビジネスと、ファイナンシャル・クライシスの、最新情報を提供しようと、思ってたの・・でも、やめとく」 「え、どうして、ですか?・・・理解度が、低いから、ですよね・・・」 「ちょ、ちょ・・なに、ドント・ミス・アンダースタンド!!・・そんなんじゃなくて、話の流れ方が、変わったことに、気付いたから・・水は、高いところから、低いところへ、常に流れるっていう、重力の法則がね、変わることも、あるんだって・・・」 「それは、変わらない、んじゃないですか?よく・・わかんないんです、けど・・・」 「錯覚ね、・・・そう錯覚、地面の、高いところは、いつも高い・・とは限らない。でしょ?・・大震災が起これば、地面なんて、簡単に、上昇したり、沈み込んだりした、でしょ?そう、言う、こと」 「はあ、」
第十話 マヤ&トミー&ミック 天体観測センター
「お待ちどう様、・・・皆さん、好きなドリンク、選んでクダサ~イ」 「サンキュ~」 「ありがとう、トミー、はい、私のおごり、私、ミルクティー」 「いいのに・・と言わず、学生の身分なので、素直に頂きま~す、お釣り、いいですね。ミック、ウーロン茶ね」 「サンキュ~。先生?、今の、地面の話、面白いです、いまいち、イメージできないんで、トミーも一緒に、地震じゃない、サンプルで、お願いできないですか?」 「地震?ほお?」 「いいわよ~・・・別な、サンプ、ル、ね・・・・重力の、法則は、置いといて、経済の、法則の勘違い、という話に、しようかな?・・そうすると、テッドの、ニューヨーク情報も、使えるから・・・・」 「?」 「・・・・?」 「今日のセッションは、流れが、予期せぬ方向に、変わった事に、気付いたマヤは、法則の勘違いに、﷯行き着いた。こんな感じから、リスタートね。経済の法則では、ケインズ主義経済では、かな、ミスター、バーナンキ、イエレンかな、や、白川日銀総裁は、今はクロダ総裁?自国の通貨を増刷して、金融緩和という、カンフル剤を射つ、処置をして、経済を活発に、しようとしてる、と、いう話は、聞いたことがあるでしょ・・特に、トミーは、今季の、履修項目になってるよ、ね?」 「はい!、今、いろいろ、調べてる、真ん中のところです。でも、マヤさん、この前、例の、マックス・カイザーをYouTubeで見たんですよ。すげ?、こと言ってましたよ。確か、ヘリコプターから、紙幣をばらまく、ヘリコプター・ベンは、アメリカを、一層、エクストラオーディナリー、かな、経済危機にする、極悪非道、オーイエーとかなんとか・・・」 「ピーターシェフも、議会公聴会で、何度も、危険な、お金印刷ごっこの中止を、発言してて、無視されてたけど・・・・金融緩和の目的は、銀行を通して、市中にお金を融通して、新規産業や、企業の活力剤として、利用してもらうこと。これが、経済の法則に、当たるもので、景気低迷のカンフル剤として、特効薬だったの。でも、この薬にあたるお金が、市中に出回らないし、一向に景気が良くならない、というのが、今回の法則が、変わってしまった、現象なの。でも、なかなか効果が出ないの、知ってるよね?アメリカ連邦準備制度理事会 は、薬の多量摂取状態を、どう解決するのか、ホーントに問題だよ。デモネ、ど~やら、ど~こかに、お札がど~ッと、積み上げられてるらしいの。マスコミみも、ウォール街も、景気は上向いてる、と言い続けてるけど、その理由がアヤフヤで、水掛論ばっかり。一般の人は、もう沢山、イナフイズ、イナフって感じ。わかったかな??どう」 「単純な質問ですけど、お札は、どこに行ったんですか?」 「ミック!分野違いだろ~~でも、オレも、そこ質問したいとこです」 「ギ・ン・コウ」 「銀行!」 「なんで?」 「銀行は、市中にお金を、貸したり、融資したり、大事な役目を負ってるのに、その役目を、﷯果たしてないから、何時まで経っても、日本でも、アメリカでも、ヨーロッパでも大不況が続いてるで、しょ。では、もしそうだとすれば、そのお金は今、銀行で、どうなっているのか?誰でも気になるよね?・・・ここからは、金融の、複雑な予備知識がないと、納得山まで登り切れないのでぇ、ストップします。その山はネ、アメリカ金融界の取引を知り尽くした強者が、法に触れない方法、触れても、罪に問われない、巧妙な細工を凝らしてて、専門家でも、言われても、すぐには理解出来ない程の仕掛けなのね」 「あのぉ~、それって、コンピュータ技術なんですか?」 「ピンポ~ン!ミック、大正解」 「プログラミングで、マルチタスキング・リアルタイム処理と、クラウド・データベース・複合レイアーなんか使う奴ですね?」 「ビックリ!マック?、どうして知ってんの?」 「知ってないスヨ~、そんなぁ~、ゲーム開発でも使うんですよ、リアルタイム分散処理って、そっち方面だけですよ」 「ヘエ~そうなんだ。でも、やっぱ、近頃の若者らしくって、頼もしいなぁ~、とかいう私も、プログラマーじゃないから、﷯内部構造を説明できるほど、知識はないんだ~、でもね、1000分の1秒単位で、数百万の取引の、一部を、カモフラージュしながら、編み出す、超テクニカルな、取引、答えになってる?」 「なんだか、な?」 「マヤさん!何か後味悪いんですけど・・・・」 「じゃ?ちょっとだけね。なんで、こんな話をしたかと言うと、ねぇ、現在、目下のところ、﷯資本主義が上手く行ってないの。アメリカを中心とした、今までのやり方じゃ、対応できてないの。理由の幾つかは、はっきりわかってる、ことだけど。つ、まり、事を、穏便に、収めたい、英語圏のマスコミは、銀行家のかたを持つ宣伝部隊、軍産複合体もその仲間。この人たちは、リーマンの時の銀行救済で、国のお金を大量に借りて、立ち直った筈なんだけど、実は、バブルの病根は、もしかしたら、骨髄まで届いていたのかも?その気配が、明らかになりつつあって、慌てて蓋を閉めようともがいてるが、閉まらない。私は、もう、手の施しようが、な、い、と見ています、ね」 「どうなるんすか?マヤ先生?」 「あのぉ~日本も、同じ症状なんですか?」 「わたしは、日本は、別の病気かなと、思ってんの、聞きたい?よね。長くなりそうだから、手短に話す、と。日本は、アメリカと違って、あ、その前に、アメリカと日本の、ピンポイント説明ね。資本主義国家という、同じ仲間だけど、アメリカは、グローバル企業の国。日本は社会民主資本主義国家。グローバル企業は、世界を股にかけて、企業活動を行う、そして、多国籍企業と、グローバリズムと、コーポラティズム。この前の授業ね、トミー?説明できる?かな?」 「もちろん!グローバル展開する企業を、とっつと、グローバル企業、といい、グローバリズムな活動ができる企業は、限られてて、ほとんどは、多国籍企業です。General Electric 、ロイヤル・ダッチ・シェル 、ボーダフォン 、BP、トヨタ自動車、でしたっけ、で、で、グローバル企業による、社会統治を、コーポラティズムといって、その巨大な資本力を武器に、経済活動以外、以外は、え、ええと、財界、ここまで、お手上げです。ちぃっくっつ、、」 「よく出来ました。大丈夫だよ、そこまで説明できたら、レポートは、すぐ完成じゃない。あと、ちょっと、追加しとこうか。コーポラティズムは、多国籍企業主義とも言われてて、政界、メディア、司法、にまでも影響拡大、国家全体、地球全体にも影響を行使。という感じ。そ、れ、でね、問題なのは、企業に都合の良い法律を、議会で成立させて、大手メディアを配下にして、国をあげて、企業業績を、後押ししてる、けど、けどよ、ここに、肝心の、民主主義の主役、国民、市民の利益が、入ってな~い。事実上、企業独裁主義じゃないか、という、街頭デモが、ここ数年続いてるの、格差社会化を訴える、オキュパイ・ウォールストリートという、ニューヨークのデモは、知り合いが、沢山参加したらしいの、ティーパーティー運動も、ウイーアー99%もそう」 「な~んか、やば、そ~な、社会になってますね~」 「そうなの、で、その比較だよね、日本と。多国籍企業の、日本勢は、トヨタや日産、ホンダ、三菱商事、三井物産なんかは、企業独裁主義に入れるのには、ちょっと、無理があると思ってるの。日本は、明らかに、官僚主導の、民主資本主義だと思うの。私の見方って、大学の恩師の、受け売りだけど、世界の動きも国内も、お金の動きで、すべて説明できる、という学説。で、ね、日本は、予算編成も、法律立案も、ぜんぶ官僚の仕事でしょ、国家予算を操れる官僚は、グローバル化で、アメリカと対面する?しないよね、向かないよね。だから、日本は、北ヨーロッパの、スエーデンやノルウェーみたいな、民主社会主義国家の仲間だね。アメリカと同じところは、官僚の手下が、マスコミで、国会や議員を、裏で操作するところかな。もし、アメリカで、国民皆保険を提案したら、共産主義ども、って非難ゴウゴウだよ~う」 「オバマは、国民保険やるぞ~って、大統領になったんじゃ?」 「ミック、違うの、日本みたく、厚生省が管理する保険金は、そもそもアメリカでは、共産国家そのものだ!とくるわけ、だから、オバマの案は、民間の保険に強制加入しろ!という法案で、違反者は罰金だ、よぉ~、保険会社はコリャシメシメと言って、オバマに資金援助を、惜しまないという、構造なの」 「初耳、そのさ~ん」 「なに?ミック、それ」 「イヤ、なんでもない、オバマ、どうなってるの?って言ったの」 「ところが、ここに来て、金融危機が続いてる、アメリカの惨状や、日本の脱デフレ舵取りでね、大きな過ちが、それも相当大きな奴が、見えてきたの。これは同僚のテッドの説。これは私も、大納得なんだけど、バーナンキも、日本の官僚機構も、政治家も、金融機関も、誤った道を、進もうとしている話。ここからが、本題です。これらはね、すべて、法則が変わったことに、対応出来てない現象、と言えるかな」 「その、法則が変わったって、いまいち分からないんです、が、」 「法則って、いまマヤさんが言ってる、社会とか経済の法則ですか?」 「そうね~パラダイムシフトかな。つまり、支配的な解釈や、旧態依然とした考え方が、通用しなくなった、ならば、変わるべきなんだけど、変わってない、変われない状態。今の状況を、パラダイムシフトで見て、人それぞれ見解は、違うと思うけど、私は、ものすごく大きな、地殻変動、人類の発展にとって、生きる支え、生きる目的が、変わることになる、今その、まっただ中にいる、かも知れない、と感じるの、急にじゃなくって、特に911以後、徐々に揺れが始まって、少しづつ、ここも、ここも変わってきてる、という気付き、独り言が、無意識に湧き出してきて、はっと、今までの自分に戻って、こんなことの繰り返し、アメリカに住んでる、白人も黒人も、メキシカンも、みんな、何かが今までと違う事を、察知してるはず。そう思うの。独立系経済人、ウォール街をやめた人や、リバタリアンの人は、この変化を、その人なりに言葉にし始めてるの。信じられないかもしれないけど、今のアメリカは、ゲシュタポのいたドイツ帝国や、非国民を憲兵がしょっぴいていく、軍国主義日本、個人崇拝共産国家北朝鮮、これらに匹敵するほど、統制国家に変貌してると感じる人が驚くほど多くなってるよ。信じられないでしょ?」 「そんなーバカ~な~、そんなふうには、見えないけど、な~」 「マックス・カイザーやアレックス・ジョーンズ、それにジェラルド・セレンテのYouTubeニュース見ると、まさに、マヤさんの言った通りのこと、レポートしてました、早口すぎて、半分以下の理解ですが、映像付きなんで、リアリティーありますね」 「今もそうだけど、アメリカにいるときも、マックの感想と一緒、そ~んなバカな。でも私には、未来予測はムーリかな、でも、・・・もしかして~、私、期間限定講師だって知ってる?よね?そこで告白。講師やる前と今では、考え方がものすごーく変わったの、これはあんまり人には言ってないけど。もう~、信じられないくらい、君たちは、20代になりたての若者、学生。私はその倍はいってないけど、職業人。今まで、20代の人とは、会社内や仕事先でしか、付き合いがないし、本音で言い合う、講義のディベートや、今日のセッションも、初体験だったのね」 「へえ?」 「何が言いたいかというと、学校の授業って、大人社会の理屈を、教育という名前で、知識提供しているんだな、と、改めて、考えさせられたのね、・・でも、その理屈が、使えなくなった時、その大人たちは、何を子どもたちに、伝えるのか、・・・本気で、考えたのかな、って?・・・私が高校生の時、バブル崩壊を体験したの、一般の人には、マスコミが、大騒ぎするほどの、大異変はなくって、バブルに踊ってた人、本業も家庭も、かえりみなかった人、それ~と、会社が突然、窮地に追い込まれた人、土地持ちの、自転車操業会社。銀行も大企業も、そう、利益を土地に変えて、土地の価値で、資産に計上してたから、地価暴落で担保価値が急降下、これまでの、利益キープ最善策の、土地購入という常識が、使えなくなったの。これは、特定の会社や、資産家だけじゃなくって、日本国民の、標準的な、価値意識を、根底から、ひっくり返す地殻変動ね。それで、大きな、お~きな、宿題を残した、というわけなの。そもそもね、私が高校生までは、土地の値段が下がるでしょ、なんて、﷯ちょっとでも口にしたら、おい、おい、な~にを言ってるんだ!まるで、常識を知らない世捨て人か、頭の悪い人かと、思われるほど、日本人としての、あったり前の、人生目的だったの。何のために学校行くの?何のために試験勉強するの?何のためにそんなに働くの?・・・それはね、なるったけ、大きな会社に入って、ちゃんと恋愛結婚して、子供作って、貯金して、そして、土地を買って、家を建てて資産を持つ、そして年金と退職金で、悠々自適の生活で、老いを楽しむ。これが、主要幹線レールだね、日本人なら、必ず目指さなくちゃいけない、乗らなきゃいけない、人生列車だったの。そーだったのよ、由緒正しい、価値観物語も、労働レールの先の、土地持ち終着駅が無くなった、ということでしょ。その絶対不動の、土地価格が下がった、ってことは、とっても大きな常識?日本人が生きていく目的が、パぁ~~っと無くなちゃったってこと、だよ~、でも、土地の転売に関係ない人も大勢いて、みんな質素だったよ、私もそう今も質素でしょ?・・・・こーらぁ、何?その目は?・・・・・」 「ただ・・・・聞いてるだけすよ」 「はい」 「それが理由で、大学は経済を選んだというではなくって・・・劇的な大事件もなく、チャンスに飛びつきながら今があるのね」 「すっげ?すっ飛ばしてません?マヤさん?オレ、就職のヒントになるか、と思って聞いてたのに・・・・・」 「・・・・」 「私の就職活動はぜ?んぜん、参考にならないよ、苦労人でも無いし、先見の明もないし・・・でも、アメリカにいると、日本のことがよく見える、と聞くけど、アブソ・ルートゥリー、そのトオリ!日本人の大人は、理屈を付けて逃げる!政府に任せてあとは、知らんプリ!人がやると、同調する! 自分からは進んで、何もしない!そ、れと、並ぶのが好き!質問されてもノーコメント!・・ま~ず、アメリカ人でこういう人はいないよ、これでは生きていけないもの。そ~言えば、そのころのエピソードで、スゴーク面白かった経済ネタを、紹介しようか?・・日本でね、ケータイって、学生の時、あれよあれよという間に、普及していたのね、アメリカへ行った時、現地日本人スタッフ以外、ダーレも、携帯電話なんて、知らないのね、日本の情報なんか、日本にしか無い、薄~い存在なの、今でも、そう。で、ニューヨークの街で、現地の友人や、提携先の人に、携帯電話見せてあげたの、その反応どうだったと思う?」 「さ~あ、興味津々だった?」 「カッコイ~とか、言われた?」 「ブ~~、ナニソレ?、ツマラナ~イ、役に立つのか?アメリカじゃ、誰も買わないよ・・と全否定!!どーこで話しても、ネグレクト・・で、今スマホ時代でしょ。日本には、スマホ無いだろう~、いいゾ~、これ。こ~れ、だもん?スゴクナイ?ステージ市場で、携帯電話を讃えてるところ見て、大いに共感しちゃいました、マヤちゃんでした、ジャンジャン、てね・・」 「やっぱ、本当なんだ、ケータイは偉い、という説は」 「スマホってね、タッチセンサーで、スライドさせてホームページ読めますよね。最近、授業のディベートで、ホームページをケータイ用に作り変える手間がスマホに負けた!という議論があったんですよ。みんな同感だったんで、議論になりにくいテーマだったんですけど、でも、俺は、スライドしても読みにくいんですけど、と反論立てて・・下の下までのスライドは時間かかるし、Twitterなんですが、両手必須だし。スマホ、持ってますけど、死んでも離さないタイプには、馴染めませんね」 「いろいろ聞くと、素直だね~~。ここなんだな??。日本の、劇的変化が現れるとこ・・・あのね、君たち、バブル崩壊後の人種と、私より上の世代。バブル体験者、いや団塊の世代、ここには、物スゴ~イ違いがある、実感してわかったの。今日も、そうだけど、はっきり言って、鳥肌が立つほど、血が騒ぐというのか、素直なの!!一番、びっくりしたこと!君たちも、もしかしたら、そうかもしれないけど、大学で学んで何を目指すのか?という質問するよね、例えばプライベートで、そしたら、信じられなっかったんだけど、まず、お金儲けとか、立身出世では無いこと、これが大衝撃ね、それで~、一番多い答えが、人のためになる仕事をする、人に認められること、これが人生で目指すこと?・・の答え。君たちもそう?」 「そ~です、ね」 「ま~そ~かな?」 「そうですって、言えるのもスゴイけど、恥ずかしがらないのが、もっとスゴイよ、ビックリよ・・昔はさ~、そんなこと言うと、照れが先に来て、気持悪~い、とか、カッコつけてるぅ~とか、言って冷やかされたよ・・この大きなギャップが、今後どうなるんだろう?というのが目下のわたしの哲学的、人生課題かな?・・・研究課題には、してないけど、現象研究と経済対応能力・・タイトルとしては、こんな感じがぴったりなんだよね・・何の話かと言うと、さっきのパラダイムシフト。経済学者ピーター・ドラッカーや、未来学者アルビン・トフラーが、大量生産大量消費時代の後、社会全体の劇的な変化を描いていているの、日本でもベストセラー本だよ。でもねえ、本を読んでいる時だけ、人はそうかぁ~と、のめり込んで感銘を受けるのね、時代は変わるぞ~、よし!準備しとこぅ~と、読み終わると、何の疑問もなく、大量生産の、自分の持ち場に帰っていくという、マンガみたいなことが、今も繰り返されているのね・・・これって、奇妙だけど、と~っても自然なことだなあ~って。・・・だって、団塊の世代やベビーブーム世代の人は、歯車になること以外、教わってないのね」 「ウチのオヤジやおふくろは、一見すると、そんな、みんなに従うタイプには見えないし、公務員だったんで、競争社会とは関係ないのかな、と思ってたんですけど、実は、いろいろあったのかな~と、思っちゃいますね、折があったら。聞いてみよう~」 「うちもそうなのかな、そうだよいな~単身赴任、やってるくらいだもん、ご苦労さまです」 「うちはね、刑務所の看守、フランスで盆栽屋やって、今は長野で農業と、還暦の太陽光パネル屋さん、変わってるでしょ?ママは、服飾デザインと、手編み教室、兄弟も行方不明者がいたり、変なのよ、前の世代の人と、一晩、ゆっくり向き合って、話を聞くと、何か、本気で話してくれそうで、興味あるな、今年のうちに試してみよう、うん」 「前の世代の人の、レールですか?」 「そうそう、このレールが出来上がるまでの話・・・でもね、このステージ市場の話、このビジネスには、まだレールが無いのよね。株式会社では、上場という目的と、売上増加と会社の拡大、そしてグローバル化、というレールがあって、雇われ社長さんたちは、株主や融資先から、監視されながら、勇退までの道を目指す、これが世界の資本主義、株式会社のレール。みんなが通れるんじゃなくて、勝者だけがゴールする世界。当たり前だけど、ホンの少数の勝者以外は、みんな、何をすればいいか、教えられて来なかったのね、むしろ、自分の好きな道を探したり、作ったりすることは、長い間、否定され続けてきたのね、日本では。学校でも、会社でも、もちろん家庭でも。そうするとどうなるか、・・分かるでしょ?・・・人口の多い、団塊の世代が退職すると、大量老人社会になること、これは、とっくの昔から、わかってたのに、さ~あ大変だぁ~と騒いでる、一体、何をすればいいんだと、雇われること以外、何も知らないんで、リーダー待ち、指示待ち人生だよ、ちょっとかわいそうだけど」 「例のリーダーシップ待望論、って奴ですね」 「リーダーは、どんな人が相応しいか?ってテレビ、見ました。ビートたけしとか、イチローとか・・ただの人気投票なのか、と思っちゃいましたけど・・」 「かわいそうなのは、当事者だけじゃなくて、周りの人。人は急に働かなくなると、血流が悪くなる、自然の法則。そうすると、カラダの調子を崩して、病院がだんだん混んでくる、1日中、冷暖房付きの、病院の居心地が良くなる、これも自然な流れ。当たり前のように、医療費はうなぎ登り、医者も病院も不足する、支払える年金は、人数分用意されてない。これってマンガでしょ、想定内だよね」 「ええ、言われてみれば・・・・でも、将来のこと、そんなに深刻には、考えて無いんですけど、目指す人間とか、会社とか、あんまり、無いんですけど、いいんですかね」 「オレもミックと同じ、昔、バックパッカーで、アジア探検したんですけど、親や友達は、いいんじゃない元気で~~、ですけど、先生や先輩は、よくそんな無駄なことを・・・と注意されましたね、そういうことですよね」 「そうね~不安な人がいるのね、レールが無いと。レールはホントは1人1人が、個性的に作っていくべきもの、だけど、みんな、同じレールに乗ることに慣れてる、というか、それしか知らない人には、自分のレール作りは結構厳しい、人生なんだろうね」 「あの??ですね、オレ、あのステージ市場は、いい案だなとは思ってるんですけど、別に、あれが無くっても、同じようなこと、してるかな~っていう感じなんで、ベースも曲作りもするだろうし、大絶賛する、という感じでもないというか・・サイトのシミュレーション・ムービーも面白いけど、その通りになるかどうか、わからないし、ならなくても、それ以外の方法もあるかな、とも・・思ってますけど、・・」 「いいよ、それでいいんじゃない?このビジネスは、みんなが賛成するなら、進めていくことになるし、みんな参加者の意見で、いろいろ変わっていくシステム、になってる・・・・・・ほ?う、そういうことか、そうかそうか、でも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「マヤさん?何考えこんですか、・・・・・・トイレ行ってこようかな、ミックは」 「連れション行く」 「・・・・・・・ん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「マヤ先生、考えこんじゃった・・・・・」 「どうしたんだろう?」 「もう6時過ぎてんのにまだこんな明る~い」 「オレたち、海っ子だから太陽が長くいてくれると、安心だね~~~」 「そろそろ海に入りたいな~~」 「・・きっとさぁ?マヤさん、全然想像出来ないけど・・ステージ市場の会社作りの別案思い付いたとか・・」 「会社作るのはもういいんじゃない、誰か好きな人がやれば、作品創りやネクストビジネスの方が面白いのになぁ」 「センセ~~ィ。トイレのお迎え?」 「おいお~い、君たち乗物は?」 「はい、2人とも自転車ですけど・・・」 「送って行こうかと思ったけど・・・それなら、一緒に、屋上行こう!」 「えっ」 「屋上立入禁止ですよ?」 「いいから~~~ダッ???シュ」 「あの人、体育系?金融系か・・」 「そこ、非常階段ですよ!」 「いい・か・ら、行こ」 「・・・・・・・・・・・・・・・はあ、はあ、はあ」 「フーー~~~」 「ここよ」 「ここ天体観測センターすよ・・・」 「私、趣味で、ここの火元責任者やってて、仕事の後、夜たまに、1人で星を見に来るの、天体も、高校の時からず?と観測してるし・・・」 「へえ~~そうなんだ」 「ここ、めちゃ狭いですね」 「外部からの、掃除用に作られたテラスなの、でも、すごくジョーブだから、安心して」 「あ、外は以外に広い」 「ここからは、海が見えるんですねぇ・・・・・キッれ~ぃ、わぉ」 「でしょぅ~~~まずは、大きな伸びを、う???~~ぅ」 「この手すり大丈夫すかね?」 「平気みたい、ほら」 「君たち送って行きながら、ドライブしようと思ったけど、ここの方がいいな?ぁ」 「ドライブ?どこまですか?」 「小田原?・・・でもね、運転手は、よそ見できないから・・・ここがいい。この太陽が沈んだら、お開きにしよう」
第十一話 マヤ&トミー&ミック 夕焼け

「さっきーさー、頭の中に、いろいろ登場人物が出現してきてね・・・・・」

 

「おじいちゃんとか?」

 

「なーに言ってんだよ」

 

「・・そうよ・・・おじいちゃんじゃないけど・・・・何て言うか・・・・末永く、みんな、生き生きと?・・・」

 

「何言ってんですか?」

 

「サッパリ!!マヤさん、謎解きですか?ヒントはなんですか?」

 

「そうね、亡くなった人の、霊魂??」

 

「・・さっきの亡くなった女友達?のこと?」

 

「・マジでわかんない」

 

「・そう・・・無くなった人。私にも、かけがえのない人がいたの。恩師なんだけど、聞きたい?テッドの話もしようか、彼、とっても尊敬できる同僚!、凄い、プリディクション方法を使うんだよーっ」

 

「・・・・・」

 

「恩師は、スタンフォードの教授、私を、知人のニューヨークの、証券会社に入れてくれた、かけがえの無い人だった。その会社で、成果を出せたので、Gサックスから声がかかったの・・・彼の葬儀にも行ったけど、質素な人でね・・奥様も奥ゆかしい人、アメリカなのに、京都にいるのかと、思うほど・・静かで、飾りっけのない、お別れだった・・その・・恩師、アルフレッドっていう名前で、ドクターとか呼ばずに、フレッドにしてくれ・・思い出すわ」

 

「どんな事を教えてもらったんですか?」

 

「・・・いい質問ね、トミー。感傷的になるとこだった・・。教授は、一部の人だけが金持になる、アメリカの経済システムに疑問を持ってて、執筆活動や学生の私たちにも、熱心に教えて下さったの。機能するシステムの作り方や、セカンドチャンスの方法、弱者救済の考え方・・・そう、みんな教わってるのに・・・でも職場には、そんな救済対象の人は来なくて、裕福で、余っているお金を増やしたい人、だけが来るところなの。このお客さんを、いかに儲けさせるか、バーッカリ勉強して・・成果が上がる度に、給料もグーングングーングン、上がっていく・・・・夢みたいで、嬉しくって、毎日ガッツポーズ。本当に、バブルの泡の中で生活してたのね、そこでの仕事の、重要なポイントは、いかに、上手く、機能するバブルを作るか、なの、今も進行中だけど・デリバティブもCDSも・・そして、崩壊する前に、いかに、早く気付いて、早く手を売って、顧客を守るか、そして、次のバブルの準備を、怠ることなく研究を続ける、この繰り返し。金融健全化法案なんて、名前だけ見ると、世の中を良くしてくれると、錯覚するけど、もし、裕福な顧客に、有利になる仕組みを作って、議員に説得できれば、法律なんか、名前も内容も、お金の力で、如何様にも変えられるのよ。これを、マザマザとこの目で、見てきて、現実を思い知らされたのネ。金さえあれば、何でもありのマネーウォーズという世界を・・・・」

 

「想像を絶する世界ですね、イメージ全然、出来てません。でも、それなりに、立派な仕事だと思いますけど・・・・」

 

「そのお陰で、授業で、ホントに、目がウロコの知識を、吸収させてもらってます・・はい・出来は悪いんですが・・マヤさん? 質問があるんですけど?」

 

「はい! なに?トミー。来るかな?」

 

「はい、金融用語の話じゃなくて、バブルの話です。バブルって簡単に作れちゃうもんなんですか?」

 

「トミー!!すごーい、いーい質問だねー。ええーっつと、ズバリ一言で言うと、グラス・スティーガル法が廃止されたから。1929年に始まった世界大恐慌を、二度と起こさないために、1933年制定されたグラス・スティーガル法が、1933年クリントン時代に廃止されたの、そうするとどうなると思う?ミック?」

 

「振られちゃった。そりゃ、またバブルが発生する、ですか?」

 

「ちょっと、バカにしてません?マヤさん?悪魔を閉じ込めたビンの蓋を、また開けちゃったってことですか?」

 

「・・そう・・・、最初、大学でフレッドに教えてもらった時、私も君たちと同じ反応したの覚えてる。その後もずっと、突き刺さってるトゲなんだけど」

 

「あのーもう、ちょっと、説明してもらえませんか?マヤ先生」

 

「おれもです」

 

「あら、トミーじゃなくて、ミック?いい傾向ですね。いいですよ。授業じゃないから、バッサバッサ行くよー。クリントン大統領知ってるよね?その時代の経済は、表向き、ネットバブルで大盛況だったの。でも、経済は1960年代後半から、鉱工業や造船、電気、石油系のほとんどが、今後大きく伸びる見通しが立たなくて、お金が停滞状態、やっとこさインターネット開放で、何とか打開策作った、と思ったら、猫も杓子もネットに殺到!お金がジャーブジャブ。ともかく、アメリカの経済モデルが完成されて、70年ごろからアメリカ人の買いたいものは、全部手に入れた裕福な時代になった、これはいい事のようで、ケインズ経済学的には、経済発展しないから「不況」と解釈されたのですね。今の日本と同?じでしょ。ローンも組めない、金利でも儲からない、大型物件はぜーんぜん動かず。それで、困った銀行が動いて、見境なく大量のお金が集まることを防ぐ「法律」は、一旦やめて、世界中のお金を集めて、ウォール街がコントロールする金融システムを作る話を、財務相に持ち込んだ。これが、大当たり!儲かる国家に変えちゃおう!と、議会と大統領が舵を切ったという訳。その後、ノーベル経済学賞は、アメリカの独占時代になって、汗をかく仕事から、コンピュータで、お金を操作する仕事が、国の稼ぎ頭になったとさ。これが答えです」

 

「分かりやすーい!経済オンチの俺でもストーンと納得できます」

 

「ミック?、理屈がわかれば、飲み込みが早いんだー」

 

「俺もOKです。次、行っていいですか?じゃデスね、今、リーマン以降の世界大不況?で、もがいているという事は、その金融覇権体制が、上手く行かなくなったとすれば、アメリカには次の手が無いということですか?」

 

「はい!ありません。でもね、でも、簡単には諦めないのが覇権国。何しろ世界一の超大国、絶対に手はある、いざとなれば、1940年に戻ればいいだけ、わかる?謎解き無しで答えると、第一次世界大戦、第二次大戦、とくれば第三次もある。この話はネオコンと呼ばれる人が、ハッキリ、詳しく、堂々と表明してるよ。なんせアメリカは、朝鮮戦争からずーっと、戦争し続けてる国でしょ、国家予算で。戦争はビジネス!と、割り切ってる人が多いはずなんだけど、・・・ちょっと、様子が変なの、・・・なんか、その方向に答はない、と思う人が多くなってる、というか、よく事情が見えないの、私にも」

 

「ええ、マヤさん。この話難しそうですね」

 

「さっきから言ってたでしょ、部屋を間違えたの」

 

「先生、難し過ぎます」

 

「ミック?タブン、法則が変わった、んー、じゃないな、部屋を間違えました、だね。とアドバイスしてもらったの、コトダマにネ。説明は難しいけど、こういう感じ。同じ部屋なんだけど、帰ってくると、そこは、もう違う部屋になってるのに、前の部屋のままで、やり過ごそうとしてる状態。例えばね、部屋から出て、トイレに行って、帰って来た時、あたりの様子が変わってる事に、気づくんだけど、なんかの間違いとか、気のせいで済ましちゃってるか、それとも、オロオロしてる。浦島太郎かな・・・違うな、裸の王様かな、だけど・・・もし、はっきり、状況を理解できたら、人はどうするんだろう・・・私は、何をすればいいんだろう・・・・・正直に言うとね、ここで尽きたの・・・マイ・イマジネーションが、・いくつか見えるのは、今まで、出来なかった事を思い出して、改めて始める、2に何もないなら、探す、自分の仕事の中や、仕事付き合いで、得たものから・・・おわり・・あのね、聞いて、気のせい、で済まそうとして、とっても大切なことに、目を向けようとしない人、違う、向けられない人、こんな人と、しばらく過ごすことになったら、君たちなら何と言ってあげる?」

 

「あのー・・・俺の場合は・・・・いつもそうなんですけど・・・人の欲しがってるものと、自分ができること、やろうとしてることを・・・・何て言うか・・・・合体させたことをやります・・・・なんでかというと、トミーは知ってるんですけど、俺って欠点だらけで、優れてるとこ、無いんじゃないのと、感じる事が多くて、だから、比較したり、競争なんかが、苦手な人なんです。負ける自分から見て、できることは、手伝ってあげることくらいです」

 

「競争嫌がるんです、この人・・・サーフィンも自転車も、どっちが早いかはダメですね・・・・俺負ける・・・って、本当は勝つくせに・・」

 

「だから、音楽とかプログラムとか、ひっそりと、飽きずに作るタイプです・・・・人にアドバイスとか、慰めを言うなんて、無理です、済みません」

 

「私は、反省します。ミックを見習わないといけないと思います。講義や知識学習の時以外でネ、講師ヅラして、こうやったらどう?とか、それは上手くいかないわとか、このやり方は、ミックの、人を観察する力と、寄り添う心にはかなわない・・・」

 

「へぇーーマヤさんの感受性も、スゴイ。オレ、ミックの態度からは、そんな風な観察力は、見抜けなっかったなぁ、やったじゃん、ミック」

 

「トミーはどうなの、裸の王様だって分かった人に、何て言う?」

 

「裸のね・・・・思いつかないけど、ムーリやり思い付いちゃわせると・・・裸の王様は、あなた1人じゃない、ことを、まず伝えます。そして、それぞれの王様に、その時できる最低限のこと・・えーと、えーと、えーと、着る服だとか、その色や、サイズや、デザインを聞いて、持ってる金額も聞いて、その場をしのげる、、手助けをします・・・できた」

 

「トミー面白いよ・・・・続きも考えて?」

 

「えーー、続き・・・・つづき・・と・・・、んん、わかんないなー思いつくのは、聞くことですね、バイトで、人に聞くことで、たくさんメリットがあったんですよ。恥を承知でって奴で・・・たとえば、それ違うだろ!ーとか怒鳴られたと、しますよね、聞くんです、分かるまで、そうすると、言った人は、分かるまで教えてくれる。最後は、こーういう風にやれば、できるだろ・・って、やけに、優しくなってて・・・その時は、真剣ですけど、笑っちゃったんですけど。2人きりの時は、大抵の人が、教えてくれます。大勢人がいると、自分で考えろーに、なっちゃうんです。これ、コツですよ・・・それと、聞いたことを、教えてあげる時、その現場を、ちゃんと掴んで、ちゃんと伝える。どんな現場で、何のために、誰がどうやって、いつまでに、何をするか、出来なければ、どうなるか・・という、現場情報です。チョット、マーケティングにハマってるんで・・以上です」

 

「でもね、新しい部屋には、経験者なんて、まだいない、そこで、何が始まるのか、何が、障害として現れて来るのか、ダーレモ知らないでしょ?私も、君たちとおなじ、スタート地点に、立つことになるんだね。やばいなぁー、先入観や、古い知識に、凝り固まってると・・・」

 

「あの、苦手なことがあるんです。・・・・こうあるべき論、みたいなの。経済誌とか、新聞のオンライン版とか、に目を通すんですけど、経済政策は、こう有るべき、世界で勝ち抜くには、こう有るべき、自分のプレゼンは、こうしてやるべし・・・・この手の記事は、最後まで、読めないんすよ。何か、追い詰められる、カンジで・・だから、サトシたり、アドバイス?なんかは、言ってる人の、自己実現を、人に押し付けてるみたいで、重くって重くって・・・違ってます?」

 

「私、うん・感心しちゃって、言葉を失うとは、このことかと、思わせる発言だよぅーー2人とも・・しっかりしてるなぁ、私の20代は、そんな立ち位置持ってなかったな・・・・・こうして聞いてみると、時代のギャップって、埋まらないかも知れないな?と・・・・思っちゃう。・多分、このプロジェクトに関係した、プロの人は、フレッドのやったように、未経験の冒険に旅立つ人に対して、精一杯、自分の知ってることを伝えようと、するんじゃないのかな・・・新しく入ってくる作家の、いい手本になるように・・・・多分、ベテランの、プロフェッショナルだったら、もう結構年齢イッてるよね・・・・としたらさー・・まわりにいる仲間の中で、昔の仕事仲間ね・・・亡くなる人が、私の年代より、はるかに多いと思うの・・・そうしたら、自分の持っている、ノウハウや経験を、後世の人、後継者となる人に、伝えたくなるのかな?って・・・・仕事として、継承するとかじゃなくて・・・何のため?かは答えにくいけど。そうすると、今さら、お金儲けに、血眼になる感覚じゃ、ないんだろうなぁ・・・そう思わない」

 

「そういうもんですか・・」

 

「マヤさん。こー何かー持ち上げたり、おセンチになるとか、他の人の事なんで、よく見えてないんですけど?・・あのーーチョッと、気になる発言が、あるんですけど、・・」

 

「えっ・・なんか、変なこと言った?ワタシ」

 

「いや、あのーそういうんじゃ、なくって・・・何かなー」

 

「トミー、はっきり、言いなさいよーッ!!」

 

「はい、・・ちょっとシミュレーションがオーバーヒート気味かと・・・・あの???まだ、実際に、やってないこと、進んでないこと、の予測が・・・チョット、自己チュー、かな?ごめんなさい?」

 

「どのへんが?ぁ??」

 

「はい、あのー、プロの人でも、先駆者でも、オレたちでも、みんな、スタートラインが、同じであれば、経験値というのが、あんまし、上手く働かないの、かな?・・・と思ってて・・つまり、こうなるのか、ああなるのか、って、予測、しがちですよね?で、もし、こうなったら、これがこーで、こうなって、・・これって、仮説ですよね?この仮説は、1つじゃ、ヤバイと、常々思ってるんです。ミックから言われてて」

 

「ん、1つじゃないなら、いくつ?」

 

「うまく言えないな、ミック、あれだよ、ゲームの分岐、、登場してよ」

 

「あ?あっあっ、うん、、ゲームの、分岐プリディクションね、・・」

 

「プリディクション?、あ、ごめん、続けて」

 

「あの、さっき、言った奴、なんですけど、ゲームとか、趣味で、プログラムしてるんですけど、条件分岐と、えーと、状態遷移、それに、データベース、これが、ゲームの必要素材、なんです。それで、最初の条件分岐は、どっちの道に進むか、お店で買えるものは、何と、何か、とか、その、ケーススタディの、カタマリを作るのが、ゲームの企画制作なんです。だとしたら、条件提示が少ないゲームは、ダサゲーになっちゃうんです。なぜって、行くとこも限られて、買うものも少ない、装備が豪華でないと、みんな遊ばないんです。だから、いつも、最初の条件提示に、相当、時間をかけるんです。シミュレーションする前の、イメージングと、自分では呼んでますけど、全体像を掴まないと、ゲームは作れないんです。少なくとも、奇想天外で、面白いゲームは。すいません、ゲーム話になっちゃたみたいですけど」

 

「ミックのゲーム論か。おみそれしました。いつもでもないけど、言われてるのが、こうしたら、こうなるでしょ、おいおい、まだあるじゃん、ってね、で、オレが、それはちと置いと言って、そうなっら、と続けると、それ、きっと違ってるよ、って注意されるんですよ、普通、一本道で進む人生なんか、ないゾーって」

 

「ホント、私にも当てはまりそう、怖いなー、でもさー、プロ並だねミック!!質問だけどー、ゲームの、イメージングの時さ、その、分岐数とか、ケーススタディ数とかは、何か、決め事があるの?」

 

「専門的ですねぇ、マヤ先生」

 

「ミックも、先生は、やめていただけませんこと、しらけちゃう」

 

「言ってよ、ミック、質問の答え」

 

「スゲームズーイんです、これ、説明が。えーっーと、一言で言えば、さんざん想像して、寝る、そして、次の日、続きが考えられる話だけ、ピックアップして、イメージして、メモなんか取らずに、また寝る、この繰り返しで、生き残ったストーリーを、記憶から集めて文字にする。これが答えです。だから、数は、最初あまり、意味を持たなくって、文字にするところから、数を意識するというか、全体像から計算した、制作時間を逆算して、実現可能な数に決めちゃう、これが俺流です。文字にすると、出来上がったみたいで、中途半端感がなくなって、こんなモンかなで、OK出しちゃってたんです、だから、、覚えてないアイデアは、ダサ案として消えてもらう、これなら、いつも緊張して考えられる、ただーし、その間、絶えず考え続けて、最低でも半年、長いですよねえ、ここが全然シロウトなんですよ」

 

「ううん、なかなかの説得力、凄いよー?ね?トミー?誰かに教わったみたい、自己流なの?ホントに?」

 

「はい」

 

「マヤさん、プリ、ディクション?、気になったんですか?確かー、予想とか推測でしたっけ?」

 

「目ざといねー、トミー、ありがとうございます。忘れてた、テッドを、思い出したのよ」

 

「ご馳走様です、か?」

 

「バカねー、トミー、尊敬する先輩ですよー、違うの、プリディクションは、彼の持論、というか、アメリカ国家の、エスティメーション。こう言うと、怒られちゃう。エスティメートは、数値の予測だから、ともかく、どうしようかなー、君たち、この話したら、度肝を抜くよー、私でも、恐ろしくって、めったに、日本の人には言えないもの」

 

「ええ、えええ、なに、何ですか?」

 

「おいおい、エイエイ、イエーイ、身を乗り出しちゃおーぅ、今日のメインイベントですねぇ。このまま、ハッピエンドじゃ、つまんないか、なぁー?と、思ってたんですよ、マヤさん。一発カマしてやって、くだせえー!」

 

「知らないぞー?、おねしょしても。さて、と、さっき、ナチスとか、ゲシュタポとか、帝国主義とか、覚えてるーよね、ホーんとに、興味あるんだね、君たち!!ええと、アルカイダ。知ってるでしょ。そう、今、シリアで、アサド政権を打倒する戦力として、堂々と、報道されてる、テロリストグループ。この人達、無給じゃ、やっていけないでしょ?」

 

「給料、制?、え、え!」

 

「ボーナス有り、だったりして?」

 

「テッドがいうのは、ボーナス、というより、オーダークリア代金、クリアランス・フィーって、言ったたけど、ここと、ここを、陥落させると、何万ドルとか、いちいち、そのたびに指示が出るんだって、まとめてオーダーすると、逃げる奴とか、納期が遅れるとか、問題が多いんだって。だから、ペットの餌みたく、一芸一食、オモシロよねーー、支払いオーナーは、サウジアラビア王室、とオバマ大統領。変でしょ?911は、アルカイダのせい、オサマ・ビンラディンを殺せー、殺しちゃったけど、そんな国の、国家予算配分にアルカイダが入ってる、もちろん名義は、CIA、項目は、極秘情報収集費用、完全に、ビジネスなんだって。この頃から、テッドは、急激に、片っ端から、情報集めを進めてたの、理由はわからないけど・・・・もちろん、金融界には、この手の秘密情報を扱う分野はあるし、各アナリストにも、自由になる予算権まで、与えられてたの。私も、アジア地域の、政権抗争には、いくつか間接的に関わったの、というより、お金の、流れを作るネゴシエーター、担当かな、ホントはね」

 

「ホント、すごいわ、マヤさん、この前の話は、単なる世間話ですねー」

 

 

 

「トミー、まだ、話は始まってないよ」

 

 

 

「マヤ先生、いや、マヤさん、合致しますよ、殺戮ゲームとNSA、CIA、DHS、の無人攻撃機やフルージャの戦いとかの裏情報とピッタリと、感激だなー、あれ本当なんだー!」

 

「ミックは、全米ナンバーワンゲームが、この十数年、殺戮ゲーム、ウォーゲームだって、知ってるからね、ホントよ、隠し事じゃないよ、ここまではね。あ、そうそう、Apacheヘリコプターの、操縦士ゲームってあるでしょ?このゲームのコンテストが、全米各地でそーうだなー2年間ぐらいやってたかな?スポンサーが、アメリカ陸軍と国防総省、ワオーっでしょ?でね、優勝者は、その後、どうなったか?」

 

「それも、知ってます。アフガニスタンで戦うための志願兵になった。2ちゃんか、スラッシュドットに書いてありました」

 

「その通り、デモね、アフガニスタンにも、パキスタンにも行ってないのです、さーあ、どこに行ったのでしょう?」

 

「やーだなあー、テレビのCMタイムみたいで、俺、いつも、ここでスイッチ切っちゃうタイプなんすよー、えーえーと、だから、航空母艦?、、かなー飛行機、ドローン無人機が、あるとこですよねー」

 

「こーこまでは、書いてなかった、かな?」

 

「答えは?、どこにも、行ってませーん。自宅から、車通勤で、最寄りの、空軍基地にいって、タイムカード押して、コックピットルームで、5時まで操縦して、タイムカード押して帰る。いまどきの戦争でしょ」

 

「さすがに、さすがに、戦争大国、やることに抜かりない。マーケティング・システムで、リクルートと、インフォマーシャル、まさか、グーグルマップで、攻撃目標決めるとか?」

 

「無理だよ、地図マップ、装甲車で写すって、あり得ないよ、岩と砂漠なんだから」

 

「盛り上がるねーさすがに、男の子、次の話に、行っていい、でしょうか?」

 

「ええ、はい」

 

「おねがい、しまーす」

 

「じゃー、スタートします。ここからは、質問は無しにしてネ、ちゃんと答えられないし、話がながーくなるから。今、欧米のメインストリームが、騒いでるのが、国連とロシア、中国主導の、シリア内戦終了、ジュネーブ会議。でもなかなか、和平に進んでないの。その訳はー、3方向から見ると、わかるって、テッドが言ってて、ね、まず、反対勢力に給与を払ってる、サウジアラビア、ここは、戦争が終わると、お金が助かる、とは思ってないのね、こじらせるための、出費だから、こじらせて、アメリカを中東に釘付けにして、敵対するイランや、自国の民衆から、王室を、米軍に守ってもらう、という立場をとってる、いい?なんで、国民から狙われるか?知りたいでしょ?ネックスト、ターイムにしよう、いいね?。次に、アメリカとヨーロッパ。アメリカは、オイルマネーを、ドル建てで、世界中が決済することを、国益として進めてきたの、オイルとドルがあれば、どんな立派な国、これ国じゃなくてパワーって呼ぶんだって、どんな新興勢力が出現しても、この2つでブチ壊すことができる、これは世界覇権国家にとって、独裁を守り抜く最善手段だったの。でも、自国アメリカで、シェールガスが、大量に排出できるようになって、サウジからの、石油輸入が急激に減ってる、でも、サウジに依存する姿勢は、変えてない。なぜー?って思うよね。欧米のマスコミの、最大関心事はシリア戦争を、終わらせる事ではなく、いつ、どうやって、いい方法を見つけて、終わらせる方向に、持って行くか、これは、シリアの戦争非難が、世界で沸騰したから。オバマのせいなんだけど、アメリカが、シリア空爆の判断をオバマが議会に持ち込んで、国民の戦争反対を陰であおった後、採決やったから、当然の結果でシリア爆撃反対となった。その上でね、さらにオバマが仕込んだ、プーチン案で和平会議が急に実現したの。これは、やむを得ない終戦会議開催、と受け取られる事を、何とか阻止したい人たち、欧米軍事勢力とか、イスラエルとか、が騒々しく妨害してるけど、そーろそーろ、正義の戦争の嘘がバレつつある。と、テッドいわくイラク戦争の二の舞だって。でもね、欧米主要メディアは、必ずしも早期戦争終結を歓迎してなくて、こうよ、もし急に、戦争が終わると、テロリストたちが、自宅に帰って来るから、ヤバイ!、大都会でテロリストが行動を起こすに違いない、これが、トップニュース。面白いのが、コメディー番組がこうしたネタを拾って、これって、変デショ?えっ?ってスゴーイ専門的なポイントを、鋭いツッコミと的を得た毒舌で、30分以上まくし立てて、大ウケ。特に、コメディセントラル、トミー要チェックよ、司会がジョン・スチュワート。何故こうなるのか?説明するね、シリアの武装闘争には、アラビア語を話す武装集団だけじゃなくて、英語しか喋れない、先進国の若者が、出稼ぎに行ってて、ネットや武器改造を担当してるのね、アサド政権は国民虐殺政権だ、と言ってデッチ上げ証拠映像を、YouTubeで世界中に配信してるのね、もちろん、虐殺にも加わらないと、給料下がるから、ちゃんとテロリストワーク?を真面目にこなしてる?と、テッドがマジな顔で言ってたんだ。で、帰るところが、アメリカとヨーロッパ。金融危機は、ヒドくなってるんで、帰っても、仕事が無い、住むとこもない、得意な仕事は人殺し、やばい状況でしょ?だ、から、テロリスト対策に、拍車がかかって、飛行場や、高速道路、ネット侵入、電話盗聴、捕まえると拷問、リンチ、アメリカ国民をよ。多くのアメリカ人は、用心に越したことはないって、飛行場のヌードスキャン検問にも応じてるの。5才の坊やも、80才の車イスの老人まで、ね、そ、れと、最後が、えーと、ロシアの立場。ここからが、オバマのオモワク。オバマが、ノーベル平和賞をもらったのは、知ってるよね?受賞理由について、メディアの報道では、オバマ外交の勝利とか、プラハの核廃絶宣言とか、カイロ大学でやった、イスラム世界に融和と対話の講演、ノーベル賞委員会のコメントは、・・核なき世界の構想、軍縮と軍備管理交渉を力強く推し進めた、とか、・・国際的協調を推し進める努力をしている・とか何とか、こんな、わかりにくーい理由ってある?世界中の人は、誰も納得しないでしょ?日本人の論者には、オバマが広島に来て、原爆投下の謝罪をする、からだ、とか、ケネディ大使は原爆問題解決の使者、とか、言ってる人がいる、って読んだことあるけど、私もテッドも、アホらしいだけじゃなくって、それって、何か意味があるのかなぁ?少なくとも、アメリカ人は喜ばないし、これで何かが変わるとも思えない・・・・・・。テッドが、ビコーズでワケを説明してくれた事は、政治的に、大きな、出来事を、成功させるために、やらなきゃいけない、地盤固め、環境づくり、これを、次官補レベルに、格上げする前に、まず、下っ端外交官や、諜報機関が、何度も何度も、ターゲット先で、画策や偽装工作や、かく乱作戦を進めるから、これを見つければ、プリディクションが成り立つ。ねえ、言ってること、わかるー?」

 

「そのくらい、わかりますよ、大岡越前だって、水戸黄門だって、やってますよ」

 

「それ、ミック、古くねえー、ジェームス・ボンドか、トム・クランシーでしょ?」

 

「まいったなー2人共、君たち戦争オタク?、ま、いいや、テッドがやってる作業は、一見オタクみたいだけど、もっと本格派。数人がかりで、何年もかけて、ガレージでやってんの、ちゃんとお金にして、不思議に元はとってるから、会社で許可してもらっても、いいくらいだけど、仲間が、競争相手の金融機関だったり、プロ並みの学生プログラマーや、各国に散らばる同窓会仲間やその家族、私も、役目をもらってるんだけど、秘、密。それによるとね、ノーベル平和賞も、まんざら間違ってないって話。福島原発は、ゼネラルエレクトリック社が作った、開発仕立ての旧式原発。わかるよね、車で言えば、ミゼット、パブリカ」

 

「何ですか?知らないぞ」

 

「右に同じ」

 

「やったー私の勝ちーー、オタクのくせに、知らないこともあるんだね?君たち」

 

「ちょっと、待ったーー、車はオレたち専門外すよ、走ればいい、つータイプですから」

 

「OK、OK。例が悪かった。ファミコン前の、インベーダーゲーム?、パックマン?これなら、どう?OKですねー。とにかく、初期バージョン。とっくに解体されてなきゃいけない施設、だから、日本人は、設計にも建設にも関わってないほど、未知の物体だったってこと。最新の原発には、例えば、ビル・ゲイツが進める夢の原発、TWR。濃縮ウランじゃなく、原発廃棄物、何だっけ劣化ウラン?を使った、かなりの期間、運転したまま、放っておけるのとか、廃棄物中のプルトニウムを、トリウム原子炉の燃焼剤にして、焼却して、く、れ、る、原子炉とか、メルトダウン起こそうにも、その悪玉材料が、そーもそも出来ない技術が、主流になってるのね、私も知らなかったけど、それで、福島原発事故以後にねー、急激に開発が進んでて、大量の資金が流れ込んでる、これは、日本ではニュースで取り上げられにくい情報で、扱いも、ちいーちゃかったけど。ここまではいいよね?」

 

「日本の原発再稼働は、どうなんだー?アンゼンなん、ですか?」

 

「ミック、わたくしが答えられますよー。ナオミちゃんの説ではね、ヤバイのと、アンゼンなのと、ごちゃ混ぜだって、日本に来るとき、メルトダウン怖いから、念入りに調べたんだって、東京、湘南は、OKらしいヨ」

 

「私は、答えを持ってません。じゃ、オバマのノーベル平和賞に、話を戻すと、現在の原発開発は、核爆弾の材料が、同時に出来ないと成立しない、国家構造なんだって、どの国も、核兵器が出来ない、アンゼンな原発建設すると、こいつ核兵器持ってない、怖くないゾーと、バレて、だれでも攻撃してくるからだって。問題は、核兵器が出来ないと、核抑止力が成立しなくなる。だから、オバマはプーチンと組んで、2大核兵器保有国が、核廃絶平和宣言に調印でもすれば、他の国も右にならえに、ならざるを得ない、そうでないと、危険な問題国家と非難される理由になっちゃうからね、もし、うまく行ったら、自動的に、世界中から核兵器が無くなる方向に動くかも。さもないと、中東を発端に第三次世界大戦勃発することも、冗談で済まされなくなるよ、きっと。真っ先に動く国が、中国、これが確実に、核廃絶の動きを不動の流れに向かわせる。そうすると、その後、核兵器に転用できない原発を、どの国も、正々堂々と作り始める。同時に、今ある核施設を、率先して非核兵器化原発に作り変える。どの国の国民も、想像絶する津波とメルトダウンの悪夢から解き放たれることになる。精一杯、軍国主義を装って、ヒットラーオバマを演じ、白人系アングロサクソンの、好戦的戦士リーダーの役をまっとうした人物は、実は有色人種の大統領オバマである事実。白人国家アメリカから、有色人国家アメリカを思い出させる瞬間でもあり、さらに白人が過半数以下に転じた国家である事実を認識し、いの一番に宣言したノーベル賞受賞の約束を果たす、その時がやって来る。すなわち大統領職務中、長期間、白人の心をつかむために、費やさざるをえなかった葛藤から、解き放たれる瞬間だ、こんな風にテッドが力説してたの。それに、彼が強く感じるのが、アメリカは、誰がなんとようと、大金持ちが作った白人国家。黒人大統領が、何を言おうが、国家には逆らえない。国家を代表する立場を、任期の大半を使って演出して、初めて核廃絶の言葉が意味を持つ。白人テッドの意見に、アジア人の私は、白人黒人の葛藤は一生分からないし、できるのはただうなずくこと。でも、北欧白人国家の勲章提供者は、この確実な画策情報を掴んだからこそ、あそこまで盛大な平和賞をオバマに贈呈した。これがテッドの推定予測プリディクション。どう、理解できた?」

 

「はーい、映画見終わったカンジです。テッドさんのプリディクションが、当たるかどうか?より、この流れを、ここまで、シミュレートしたことに敬服します。国家戦略って、こういう感じの、シミュレーションを、厖大に用意してるのかもなーって、ウズウズしますよ」

 

「やばいなぁーオレ、ハマりそう。ネット映像、今、マヤさんが言ってたことって、YouTubeで見れますよねえー、ミック、どう思う?核廃絶、俺は、ただただ、納得するしかないんだけど」

 

「そーね。多分、核問題と戦争は、リンクしてる、から、もし、それで、戦争も無くなっていくんだったら、すごい変わりようだと思うけど、あの、戦争ゲームの、血が吹き出したり、手や首が引きちぎられる映像は、たとえ3Dコンピュータ映像でも勘弁だよー、全米のゲーム少年の熱狂する様子は、いつ見ても目を疑う恐ろしい世界だなーって、背筋が凍るとはこのことだね、ホント、日本で生まれて、まともな人間に育って、良かったと思っちゃう。まともじゃないな、普通にだね」

 

「戦争ねー、テッドのグループともよく話すんだけど、アビーっていうジャーナリストがいてね、歴代大統領が陰謀にハマった時や、暗殺された時、いつも戦争を、軍事予算を削減する準備をしてた時、だったから、オバマは、例え暗殺されるとしても、国に厭戦気分を蔓延させて、最終兵器の廃絶を間髪入れずに進め、暗殺者をオロオロさせる防御策を想定してるんだろうとか、ね、テッドの金融仲間も、暗殺されたとしても、国内問題としてウヤムヤにできた裏のアメリカンパワーですらも、ノーベル賞受賞者が殺された、となれば、国内問題では収まらなくなって、世界中が、ナゼ?どうして?誰が?何のために?とジャーナリズムの嵐になるぞ~、確信してて、その上、金融界もリスクが高すぎるって、それでなくとも米国債暴落の瀬戸際で、ドルの価値が全世界で低下しているのに、私もアブソルートリー・ライトだよ。さて、ここまでにしようか?さいごお開きの、前に、わたしの目下の読みを、ちょっとだけ紹介しようか?」

 

「マヤさん、イイですね~え。平和っぽくなってきたところで、登場!さてさて」

 

「聞きたいです。すげ~、きれ~、夕焼け、もうすぐだ、太平洋に消える~、ラストワードには最適の情景ですね、マヤ先生?」

 

「こお~ら、また、センセイ。そ~ね~、私の話は、国内ネタ。事情は、ちょっと、説明できないけど、日本の事、調べてるトコなの。日本だけじゃなくて、中国、韓国、インドネシア、ベトナムもカンボジアも、ミックの興味ありそうな、国家戦略かもしれない。どうだ~、お~もしろそ~でしょ。でも、調査の方向は、まだ絞りきれてないけどね。実はね、デッドから、あ、言っちゃった、聞かなかったことにして、日本のことを調べると、今後の世界の向かう方向が、見えてくるという結論に達したの。で、その、証拠集めしてるんですよ。でもね~、歯がゆいほど変わらない日本が、徐々に変貌するきざしが見えてるの。この、20年、30年間、じっと殻の中に閉じこもっていた、卵ちゃんが、その殻を破り始めたみたいに・・・・、変化を調べる分野はねえ、エネルギーと、経済と、高齢化問題、そして、産業と雇用。お~神妙に聞いてるネ~」

 

「そ、そりゃそ~ですよ」

 

「あっ、わかったかも!」

 

「ミック?バレタの~?かな」

 

「あのお~、東関東大震災?ですか?」

 

「連想ゲーム得意なの?ほぼ、当りです」

 

「ミックーオ~っ、あ~ったまい~い~、何のことか、さ~っぱり」

 

「そうね、何てゆうか、パラダイムシフトとか、プレディクションとか、時代の変化と、次の時代の予測だよね。大震災とメルトダウン、これを機会に、日本がどうなっていくか?世界中が、金融大不況の中で、覗き込むようにして観察してるのよ。大惨事と景気復調、どちらに転ぶか、それで、今ね、いい兆しと、疑わしい気配が入り混じってて、もちろん悪いのは、状況不明のメルトダウンと、やって来る被爆発症報告。いい方は今、日本政府のやってる、大きな賭け。明治維新と同じくらいの、歴史的シフトチェンジ。証拠は、たくさんアジアに転がってるのよ。長くなるんで省くけど、ハッキリ見えるのは、国内でジャブジャブ円を増刷して、国内に提供して景気のテコ入れをしている、よ、うで、多くのお金は、外貨準備の、ドルを使って、アジアにある、全政府系金融機関、投資銀行と大手銀行が、基盤整備資金として、大盤振る舞い、国内産業のアジア進出企業向けにね。それが、思ったより、うまくいってるの。そして、もう一つ、君たちの話で、私の心に、もう一つの扉を作ることができたの。そう、ステージ市場。印税ビジネスと、ニューモバイル、これがうまく進むことになると、大変な世界ができることになるな~って。ジャンジャン、終わり」

 

「尻キレ~トンボ~。マヤさん・・・・・・それを言うなら・・・・・」

 

「え~そうなの、・・・・・・」

 

………………神妙な声も大きな笑い声に変わっていき………………日が沈み あたりが真っ赤に染まっていった…………………………………………