「さっきーさー、頭の中に、いろいろ登場人物が出現してきてね・・・・・」
「おじいちゃんとか?」
「なーに言ってんだよ」
「・・そうよ・・・おじいちゃんじゃないけど・・・・何て言うか・・・・末永く、みんな、生き生きと?・・・」
「何言ってんですか?」
「サッパリ!!マヤさん、謎解きですか?ヒントはなんですか?」
「そうね、亡くなった人の、霊魂??」
「・・さっきの亡くなった女友達?のこと?」
「・マジでわかんない」
「・そう・・・無くなった人。私にも、かけがえのない人がいたの。恩師なんだけど、聞きたい?テッドの話もしようか、彼、とっても尊敬できる同僚!、凄い、プリディクション方法を使うんだよーっ」
「・・・・・」
「恩師は、スタンフォードの教授、私を、知人のニューヨークの、証券会社に入れてくれた、かけがえの無い人だった。その会社で、成果を出せたので、Gサックスから声がかかったの・・・彼の葬儀にも行ったけど、質素な人でね・・奥様も奥ゆかしい人、アメリカなのに、京都にいるのかと、思うほど・・静かで、飾りっけのない、お別れだった・・その・・恩師、アルフレッドっていう名前で、ドクターとか呼ばずに、フレッドにしてくれ・・思い出すわ」
「どんな事を教えてもらったんですか?」
「・・・いい質問ね、トミー。感傷的になるとこだった・・。教授は、一部の人だけが金持になる、アメリカの経済システムに疑問を持ってて、執筆活動や学生の私たちにも、熱心に教えて下さったの。機能するシステムの作り方や、セカンドチャンスの方法、弱者救済の考え方・・・そう、みんな教わってるのに・・・でも職場には、そんな救済対象の人は来なくて、裕福で、余っているお金を増やしたい人、だけが来るところなの。このお客さんを、いかに儲けさせるか、バーッカリ勉強して・・成果が上がる度に、給料もグーングングーングン、上がっていく・・・・夢みたいで、嬉しくって、毎日ガッツポーズ。本当に、バブルの泡の中で生活してたのね、そこでの仕事の、重要なポイントは、いかに、上手く、機能するバブルを作るか、なの、今も進行中だけど・デリバティブもCDSも・・そして、崩壊する前に、いかに、早く気付いて、早く手を売って、顧客を守るか、そして、次のバブルの準備を、怠ることなく研究を続ける、この繰り返し。金融健全化法案なんて、名前だけ見ると、世の中を良くしてくれると、錯覚するけど、もし、裕福な顧客に、有利になる仕組みを作って、議員に説得できれば、法律なんか、名前も内容も、お金の力で、如何様にも変えられるのよ。これを、マザマザとこの目で、見てきて、現実を思い知らされたのネ。金さえあれば、何でもありのマネーウォーズという世界を・・・・」
「想像を絶する世界ですね、イメージ全然、出来てません。でも、それなりに、立派な仕事だと思いますけど・・・・」
「そのお陰で、授業で、ホントに、目がウロコの知識を、吸収させてもらってます・・はい・出来は悪いんですが・・マヤさん? 質問があるんですけど?」
「はい! なに?トミー。来るかな?」
「はい、金融用語の話じゃなくて、バブルの話です。バブルって簡単に作れちゃうもんなんですか?」
「トミー!!すごーい、いーい質問だねー。ええーっつと、ズバリ一言で言うと、グラス・スティーガル法が廃止されたから。1929年に始まった世界大恐慌を、二度と起こさないために、1933年制定されたグラス・スティーガル法が、1933年クリントン時代に廃止されたの、そうするとどうなると思う?ミック?」
「振られちゃった。そりゃ、またバブルが発生する、ですか?」
「ちょっと、バカにしてません?マヤさん?悪魔を閉じ込めたビンの蓋を、また開けちゃったってことですか?」
「・・そう・・・、最初、大学でフレッドに教えてもらった時、私も君たちと同じ反応したの覚えてる。その後もずっと、突き刺さってるトゲなんだけど」
「あのーもう、ちょっと、説明してもらえませんか?マヤ先生」
「おれもです」
「あら、トミーじゃなくて、ミック?いい傾向ですね。いいですよ。授業じゃないから、バッサバッサ行くよー。クリントン大統領知ってるよね?その時代の経済は、表向き、ネットバブルで大盛況だったの。でも、経済は1960年代後半から、鉱工業や造船、電気、石油系のほとんどが、今後大きく伸びる見通しが立たなくて、お金が停滞状態、やっとこさインターネット開放で、何とか打開策作った、と思ったら、猫も杓子もネットに殺到!お金がジャーブジャブ。ともかく、アメリカの経済モデルが完成されて、70年ごろからアメリカ人の買いたいものは、全部手に入れた裕福な時代になった、これはいい事のようで、ケインズ経済学的には、経済発展しないから「不況」と解釈されたのですね。今の日本と同?じでしょ。ローンも組めない、金利でも儲からない、大型物件はぜーんぜん動かず。それで、困った銀行が動いて、見境なく大量のお金が集まることを防ぐ「法律」は、一旦やめて、世界中のお金を集めて、ウォール街がコントロールする金融システムを作る話を、財務相に持ち込んだ。これが、大当たり!儲かる国家に変えちゃおう!と、議会と大統領が舵を切ったという訳。その後、ノーベル経済学賞は、アメリカの独占時代になって、汗をかく仕事から、コンピュータで、お金を操作する仕事が、国の稼ぎ頭になったとさ。これが答えです」
「分かりやすーい!経済オンチの俺でもストーンと納得できます」
「ミック?、理屈がわかれば、飲み込みが早いんだー」
「俺もOKです。次、行っていいですか?じゃデスね、今、リーマン以降の世界大不況?で、もがいているという事は、その金融覇権体制が、上手く行かなくなったとすれば、アメリカには次の手が無いということですか?」
「はい!ありません。でもね、でも、簡単には諦めないのが覇権国。何しろ世界一の超大国、絶対に手はある、いざとなれば、1940年に戻ればいいだけ、わかる?謎解き無しで答えると、第一次世界大戦、第二次大戦、とくれば第三次もある。この話はネオコンと呼ばれる人が、ハッキリ、詳しく、堂々と表明してるよ。なんせアメリカは、朝鮮戦争からずーっと、戦争し続けてる国でしょ、国家予算で。戦争はビジネス!と、割り切ってる人が多いはずなんだけど、・・・ちょっと、様子が変なの、・・・なんか、その方向に答はない、と思う人が多くなってる、というか、よく事情が見えないの、私にも」
「ええ、マヤさん。この話難しそうですね」
「さっきから言ってたでしょ、部屋を間違えたの」
「先生、難し過ぎます」
「ミック?タブン、法則が変わった、んー、じゃないな、部屋を間違えました、だね。とアドバイスしてもらったの、コトダマにネ。説明は難しいけど、こういう感じ。同じ部屋なんだけど、帰ってくると、そこは、もう違う部屋になってるのに、前の部屋のままで、やり過ごそうとしてる状態。例えばね、部屋から出て、トイレに行って、帰って来た時、あたりの様子が変わってる事に、気づくんだけど、なんかの間違いとか、気のせいで済ましちゃってるか、それとも、オロオロしてる。浦島太郎かな・・・違うな、裸の王様かな、だけど・・・もし、はっきり、状況を理解できたら、人はどうするんだろう・・・私は、何をすればいいんだろう・・・・・正直に言うとね、ここで尽きたの・・・マイ・イマジネーションが、・いくつか見えるのは、今まで、出来なかった事を思い出して、改めて始める、2に何もないなら、探す、自分の仕事の中や、仕事付き合いで、得たものから・・・おわり・・あのね、聞いて、気のせい、で済まそうとして、とっても大切なことに、目を向けようとしない人、違う、向けられない人、こんな人と、しばらく過ごすことになったら、君たちなら何と言ってあげる?」
「あのー・・・俺の場合は・・・・いつもそうなんですけど・・・人の欲しがってるものと、自分ができること、やろうとしてることを・・・・何て言うか・・・・合体させたことをやります・・・・なんでかというと、トミーは知ってるんですけど、俺って欠点だらけで、優れてるとこ、無いんじゃないのと、感じる事が多くて、だから、比較したり、競争なんかが、苦手な人なんです。負ける自分から見て、できることは、手伝ってあげることくらいです」
「競争嫌がるんです、この人・・・サーフィンも自転車も、どっちが早いかはダメですね・・・・俺負ける・・・って、本当は勝つくせに・・」
「だから、音楽とかプログラムとか、ひっそりと、飽きずに作るタイプです・・・・人にアドバイスとか、慰めを言うなんて、無理です、済みません」
「私は、反省します。ミックを見習わないといけないと思います。講義や知識学習の時以外でネ、講師ヅラして、こうやったらどう?とか、それは上手くいかないわとか、このやり方は、ミックの、人を観察する力と、寄り添う心にはかなわない・・・」
「へぇーーマヤさんの感受性も、スゴイ。オレ、ミックの態度からは、そんな風な観察力は、見抜けなっかったなぁ、やったじゃん、ミック」
「トミーはどうなの、裸の王様だって分かった人に、何て言う?」
「裸のね・・・・思いつかないけど、ムーリやり思い付いちゃわせると・・・裸の王様は、あなた1人じゃない、ことを、まず伝えます。そして、それぞれの王様に、その時できる最低限のこと・・えーと、えーと、えーと、着る服だとか、その色や、サイズや、デザインを聞いて、持ってる金額も聞いて、その場をしのげる、、手助けをします・・・できた」
「トミー面白いよ・・・・続きも考えて?」
「えーー、続き・・・・つづき・・と・・・、んん、わかんないなー思いつくのは、聞くことですね、バイトで、人に聞くことで、たくさんメリットがあったんですよ。恥を承知でって奴で・・・たとえば、それ違うだろ!ーとか怒鳴られたと、しますよね、聞くんです、分かるまで、そうすると、言った人は、分かるまで教えてくれる。最後は、こーういう風にやれば、できるだろ・・って、やけに、優しくなってて・・・その時は、真剣ですけど、笑っちゃったんですけど。2人きりの時は、大抵の人が、教えてくれます。大勢人がいると、自分で考えろーに、なっちゃうんです。これ、コツですよ・・・それと、聞いたことを、教えてあげる時、その現場を、ちゃんと掴んで、ちゃんと伝える。どんな現場で、何のために、誰がどうやって、いつまでに、何をするか、出来なければ、どうなるか・・という、現場情報です。チョット、マーケティングにハマってるんで・・以上です」
「でもね、新しい部屋には、経験者なんて、まだいない、そこで、何が始まるのか、何が、障害として現れて来るのか、ダーレモ知らないでしょ?私も、君たちとおなじ、スタート地点に、立つことになるんだね。やばいなぁー、先入観や、古い知識に、凝り固まってると・・・」
「あの、苦手なことがあるんです。・・・・こうあるべき論、みたいなの。経済誌とか、新聞のオンライン版とか、に目を通すんですけど、経済政策は、こう有るべき、世界で勝ち抜くには、こう有るべき、自分のプレゼンは、こうしてやるべし・・・・この手の記事は、最後まで、読めないんすよ。何か、追い詰められる、カンジで・・だから、サトシたり、アドバイス?なんかは、言ってる人の、自己実現を、人に押し付けてるみたいで、重くって重くって・・・違ってます?」
「私、うん・感心しちゃって、言葉を失うとは、このことかと、思わせる発言だよぅーー2人とも・・しっかりしてるなぁ、私の20代は、そんな立ち位置持ってなかったな・・・・・こうして聞いてみると、時代のギャップって、埋まらないかも知れないな?と・・・・思っちゃう。・多分、このプロジェクトに関係した、プロの人は、フレッドのやったように、未経験の冒険に旅立つ人に対して、精一杯、自分の知ってることを伝えようと、するんじゃないのかな・・・新しく入ってくる作家の、いい手本になるように・・・・多分、ベテランの、プロフェッショナルだったら、もう結構年齢イッてるよね・・・・としたらさー・・まわりにいる仲間の中で、昔の仕事仲間ね・・・亡くなる人が、私の年代より、はるかに多いと思うの・・・そうしたら、自分の持っている、ノウハウや経験を、後世の人、後継者となる人に、伝えたくなるのかな?って・・・・仕事として、継承するとかじゃなくて・・・何のため?かは答えにくいけど。そうすると、今さら、お金儲けに、血眼になる感覚じゃ、ないんだろうなぁ・・・そう思わない」
「そういうもんですか・・」
「マヤさん。こー何かー持ち上げたり、おセンチになるとか、他の人の事なんで、よく見えてないんですけど?・・あのーーチョッと、気になる発言が、あるんですけど、・・」
「えっ・・なんか、変なこと言った?ワタシ」
「いや、あのーそういうんじゃ、なくって・・・何かなー」
「トミー、はっきり、言いなさいよーッ!!」
「はい、・・ちょっとシミュレーションがオーバーヒート気味かと・・・・あの???まだ、実際に、やってないこと、進んでないこと、の予測が・・・チョット、自己チュー、かな?ごめんなさい?」
「どのへんが?ぁ??」
「はい、あのー、プロの人でも、先駆者でも、オレたちでも、みんな、スタートラインが、同じであれば、経験値というのが、あんまし、上手く働かないの、かな?・・・と思ってて・・つまり、こうなるのか、ああなるのか、って、予測、しがちですよね?で、もし、こうなったら、これがこーで、こうなって、・・これって、仮説ですよね?この仮説は、1つじゃ、ヤバイと、常々思ってるんです。ミックから言われてて」
「ん、1つじゃないなら、いくつ?」
「うまく言えないな、ミック、あれだよ、ゲームの分岐、、登場してよ」
「あ?あっあっ、うん、、ゲームの、分岐プリディクションね、・・」
「プリディクション?、あ、ごめん、続けて」
「あの、さっき、言った奴、なんですけど、ゲームとか、趣味で、プログラムしてるんですけど、条件分岐と、えーと、状態遷移、それに、データベース、これが、ゲームの必要素材、なんです。それで、最初の条件分岐は、どっちの道に進むか、お店で買えるものは、何と、何か、とか、その、ケーススタディの、カタマリを作るのが、ゲームの企画制作なんです。だとしたら、条件提示が少ないゲームは、ダサゲーになっちゃうんです。なぜって、行くとこも限られて、買うものも少ない、装備が豪華でないと、みんな遊ばないんです。だから、いつも、最初の条件提示に、相当、時間をかけるんです。シミュレーションする前の、イメージングと、自分では呼んでますけど、全体像を掴まないと、ゲームは作れないんです。少なくとも、奇想天外で、面白いゲームは。すいません、ゲーム話になっちゃたみたいですけど」
「ミックのゲーム論か。おみそれしました。いつもでもないけど、言われてるのが、こうしたら、こうなるでしょ、おいおい、まだあるじゃん、ってね、で、オレが、それはちと置いと言って、そうなっら、と続けると、それ、きっと違ってるよ、って注意されるんですよ、普通、一本道で進む人生なんか、ないゾーって」
「ホント、私にも当てはまりそう、怖いなー、でもさー、プロ並だねミック!!質問だけどー、ゲームの、イメージングの時さ、その、分岐数とか、ケーススタディ数とかは、何か、決め事があるの?」
「専門的ですねぇ、マヤ先生」
「ミックも、先生は、やめていただけませんこと、しらけちゃう」
「言ってよ、ミック、質問の答え」
「スゲームズーイんです、これ、説明が。えーっーと、一言で言えば、さんざん想像して、寝る、そして、次の日、続きが考えられる話だけ、ピックアップして、イメージして、メモなんか取らずに、また寝る、この繰り返しで、生き残ったストーリーを、記憶から集めて文字にする。これが答えです。だから、数は、最初あまり、意味を持たなくって、文字にするところから、数を意識するというか、全体像から計算した、制作時間を逆算して、実現可能な数に決めちゃう、これが俺流です。文字にすると、出来上がったみたいで、中途半端感がなくなって、こんなモンかなで、OK出しちゃってたんです、だから、、覚えてないアイデアは、ダサ案として消えてもらう、これなら、いつも緊張して考えられる、ただーし、その間、絶えず考え続けて、最低でも半年、長いですよねえ、ここが全然シロウトなんですよ」
「ううん、なかなかの説得力、凄いよー?ね?トミー?誰かに教わったみたい、自己流なの?ホントに?」
「はい」
「マヤさん、プリ、ディクション?、気になったんですか?確かー、予想とか推測でしたっけ?」
「目ざといねー、トミー、ありがとうございます。忘れてた、テッドを、思い出したのよ」
「ご馳走様です、か?」
「バカねー、トミー、尊敬する先輩ですよー、違うの、プリディクションは、彼の持論、というか、アメリカ国家の、エスティメーション。こう言うと、怒られちゃう。エスティメートは、数値の予測だから、ともかく、どうしようかなー、君たち、この話したら、度肝を抜くよー、私でも、恐ろしくって、めったに、日本の人には言えないもの」
「ええ、えええ、なに、何ですか?」
「おいおい、エイエイ、イエーイ、身を乗り出しちゃおーぅ、今日のメインイベントですねぇ。このまま、ハッピエンドじゃ、つまんないか、なぁー?と、思ってたんですよ、マヤさん。一発カマしてやって、くだせえー!」
「知らないぞー?、おねしょしても。さて、と、さっき、ナチスとか、ゲシュタポとか、帝国主義とか、覚えてるーよね、ホーんとに、興味あるんだね、君たち!!ええと、アルカイダ。知ってるでしょ。そう、今、シリアで、アサド政権を打倒する戦力として、堂々と、報道されてる、テロリストグループ。この人達、無給じゃ、やっていけないでしょ?」
「給料、制?、え、え!」
「ボーナス有り、だったりして?」
「テッドがいうのは、ボーナス、というより、オーダークリア代金、クリアランス・フィーって、言ったたけど、ここと、ここを、陥落させると、何万ドルとか、いちいち、そのたびに指示が出るんだって、まとめてオーダーすると、逃げる奴とか、納期が遅れるとか、問題が多いんだって。だから、ペットの餌みたく、一芸一食、オモシロよねーー、支払いオーナーは、サウジアラビア王室、とオバマ大統領。変でしょ?911は、アルカイダのせい、オサマ・ビンラディンを殺せー、殺しちゃったけど、そんな国の、国家予算配分にアルカイダが入ってる、もちろん名義は、CIA、項目は、極秘情報収集費用、完全に、ビジネスなんだって。この頃から、テッドは、急激に、片っ端から、情報集めを進めてたの、理由はわからないけど・・・・もちろん、金融界には、この手の秘密情報を扱う分野はあるし、各アナリストにも、自由になる予算権まで、与えられてたの。私も、アジア地域の、政権抗争には、いくつか間接的に関わったの、というより、お金の、流れを作るネゴシエーター、担当かな、ホントはね」
「ホント、すごいわ、マヤさん、この前の話は、単なる世間話ですねー」
「トミー、まだ、話は始まってないよ」
「マヤ先生、いや、マヤさん、合致しますよ、殺戮ゲームとNSA、CIA、DHS、の無人攻撃機やフルージャの戦いとかの裏情報とピッタリと、感激だなー、あれ本当なんだー!」
「ミックは、全米ナンバーワンゲームが、この十数年、殺戮ゲーム、ウォーゲームだって、知ってるからね、ホントよ、隠し事じゃないよ、ここまではね。あ、そうそう、Apacheヘリコプターの、操縦士ゲームってあるでしょ?このゲームのコンテストが、全米各地でそーうだなー2年間ぐらいやってたかな?スポンサーが、アメリカ陸軍と国防総省、ワオーっでしょ?でね、優勝者は、その後、どうなったか?」
「それも、知ってます。アフガニスタンで戦うための志願兵になった。2ちゃんか、スラッシュドットに書いてありました」
「その通り、デモね、アフガニスタンにも、パキスタンにも行ってないのです、さーあ、どこに行ったのでしょう?」
「やーだなあー、テレビのCMタイムみたいで、俺、いつも、ここでスイッチ切っちゃうタイプなんすよー、えーえーと、だから、航空母艦?、、かなー飛行機、ドローン無人機が、あるとこですよねー」
「こーこまでは、書いてなかった、かな?」
「答えは?、どこにも、行ってませーん。自宅から、車通勤で、最寄りの、空軍基地にいって、タイムカード押して、コックピットルームで、5時まで操縦して、タイムカード押して帰る。いまどきの戦争でしょ」
「さすがに、さすがに、戦争大国、やることに抜かりない。マーケティング・システムで、リクルートと、インフォマーシャル、まさか、グーグルマップで、攻撃目標決めるとか?」
「無理だよ、地図マップ、装甲車で写すって、あり得ないよ、岩と砂漠なんだから」
「盛り上がるねーさすがに、男の子、次の話に、行っていい、でしょうか?」
「ええ、はい」
「おねがい、しまーす」
「じゃー、スタートします。ここからは、質問は無しにしてネ、ちゃんと答えられないし、話がながーくなるから。今、欧米のメインストリームが、騒いでるのが、国連とロシア、中国主導の、シリア内戦終了、ジュネーブ会議。でもなかなか、和平に進んでないの。その訳はー、3方向から見ると、わかるって、テッドが言ってて、ね、まず、反対勢力に給与を払ってる、サウジアラビア、ここは、戦争が終わると、お金が助かる、とは思ってないのね、こじらせるための、出費だから、こじらせて、アメリカを中東に釘付けにして、敵対するイランや、自国の民衆から、王室を、米軍に守ってもらう、という立場をとってる、いい?なんで、国民から狙われるか?知りたいでしょ?ネックスト、ターイムにしよう、いいね?。次に、アメリカとヨーロッパ。アメリカは、オイルマネーを、ドル建てで、世界中が決済することを、国益として進めてきたの、オイルとドルがあれば、どんな立派な国、これ国じゃなくてパワーって呼ぶんだって、どんな新興勢力が出現しても、この2つでブチ壊すことができる、これは世界覇権国家にとって、独裁を守り抜く最善手段だったの。でも、自国アメリカで、シェールガスが、大量に排出できるようになって、サウジからの、石油輸入が急激に減ってる、でも、サウジに依存する姿勢は、変えてない。なぜー?って思うよね。欧米のマスコミの、最大関心事はシリア戦争を、終わらせる事ではなく、いつ、どうやって、いい方法を見つけて、終わらせる方向に、持って行くか、これは、シリアの戦争非難が、世界で沸騰したから。オバマのせいなんだけど、アメリカが、シリア空爆の判断をオバマが議会に持ち込んで、国民の戦争反対を陰であおった後、採決やったから、当然の結果でシリア爆撃反対となった。その上でね、さらにオバマが仕込んだ、プーチン案で和平会議が急に実現したの。これは、やむを得ない終戦会議開催、と受け取られる事を、何とか阻止したい人たち、欧米軍事勢力とか、イスラエルとか、が騒々しく妨害してるけど、そーろそーろ、正義の戦争の嘘がバレつつある。と、テッドいわくイラク戦争の二の舞だって。でもね、欧米主要メディアは、必ずしも早期戦争終結を歓迎してなくて、こうよ、もし急に、戦争が終わると、テロリストたちが、自宅に帰って来るから、ヤバイ!、大都会でテロリストが行動を起こすに違いない、これが、トップニュース。面白いのが、コメディー番組がこうしたネタを拾って、これって、変デショ?えっ?ってスゴーイ専門的なポイントを、鋭いツッコミと的を得た毒舌で、30分以上まくし立てて、大ウケ。特に、コメディセントラル、トミー要チェックよ、司会がジョン・スチュワート。何故こうなるのか?説明するね、シリアの武装闘争には、アラビア語を話す武装集団だけじゃなくて、英語しか喋れない、先進国の若者が、出稼ぎに行ってて、ネットや武器改造を担当してるのね、アサド政権は国民虐殺政権だ、と言ってデッチ上げ証拠映像を、YouTubeで世界中に配信してるのね、もちろん、虐殺にも加わらないと、給料下がるから、ちゃんとテロリストワーク?を真面目にこなしてる?と、テッドがマジな顔で言ってたんだ。で、帰るところが、アメリカとヨーロッパ。金融危機は、ヒドくなってるんで、帰っても、仕事が無い、住むとこもない、得意な仕事は人殺し、やばい状況でしょ?だ、から、テロリスト対策に、拍車がかかって、飛行場や、高速道路、ネット侵入、電話盗聴、捕まえると拷問、リンチ、アメリカ国民をよ。多くのアメリカ人は、用心に越したことはないって、飛行場のヌードスキャン検問にも応じてるの。5才の坊やも、80才の車イスの老人まで、ね、そ、れと、最後が、えーと、ロシアの立場。ここからが、オバマのオモワク。オバマが、ノーベル平和賞をもらったのは、知ってるよね?受賞理由について、メディアの報道では、オバマ外交の勝利とか、プラハの核廃絶宣言とか、カイロ大学でやった、イスラム世界に融和と対話の講演、ノーベル賞委員会のコメントは、・・核なき世界の構想、軍縮と軍備管理交渉を力強く推し進めた、とか、・・国際的協調を推し進める努力をしている・とか何とか、こんな、わかりにくーい理由ってある?世界中の人は、誰も納得しないでしょ?日本人の論者には、オバマが広島に来て、原爆投下の謝罪をする、からだ、とか、ケネディ大使は原爆問題解決の使者、とか、言ってる人がいる、って読んだことあるけど、私もテッドも、アホらしいだけじゃなくって、それって、何か意味があるのかなぁ?少なくとも、アメリカ人は喜ばないし、これで何かが変わるとも思えない・・・・・・。テッドが、ビコーズでワケを説明してくれた事は、政治的に、大きな、出来事を、成功させるために、やらなきゃいけない、地盤固め、環境づくり、これを、次官補レベルに、格上げする前に、まず、下っ端外交官や、諜報機関が、何度も何度も、ターゲット先で、画策や偽装工作や、かく乱作戦を進めるから、これを見つければ、プリディクションが成り立つ。ねえ、言ってること、わかるー?」
「そのくらい、わかりますよ、大岡越前だって、水戸黄門だって、やってますよ」
「それ、ミック、古くねえー、ジェームス・ボンドか、トム・クランシーでしょ?」
「まいったなー2人共、君たち戦争オタク?、ま、いいや、テッドがやってる作業は、一見オタクみたいだけど、もっと本格派。数人がかりで、何年もかけて、ガレージでやってんの、ちゃんとお金にして、不思議に元はとってるから、会社で許可してもらっても、いいくらいだけど、仲間が、競争相手の金融機関だったり、プロ並みの学生プログラマーや、各国に散らばる同窓会仲間やその家族、私も、役目をもらってるんだけど、秘、密。それによるとね、ノーベル平和賞も、まんざら間違ってないって話。福島原発は、ゼネラルエレクトリック社が作った、開発仕立ての旧式原発。わかるよね、車で言えば、ミゼット、パブリカ」
「何ですか?知らないぞ」
「右に同じ」
「やったー私の勝ちーー、オタクのくせに、知らないこともあるんだね?君たち」
「ちょっと、待ったーー、車はオレたち専門外すよ、走ればいい、つータイプですから」
「OK、OK。例が悪かった。ファミコン前の、インベーダーゲーム?、パックマン?これなら、どう?OKですねー。とにかく、初期バージョン。とっくに解体されてなきゃいけない施設、だから、日本人は、設計にも建設にも関わってないほど、未知の物体だったってこと。最新の原発には、例えば、ビル・ゲイツが進める夢の原発、TWR。濃縮ウランじゃなく、原発廃棄物、何だっけ劣化ウラン?を使った、かなりの期間、運転したまま、放っておけるのとか、廃棄物中のプルトニウムを、トリウム原子炉の燃焼剤にして、焼却して、く、れ、る、原子炉とか、メルトダウン起こそうにも、その悪玉材料が、そーもそも出来ない技術が、主流になってるのね、私も知らなかったけど、それで、福島原発事故以後にねー、急激に開発が進んでて、大量の資金が流れ込んでる、これは、日本ではニュースで取り上げられにくい情報で、扱いも、ちいーちゃかったけど。ここまではいいよね?」
「日本の原発再稼働は、どうなんだー?アンゼンなん、ですか?」
「ミック、わたくしが答えられますよー。ナオミちゃんの説ではね、ヤバイのと、アンゼンなのと、ごちゃ混ぜだって、日本に来るとき、メルトダウン怖いから、念入りに調べたんだって、東京、湘南は、OKらしいヨ」
「私は、答えを持ってません。じゃ、オバマのノーベル平和賞に、話を戻すと、現在の原発開発は、核爆弾の材料が、同時に出来ないと成立しない、国家構造なんだって、どの国も、核兵器が出来ない、アンゼンな原発建設すると、こいつ核兵器持ってない、怖くないゾーと、バレて、だれでも攻撃してくるからだって。問題は、核兵器が出来ないと、核抑止力が成立しなくなる。だから、オバマはプーチンと組んで、2大核兵器保有国が、核廃絶平和宣言に調印でもすれば、他の国も右にならえに、ならざるを得ない、そうでないと、危険な問題国家と非難される理由になっちゃうからね、もし、うまく行ったら、自動的に、世界中から核兵器が無くなる方向に動くかも。さもないと、中東を発端に第三次世界大戦勃発することも、冗談で済まされなくなるよ、きっと。真っ先に動く国が、中国、これが確実に、核廃絶の動きを不動の流れに向かわせる。そうすると、その後、核兵器に転用できない原発を、どの国も、正々堂々と作り始める。同時に、今ある核施設を、率先して非核兵器化原発に作り変える。どの国の国民も、想像絶する津波とメルトダウンの悪夢から解き放たれることになる。精一杯、軍国主義を装って、ヒットラーオバマを演じ、白人系アングロサクソンの、好戦的戦士リーダーの役をまっとうした人物は、実は有色人種の大統領オバマである事実。白人国家アメリカから、有色人国家アメリカを思い出させる瞬間でもあり、さらに白人が過半数以下に転じた国家である事実を認識し、いの一番に宣言したノーベル賞受賞の約束を果たす、その時がやって来る。すなわち大統領職務中、長期間、白人の心をつかむために、費やさざるをえなかった葛藤から、解き放たれる瞬間だ、こんな風にテッドが力説してたの。それに、彼が強く感じるのが、アメリカは、誰がなんとようと、大金持ちが作った白人国家。黒人大統領が、何を言おうが、国家には逆らえない。国家を代表する立場を、任期の大半を使って演出して、初めて核廃絶の言葉が意味を持つ。白人テッドの意見に、アジア人の私は、白人黒人の葛藤は一生分からないし、できるのはただうなずくこと。でも、北欧白人国家の勲章提供者は、この確実な画策情報を掴んだからこそ、あそこまで盛大な平和賞をオバマに贈呈した。これがテッドの推定予測プリディクション。どう、理解できた?」
「はーい、映画見終わったカンジです。テッドさんのプリディクションが、当たるかどうか?より、この流れを、ここまで、シミュレートしたことに敬服します。国家戦略って、こういう感じの、シミュレーションを、厖大に用意してるのかもなーって、ウズウズしますよ」
「やばいなぁーオレ、ハマりそう。ネット映像、今、マヤさんが言ってたことって、YouTubeで見れますよねえー、ミック、どう思う?核廃絶、俺は、ただただ、納得するしかないんだけど」
「そーね。多分、核問題と戦争は、リンクしてる、から、もし、それで、戦争も無くなっていくんだったら、すごい変わりようだと思うけど、あの、戦争ゲームの、血が吹き出したり、手や首が引きちぎられる映像は、たとえ3Dコンピュータ映像でも勘弁だよー、全米のゲーム少年の熱狂する様子は、いつ見ても目を疑う恐ろしい世界だなーって、背筋が凍るとはこのことだね、ホント、日本で生まれて、まともな人間に育って、良かったと思っちゃう。まともじゃないな、普通にだね」
「戦争ねー、テッドのグループともよく話すんだけど、アビーっていうジャーナリストがいてね、歴代大統領が陰謀にハマった時や、暗殺された時、いつも戦争を、軍事予算を削減する準備をしてた時、だったから、オバマは、例え暗殺されるとしても、国に厭戦気分を蔓延させて、最終兵器の廃絶を間髪入れずに進め、暗殺者をオロオロさせる防御策を想定してるんだろうとか、ね、テッドの金融仲間も、暗殺されたとしても、国内問題としてウヤムヤにできた裏のアメリカンパワーですらも、ノーベル賞受賞者が殺された、となれば、国内問題では収まらなくなって、世界中が、ナゼ?どうして?誰が?何のために?とジャーナリズムの嵐になるぞ~、確信してて、その上、金融界もリスクが高すぎるって、それでなくとも米国債暴落の瀬戸際で、ドルの価値が全世界で低下しているのに、私もアブソルートリー・ライトだよ。さて、ここまでにしようか?さいごお開きの、前に、わたしの目下の読みを、ちょっとだけ紹介しようか?」
「マヤさん、イイですね~え。平和っぽくなってきたところで、登場!さてさて」
「聞きたいです。すげ~、きれ~、夕焼け、もうすぐだ、太平洋に消える~、ラストワードには最適の情景ですね、マヤ先生?」
「こお~ら、また、センセイ。そ~ね~、私の話は、国内ネタ。事情は、ちょっと、説明できないけど、日本の事、調べてるトコなの。日本だけじゃなくて、中国、韓国、インドネシア、ベトナムもカンボジアも、ミックの興味ありそうな、国家戦略かもしれない。どうだ~、お~もしろそ~でしょ。でも、調査の方向は、まだ絞りきれてないけどね。実はね、デッドから、あ、言っちゃった、聞かなかったことにして、日本のことを調べると、今後の世界の向かう方向が、見えてくるという結論に達したの。で、その、証拠集めしてるんですよ。でもね~、歯がゆいほど変わらない日本が、徐々に変貌するきざしが見えてるの。この、20年、30年間、じっと殻の中に閉じこもっていた、卵ちゃんが、その殻を破り始めたみたいに・・・・、変化を調べる分野はねえ、エネルギーと、経済と、高齢化問題、そして、産業と雇用。お~神妙に聞いてるネ~」
「そ、そりゃそ~ですよ」
「あっ、わかったかも!」
「ミック?バレタの~?かな」
「あのお~、東関東大震災?ですか?」
「連想ゲーム得意なの?ほぼ、当りです」
「ミックーオ~っ、あ~ったまい~い~、何のことか、さ~っぱり」
「そうね、何てゆうか、パラダイムシフトとか、プレディクションとか、時代の変化と、次の時代の予測だよね。大震災とメルトダウン、これを機会に、日本がどうなっていくか?世界中が、金融大不況の中で、覗き込むようにして観察してるのよ。大惨事と景気復調、どちらに転ぶか、それで、今ね、いい兆しと、疑わしい気配が入り混じってて、もちろん悪いのは、状況不明のメルトダウンと、やって来る被爆発症報告。いい方は今、日本政府のやってる、大きな賭け。明治維新と同じくらいの、歴史的シフトチェンジ。証拠は、たくさんアジアに転がってるのよ。長くなるんで省くけど、ハッキリ見えるのは、国内でジャブジャブ円を増刷して、国内に提供して景気のテコ入れをしている、よ、うで、多くのお金は、外貨準備の、ドルを使って、アジアにある、全政府系金融機関、投資銀行と大手銀行が、基盤整備資金として、大盤振る舞い、国内産業のアジア進出企業向けにね。それが、思ったより、うまくいってるの。そして、もう一つ、君たちの話で、私の心に、もう一つの扉を作ることができたの。そう、ステージ市場。印税ビジネスと、ニューモバイル、これがうまく進むことになると、大変な世界ができることになるな~って。ジャンジャン、終わり」
「尻キレ~トンボ~。マヤさん・・・・・・それを言うなら・・・・・」
「え~そうなの、・・・・・・」
………………神妙な声も大きな笑い声に変わっていき………………日が沈み あたりが真っ赤に染まっていった…………………………………………